ヴィオレさんの映画レビュー・感想・評価

ヴィオレ

ヴィオレ

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.0

所々にキラリと光るショットはあるし、キャストたちの演技は素晴らしい。だがあまりに単調すぎる脚本と変わり映えのしない風景がそれら全てを持て余している。

自分が前作で最も好きな要素であったサンドワームも
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銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

5.0

自分のアニメ映画の中でもトップクラスに好きな作品。洗練された最小限のものしかない背景、可愛らしいデザインにピッタリとハマった声優。全ての要素が最大限に発揮されている、まさに複合芸術のような作品

物語
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

全くのノーマークだったが本作はイルミネーションの最高傑作!!!

「ミニオンシリーズ」や「SING」などは動物たちのアニメーションは美しいが物語はがっつり子供向けであと一歩に感じていたが、前年の「マリ
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.1

毎年楽しみなシリーズで自分が音楽経験者なこともあり本作には大きく期待していたものの、結局はいつものドラえもんにシフトしていくのは残念

ゲスト声優であるはずの芳根京子の出番が少なすぎたり、気になる点は
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恋のいばら(2023年製作の映画)

1.0

ここ最近見た中でもいちばんつまらない映画

なにか大きな物語の起伏があるわけでもなく
ただただ興味のない人物たちが喋るだけの
映画。時間の無駄というかなんというか、もっと面白いものを見たかったという思
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

マドンソクの「犯罪都市」シリーズは毎回面白く、寅さんみたいに毎年作って欲しいほど安定した面白さが担保されているので本作も期待通りのものを見せてくれた。

日本から青木崇高、友情出演として國村隼が出演で
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

5.0

凄まじい作品を今映画館で見れたことに感謝

病に打ちひしがれるわけでもなくお気楽に強盗や泥棒を働く2人は爽快でありながらも、時折挟まれる苦痛に苛まれるシーンで現実を突きつけシリアスでもコメディよりでも
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.4

TVシリーズは何度も見返し、劇場版はライダー映画の最高傑作と思うほどのファンで20周年作品の今作にも期待していましたが、どーも煮え切らない中途半端な作品に

「復活のコアメダル」ほどの大惨事にはなって
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

あのアリアスター監督最新作なら一筋縄ではないだろうとは思っていたが、ここまで人の気持ちを揺さぶる狂気の作品だとは思わなかった。

作中で起こる出来事の8,9割の意図は明かされず、そもそも現実での出来事
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.4

ジャスが好きな私にとって本当に楽しみな映画で、ようやく見れた本作

一癖ありそうな映画だとは思っていたけれどまさかここまで"変"な映画だとは思っていなかった。時系列がシャッフルされているのかどうかすら
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

4.0

この頃の日本映画の景気の良さと面白さは
同じ日本とは思えないほどのクオリティ!

トンチキな日本映画らしさに溢れ、CG技術が発展していないからこそ千葉真一のスタントが光る。物語は前半の仲間割れパートが
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

Twitterで「見た目によらず闇が深い」と見たので鑑賞
前評判通りの凄まじくダークな企業映画。

マックを少しずつ少しずつ乗っ取っていく
ただのシェイカーのセールスマン。音楽や
撮影はとてもマイルド
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

そろそろ公開する「夜明けのすべて」を
楽しみにしてたので、監督前作の本作を鑑賞

フィルム撮影によるざらついた懐かしさも覚える映像と、ただボクシングにストイックにのめり込んでいく様をまるでドキュメンタ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

宮崎駿による圧倒的パーソナルな自叙伝!!
今までなんとなく見なかった本作をオスカー
ノミネートのタイミングでようやく鑑賞。
気づいたら半年も遅れた。

前情報はキャストととにかく難解だということのみで
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.8

自分の大好きな「犬王」「罪の声」などの脚本を担当した野木亜希子脚本に、自分の大好きな漫画の実写なので大傑作間違いなし!と
思っていたが、かなり期待外れな作品。

主演の2人は演技はいいものの、綾野剛の
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.2

凄まじい出来の前作ならばスピンオフの本作も面白いと期待して鑑賞したが、前作の監督と撮影監督がいなくなっているのでスタイリッシュさは削がれ、前作の洗練されたピリついた空気感は失われていました。

物語も
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予想するより何倍もキツく救いのない話だが
だからこそ、ラストの一言が身に染みる。
「ただ普通の人たちでした」に込められた思いといったらもう、、

どんどん追い詰められていって正常な判断が
できなくなっ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

2.2

これが本当にジェームズワン監督作品なのか
と驚くほどつまらない作品だった。

前作のアトランティスでの美しい世界観で
繰り広げられるなめらかなアクションそして
王道なストーリー。
これら前作の魅力がか
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.2

韓国映画は本作のようなサスペンスも高品質に作ってくるのがすごい

冒頭2,30分は登場人物の多さに脳がパンクしそうになるが、それら一つ一つが繋がっていくと本作はますます面白くなっていく。
韓国映画お馴
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

サスペンスクラシックの名作である本作を
ようやく鑑賞
モノクロながらもいっさい飽きさせない巧みな脚本と演出、撮影など全てが一級品で少しも隙がない作品

中盤のシャワーシーンだけは有名な本作だが
物語は
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.3

韓国ノワールについての本を読み、本書内でも特にお勧めされていた本作を鑑賞

権力抗争が本格化するまでは少し単調な印象を受けたが、いざ始まると息もつかせぬ展開の連続で登場人物たちの関係性がとても良い
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.6

何とか滑り込みの劇場での鑑賞
ブラッドリークーパー監督2作目の本作。
Netflixのオスカー本命は本作かな。

とにかくブラッドリークーパーとキャリーマリガンの名演が光る。特にキャリーマリガンが素晴
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

今年最後の映画館映画には本作をチョイス
ミニシアターを象徴する監督ヴィムヴェンダースによる最新作は、日本人キャストによる
日本を舞台にした映画

主人公平山の生活は変わり映えがしなくて、
平凡な生活だ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

日本でかなり熱狂的な人気のあった作品で、
ちょうどプライムで100円レンタルしてたので鑑賞

ちょっと酷かったというか散漫な映画だった
色々やりたいエピソードがあって、それらを
全部一つの映画に!って
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.8

いかにもザックスナイダーらしさ満載の映画

使いすぎなスローモーションと過去の名作へのオマージュに溢れたストーリー。そして
厨二心くすぐられるガジェットの数々。

物語は王道を突き詰めた作品になってい
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.9

序盤のオープニングのフィルムからかなり
好きそうな雰囲気がしており、中盤の謎解きパートからのラストの救いのなさ。かなり好みであった。

少しずつ謎が紐解かれていき、共通点が浮かび上がったときのやるせな
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ブルービートル(2023年製作の映画)

2.7

かなりきちんと作っているはずなのに何故か
アクションも感動シーンもアガらず、、

いちばんは既視感の多さかな。
アーマーヒーローはアイアンマン、創造を実体化するのはグリーンランタン。ベースは仮面ライダ
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.9

世界史でちょうどこの辺りをやったので鑑賞

こういう多勢と無勢の戦いが好みで、本作は
ザックスナイダーお得意のスローモーションも多用して見やすくも新鮮です早い合戦を見せてくれた。2007年とは思えない
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(2023年製作の映画)

3.0

映画人の「北野武」ではなく「ビートたけし」
の映画でした。随所に挟まれるBL要素と
現実味のないふわふわとした殺陣と合戦。
特に合戦シーンは「ナポレオン」と比較するとどうしても下手に映るかなと。

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

2.0

久しぶりにここまでの作品を劇場でみた。

原作者のロアルドダールは物語を綴りながらも、シニカルな現実も織り交ぜる作家であり
ティムバードン版はその意味では最も忠実なウォンカ像であった。

しかし本作に
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.1

初ウォンカーウェイには比較的新しい本作を
チョイス

ビビッドな映像は写真のように美しく、以前みたソールライターを連想したり。音楽も
場所がコロコロ変わるのに合わせた音楽で
聞いてみるのみでも楽しい。
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ほかげ(2023年製作の映画)

5.0

年の暮れにとんでもない映画を見てしまった

近年の中でトップレベルな戦争映画であり、
戦争の傷ましさ、愚かさを丁寧に残酷に
描き切った凄まじい作品

趣里も森山未來もキャリア最高の演技をし、
さらに素
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.5

軽くもなくて重くもなくて適度なアクションと謎解きとリーアムニーソン

午後ローでやる作品

パターソン(2016年製作の映画)

4.2

ずっと何も起きなくて、主人公がノートに詩をまとめていく映画
それでもどこか暖かくて、可愛らしくて微笑ましい。

センスがあるのかよくわからない主人公の詩
や、ワンジャック、双子の夢。全部が意味ありげに
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ようやく見れた本作。凄まじいパワーを持つ
映画であった。

徹底的にリサーチを行なった脚本は歴史に忠実であり、常に俯瞰して冷めた映画でも
あった。リドリーらしさのある合戦シーンも
素晴らしく、何台もの
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.4

ずっと見たくて「PERFECT DAYS」の公開を前にようやく代表作の本作を鑑賞

自分の今の語彙では中々何がいいのか、一体
どこに惹かれたのかを言語化するのは遥かに難しいけれど、とにかく好きな映画だ
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