ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

期待値高めの鑑賞でも、その期待に必ず応えてくれるのがこの男。
還暦を迎えてもスーパースターはスーパースターのまま健在だ。
スクリーンでイーサン・ハントを見られる奇跡、あと何回この珠玉の時間を体験できる
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ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.9

ちょっとズレてる警察大学の二人がバディを組み、たまたま出くわした事件の犯人を追い詰めていく、クライム・サスペンス。
たまたま、夜道を歩いていた二人の目の前で女性が誘拐されてしまう。
しかし、通報しても
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.1

これは香港の映画だ。
それなのに馴染む雰囲気。
錯覚してしまうほど親しみある絵の質感や描写の数々、感情で繋がりゆく姿に親近感を抱き、温もりの物語が始まる。

香港の片隅で一人、清掃会社を営むザク。コロ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.9

宝くじが当選し「全員、私の奢りよ!!!」の冒頭からスタート。
一転、物語中盤には「みんな映画のような人生を望んでいる。だけど、人生は厳しい。やるべきことをやり、人を傷つけず生きていくんだ」と、諭される
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

このラブコメ的な雰囲気は…好きなやつ。

まず、岡田将生が非常に上手い!
一見せっかちでめんどくさい感じに思えるけど、中身はすごい純情で真面目な青年を好演。
生意気なのに可愛いタイプ。
慌てん坊な彼は
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.3

TOHOシネマズ六本木ヒルズの初日舞台挨拶にて。
ゆるフワな雰囲気にビビッドな色合い、普遍的な日常を描く世界観は個人的に好きなんだけど、万人受けしないだろうなぁ。

本作は二人の登場人物に焦点を当てつ
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遠いところ(2022年製作の映画)

4.1

恐らく来年の賞レースを総なめにするであろう、是枝裕和監督の『怪物』よりインパクトを残す邦画作品となった。完成度は遥かに低く粗削りだけど、訴えてくる思いの強さが汲み取れる。
若年層の妊娠率が高く、低所得
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

TOHOシネマズ日比谷の初回IMAX上映にて。
内容について言えることは何もなく、それぞれが劇場で受け取る感情を大切にしてほしいなぁと思うのみ。
そう感じさせるには十分なジブリ色。
既視感と新感覚を同
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.8

ジャケ写やタイトルから何となく趣向を凝らしたミステリーを予想していた所、全く違った。
イメージは『探偵はBARにいる』だったんだけど…
冒頭からいきなりはじまる宇宙人の話、さらには忍者まで。
サブタイ
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野獣(2018年製作の映画)

3.8

ヤンチャ盛りの坊主二人が遊んでるだけの何の変哲もないストーリー。
かと思いきや、ラストが壮絶だった…
子供の頃ってあんなふうにふざけ過ぎてしまい、感情の制御が出来なくなることがあるよね。
何事も限度が
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

『ドロステのはてで僕ら』に続いての鑑賞。
みんなもタイムループ作品にはもう飽き飽きしていているよね?
その気持ちはわかる。
でも、これは巷に溢れてる作品とは一味違うんだ。
というのも、主人公が認識して
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.7

2部作の後編。
変わらず超豪華なキャスト陣が勢揃い。
繰り広げられる東卍VS芭流覇羅の抗争。
あれ、原作もこんな感じだったっけ?と思うくらいにやや意味不明なシナリオだったりもするけど…やっぱり迫力は凄
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

ホラーが苦手な僕でもこれならチャレンジ出来るんじゃないかな?と思い立ち、レイトショーにて。

うん、これは何とか大丈夫。
恐怖レベルは『チャイルドプレー』くらいかな(相互の方にはチャッキーは可愛いお人
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.9

この空気感は好き!
不眠症×ラブ×学園モノ。
原作ありきの作品だからかキャラ設定、人物描写が秀逸だった。
ちょっと暗めの主人公、底抜けに明るいヒロイン、学園モノには大切な話の分かる保険の先生(桜井ユキ
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モダンかアナーキー(2023年製作の映画)

3.5

評価が難しいなこれは…
未完成かつ荒削り、自主制作感たっぷりの尖りきったインディーズ作品だった。
完成した商業映画として捉えると、色々成立していない雑さが見え隠れしちゃうので、この規模ならでは。
クリ
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.8

アットホームな手作り感、雰囲気のよい作品だった!
低予算でもアイディア満載の一作。
2分後が映る不思議なTVで未来の自分と会話しながら、展開されていくタイムループストーリー。
題材としては使い古されて
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世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

3.7

なんと表現したら良いのだろう。
ウクライナの一組の夫婦が生活していくなか、石ころのように無数に転がっている『死』
凄惨で直接的な描写が続くわけではないのに、心がどんどん苦しくなっていく。
過酷な戦争下
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

平行世界、タイムリープ、マルチバース。流行りのトレンドをまとめてぶっ込んで、ヒーロー揃い踏みで調理しました!!的な作品だった。
最近、マーベルを見ているときに気付いてしまったんだけど、「アメコミがあま
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友罪(2017年製作の映画)

3.5

瀬々敬久監督に生田斗真と瑛太、個人的に大好きな方々揃い踏みなので鑑賞。

題材がハードすぎる影響もあり、終始空気が重苦しい。
仲良くなった友人がじつは人殺しかもしれない…自分だったらどういうふうに感じ
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トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.6

退役した軍人トム(ベン・アフレック)が昔の仲間のうまい話に乗ることで混乱に巻き込まれていくお話。
『タイラー・レイク』を観ていた影響でおすすめに上ってきたわけだけど、評判ほど悪くは感じなかったな。
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無情の世界(2023年製作の映画)

3.6

公開記念舞台挨拶にて。
短編3作のオムニバス形式作品。
事前情報全くなしの鑑賞だったが、思いの外楽しめた。
『アクターズショートフィルム』や『Mirrorliar Films Season』など、近年
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.9

前作に続いての鑑賞。
内容的にもそのまま前作のエンド後、なので言ってみたら二部作の後編感覚。

またしてもすぐに思ったのが『どうやればこんな撮影が可能になるの?何人か本当に人が死んでいない??』という
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.7

途中、とあるアイテムが出てきて、「あれ、これはいったいどうなってるんだ?どこか見落としたのかな??」となってしまう。
しかし、そこがターニングポイントであると気づいた時に作品の本当の思惑、仕掛けにハッ
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.0

何気なく鑑賞した一作だったが、度肝を抜かれた。
麻薬王対麻薬王の抗争に巻き込まれた傭兵タイラー。
麻薬王の息子を助け出し、報酬を貰うはずが途中でスポンサーが降りてしまうという、実際やられたら怒りでとち
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魔女の香水(2023年製作の映画)

3.3

公開記念舞台挨拶にて。

香水がテーマの作品なのかな?と思っていたが、あくまでも香水は一要素であり、桜井日奈子演じる恵麻(桜井日奈子)の成長譚。
ダブル主演の形になっているが、実質的な主役は恵麻。
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ガチ星(2018年製作の映画)

3.7

強烈なクズ男が滑稽に暴れまくるガチンコ競輪ムービー。
プロ野球選手をクビになり、街で喧嘩→愛想をつかされ離婚。
酒と煙草とパチンコ(クズ界三種の神器)に溺れてるところを幼馴染に拾ってもらうという救いよ
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.5

地球温暖化により、氷が溶け、水が溢れ、天変地異が起きていく。
昨今、声高に叫ばれている環境問題を先取りしたかのような作品。
こちらも当時話題になっていたね。
『インディペンデンス・デイ』に続き鑑賞した
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.6

こんな恐ろしい男を見かけたら、その映画館には二度と行かなくなる…
一目でそう思わせる迫力。
復讐心に駆られ、狂気的な姿を顕にしたマックス(ロバート・デ・ニーロ)
シアター内で葉巻を吸いながら大笑いして
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劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro(2023年製作の映画)

4.0

時折、こうした特別興行のLIVE作品にどっぷり浸かりたい日がある。
今回は『スピッツ』
メンバー4人が向かい合うスタイルで演奏される温かくてがっつりした生音。

“Dolby Atmos”の劇場を選ん
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

鑑賞前、必死に情報を遮断していたけど、あらゆる媒体軒並み高評価ということで天邪鬼な僕は逆に不安になっていった。
是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一、これ以上の組み合わせはないと思うし、ここまで期待値をあげて
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

3.7

有名すぎて見ていなかった作品。
なるほど、こういう感じなんだね。
公開年が近い『アルマゲドン』と似た性質を感じられ、当時のハリウッドの方向性が良く出ていた。

地球人VS宇宙人の激しい侵略戦争、という
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SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる(2023年製作の映画)

3.0

舞台挨拶付き完成披露試写会にて。

目が見えなくなる主人公、耳の聞こえないヒロイン。
それを山下智久と新木優子がやるとなれば…盤石の王道ラブストーリーを予感させる。
さらにはアマプラ独占配信コンテンツ
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

5.0

日本人にとっての誇りであり、究極のドキュメンタリー。
語り継がれる奇跡、その裏側を情熱大陸形式で2時間丸々+あいみょんの主題歌まで。
あの伝説の数々が巨大スクリーンに映し出されていく、至高の一時。
1
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.4

サクッと短くコンパクトなSF。
期待し過ぎず楽しむなら決して悪くない。
良くも悪くも予告の延長線上。
ストーリーの深みや人物描写、設定に細かくこだわらず楽しむ分には、このくらいシンプルな作りも有りだと
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波紋(2023年製作の映画)

3.7

ある日、突然旦那が消え、宗教にハマった母親。
息子も地方で就職してしまった為、どっぷり。
そこへ癌になった旦那が戻ってきて、何もなかったかのように自由気ままに振る舞う…そんな地獄設定。

旦那の一言一
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

ドラマ未鑑賞だからか、岸辺露伴の超特異な人物性を普通にこなしている高橋一生の芝居力に驚嘆させられた。
原作そのものか、と問われたらそこは違うけれど…
佇まいや所作からして彼なりの岸辺露伴を見事に作り上
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