春イコさんの映画レビュー・感想・評価

春イコ

春イコ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

予想よりも進みが早く、それでいて二人の関係に注力して描かれていたので後編が楽しみです。

劇場版 ポールプリンセス!!(2023年製作の映画)

5.0

映像美、身体美。
最初のダブルスの演技から圧倒されました。身体の美しさの表現をここまで高められるのかと、他のダンス競技にはないポールダンスの魅力と可能性に驚きました。そしてダブルスだからこそ表現できる
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

大人と子供の精神的な境。
当時話さなかった人もきっとそんなに大差ない悩みを抱えているものだと改めて思う。
もう私は34歳になったが、共感する内心が多く言葉の一つ一つに笑ってしまうほど。

編集が上手く
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ヘルマンヘッセの「少年の日の思い出」を思い出し、思いもよらぬ刺さり方をしてしまいました。
子供時代に味わう後悔と嘘をつく罪悪感。自分の中でも不明瞭な感情の形成。これを知りバネにすることで見えてくる世界
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ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

4.5

久々にいい映画を観た。
サブスクで減った、こういう音楽との出会い方を思い出させてくれた。

アメリ(2001年製作の映画)

-

人との接し方がわからなくて遠回りにいろんな方法をとる彼女の性格は少しわかるし、それが空想家らしいミステリアスな仕掛けを繰り返したりするのが良かった。そしてなにより、その手段の端々にガラス越しに相手を見>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

-

世に放つにはものすごく勇気のいる作品だった。
「忘れないように」と諭すことはそれを背負って生きていくことと、すでに「忘れている」人がいる現実を突きつけている。ただ、安易に風化させてはいけないと唱えるの
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

「シン」によって果たす原作のリスペクトや復刻、テーマにおいて「本物」を取り戻そうとする意志をひしひしと感じる。堀北真希がウルトラマンを初めて見た時の「綺麗」という第一声や最後の問いかけの台詞がやはり一>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やっと屍者の帝国を観ました。原作は途中までしか読んでません。
すでに魂を失ってしまった者からの言葉を引き継ぐ円城さんの執筆行為そのものという妄想は抜きにして、魂のある人間たらしめるものは何かという問い
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映画ドラえもん のび太の恐竜2006(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何故2006verは「ボクノート」という楽曲を起用したのに、初代「のび太の恐竜」にあったラストの日記帳のシーンを省いてしまったのか。とてももったいないと感じました。
のび太の父親が子供の頃の思い出を話
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

2006verを観た上での感想なのですが、のび太くんが出会い経験したピー助との思い出の数日間。そののび太くんとピー助との関係に純粋に注力された物語が、白いボールと卵と月と日記帳とで象徴されるシーンは本>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

3.5

虚淵さんは悲劇を転換させる救いを与えるのが得意なのかもしれないと感じた。

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

5.0

今までずっと観れなかったけど、良い映画だった。
どんな社会情勢の中にあっても、人の良心と音楽によって引き起こされる純心な自覚が、荒んだ世の中に光として存在していてほしいし、壁崩壊という閉塞感が開けてい
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

面白い。最高に面白い。
同シリーズのスパイダーマンの過去を報いるような展開もあり、胸打たれた。
しかし、真に孤立したこれからのピーターはどうなってしまうのか……。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

ピーターがこれからヒーローとして歩む道は、まさにホームから遠ざかっていることを示す統一されたタイトルがいい。

次々と展開されるホログラムによって曖昧になる現実感と、友達想いなピーターが「信じやすい」
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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

5.0

命の謳歌と人生を舞台になぞらえて描いたものとして勢いと反復の脱却が圧倒的……。映像と歌でぐいぐい引っ張っていく後半は息つく暇もない。観客を食材や燃料として食い、観客もまた舞台少女を食う。人生の物語の消>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

5.0

私は人を民族として愛しているわけではない
という台詞があったと思いますが、とても象徴的だと思います。アーレントさんから人が離れていったのも、周りの人は人を大きな枠組みで見てしまいがち。目の前の人を分類
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ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一期感想
https://filmarks.com/animes/1077/919/reviews/1959396

二期感想
https://filmarks.com/animes/1077/920
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BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画の最大の肝、メインのテーマとして一番良かったところは、「誰にでも夢を見る権利がある」という台詞です。
グアムライブでポピパのライブの最中か終わった後か、香澄ちゃんが指差して見えた星空。それは香
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレなのでご注意ください。













シリーズ三部作を、アンダーソンが作ったゲームとしてメタ的にまとめるのは面白かったと思うけど、あそこまでメタメタにメタをやる意図はどこにあった
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ラブライブ!The School Idol Movie(2015年製作の映画)

5.0

けいおんが終わり、まどマギが終わり、萎んでいく時代の中で生きること、「限られた時間の中で輝こうとする」のはスクールアイドルを形容するだけでなく、命あるものの一生と捉えているように思えますし、今という時>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.5

素晴らしかったです。
ここまで清々しいものをSFとミュージカル風の歌とストーリーで届けてくれて本当に面白かったです。
土屋太鳳さんの歌声も素晴らしい。高音が綺麗で伸びやかで。全体的に本当に気持ち良かっ
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしいです。
個人的にものすごく好きなアニメです。
アニメ各回ではピックアップされたキャラの仕事ぶりを最後に見ることができますが、やはりその経緯を場面で見せられて知っているからか、その仕上がりに感
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BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage(2021年製作の映画)

5.0

3Dアニメーションもライブ音響の臨場感も、前作を遥かに超えるクオリティであったことはまず素晴らしいです。質もさることながら、最高だったのはそのセトリでした。数々のバンドの楽曲をあらためて聴くことで新た>>続きを読む