和歌山カレー事件のことはよく覚えている。林夫婦は画に描いたような極悪夫婦として報じられていたように思う。
この映画を観て、状況証拠と目撃証言だけで死刑判決が出たことを初めて知った。そんな簡単に死刑っ>>続きを読む
電車の窓が光を反射して、料理教室内の人物を断続的に照らしだす画が好きだった。これまで観てきた黒沢清の映画に出てくるあれこれを感じた。
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画がものすごく細かい。泣きだしそうになる時、徐々に目の縁が赤くなっていく感じとか、あと他にもなんかすごいなと思った瞬間があったのに忘れた…。
そして子役の演技がすさまじく上手い。
ただ話はあまり好き>>続きを読む
絶対に自分が好きなタイプの映画ではない、と分かってはいたのだが、二十年くらい前に唐沢寿明に夢中になってしまった人間なので、散々迷った挙句に滑り込みで観た。
内容や演出は予想通りではあったが、安易に吉>>続きを読む
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一部実写が入り混じるアニメーション映画。
登場人物はイギリスの片田舎に住んでいる老夫婦のみと言ってよく、この二人の会話劇が主。この夫婦がかなりのんきで、「前の戦争は楽しかった」などと言い出すのにはちょ>>続きを読む
「怒りのデス・ロード」しか観ていないし、あまり調べずに観たため、「あれ…?世紀末世界ではない…?でもこの映画が撮られていた当時の世界観でもなさそう…?」とイマイチ世界観を掴めないまま終わってしまった。>>続きを読む
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ガッチャードはたまにチラ見するくらいで、「錬金術師」「主人公の家が定食屋で、主人公が妙な創作料理を出してくる」「古代エジプトっぽい格好をした女の人三人が悪役」「DAIGOが出てくる」というくらいしか知>>続きを読む
ブンブンジャーは最初の一話だけしか見ていないので各キャラクターの関係性や世界観が分かっていないのだが、何とかなった。
「自分のハンドルは自分で握る」というメッセージがあまりにも素晴らしくて、ちょっと涙>>続きを読む
つまらなくはなかった。卵の殻を潰すシーンや黒いバラで、彼が何者なのかを上手く説明していてよかった。けれどそれ以外のシーンで何かハッとするものはなかった。
あとは映画の出来不出来の前に、パレスチナで虐>>続きを読む
ライアン・ゴズリング、昔から全然変わってないんだな…となった。「ラ・ラ・ランド」のセブの前世みたいな男だな、ノア・カルフーン。というかライアン・ゴズリングが基本的にちょっと不憫な役やりがちというか…。>>続きを読む
つまらなくはなかったけど、面白い!という感じではなかった。スカヨハもテイタムも好きだから観たが、この二人でなければ観なかったし、観てよかったという気持ちにもならなかった。
「ファースト・マン」観てて>>続きを読む
ハードルを上げすぎてしまった感はある。
予告でビンタするシーンが映っているのもあり、キャットファイト的な感じなのかと思いきや、シスターフッドな映画だった。
海の中で海女に勝てるはずもあるまいに…と>>続きを読む
重めの映画を観ても割と平気な方なので油断していたら、観終わったあと急に気分が悪くなって吐き気を覚えた。この作品が劇場公開されていた当時、観客の男性たちが女優たちの反応を見て笑っていた、という感想をちら>>続きを読む
なんか思ってたんと違うテイストやな…になった。
なぜ監督はエンツォ・フェラーリのこの部分だけを切り取ろうと思ったんだろう。
正直レースのシーンにしてもそれ以外のシーンにしても見て「お!」となる部分が>>続きを読む
分かりやすい展開のない群像劇。俳優やダンサーを目指す芸術学校の生徒たちの群像劇だが、彼らが何を学び、何を成し遂げたのかはあまり描かれていなくて、一瞬一瞬がぽこんと映画のシーンとして現れる。
ココが自称>>続きを読む
意図が理解できない演出がちょこちょこあり、「思ってたんと違う」になった。
これ実在する人の話じゃなかったっけ…どこまで本当なんだろう…と思いながら観た。
スタンリーがキモすぎる。
テーブルの下で三人>>続きを読む
妹が天真爛漫というか、奔放で好き勝手なことを言うのに憎めない感じ。
ちょうど数日前の飲み会で、男性陣が「奢ってもらって当然みたいな態度を取る女に腹が立つ。奢ってくれってせめて言え」という主旨のことを言>>続きを読む
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グランピングの説明会が始まる前までは横スクロールの同じような映像が続き、会話もほとんどなかったりで若干眠くなってしまったが、説明会のあたりからは濱口竜介得意の会話劇にぐいぐい引き込まれた。特に説明会の>>続きを読む
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オリジナル版に比べるとトンチキさが鳴りを潜め、小綺麗にまとまっている感じはある。「パリの街中でそれはバレるだろう…」みたいな瞬間は多々あるが、まあ目をつぶるとして…。あとビニールカーテンもなかったし。>>続きを読む
これは原作の悪口でしかないのだが、復讐の手段が「ドイツの女と寝ること」なところにズコーッ!となる。性欲発散したいだけでは…。
あと女性陣がめちゃくちゃチョロくて「ええ…?」になってしまった。リザとか>>続きを読む
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いい教師は大体クビになるの法則。「クビになるなーッ!!!!」と駄々を捏ねたくなった。
最低学年と思しき子二人が可愛くて、上級生たちが面倒見てあげてる感じが好きだったのに、割と早々にその展開が無くなって>>続きを読む
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どこまでが本当でどこまでが脚色だったのか知りたくていろいろ調べてたら、下記の記事がヒットした。
https://niewmedia.com/specials/annokoto/
知りたかったところは知>>続きを読む
インターネット版「リング」に黒沢清のフレーバーを添えて…な映画。
割と最初の方でビニールカーテンが出てきた瞬間「ほら来た!ビニールカーテン!」になったし、廃工場には「特撮並みに廃工場使ってない?この人>>続きを読む
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決して悪くはない。ただ、「これただの原作ダイジェストなのでは?」と思ってしまった。ちなみに原作は、2巻くらいまでしか読んでいない。高校生になってすぐくらいの、目立ちたくてついクラスメートにぺらぺらしゃ>>続きを読む
特に何が起こるわけでもないホームコメディ。昔の映画は展開の起伏がなだらかなので眠くなる。
ただつまらないわけではなく、ところどころで思わず笑ってしまった。
もう少し他の作品も見て、作家性など知りたいな>>続きを読む
娘を残虐な方法で殺された父親の復讐の物語で、割とオーソドックスな内容ではあるのだが、ところどころに妙な設定が出てくるあたりに黒沢清を感じた。
「お前のような塾講師がおるか!」と言いたくなるたたずまいの>>続きを読む
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おぞましいシーンがずっと続く。使用人として働かされる収容所の人たち。収容所に連行された人の服を着て、そのポケットの中に入っていた口紅を塗り、あのユダヤ人のカーテンが欲しかったのにもらえなかったと話す女>>続きを読む
ベルリンの街を生きる人たちの、心の声を天使が聞くだけで特に何も起こらないため、正直眠かった。
人間を長く観察していたらその在り様の醜さも知っているはずなのだが、ただただ憧れて人間になりたがる心理がいま>>続きを読む
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終盤の宿敵との立ち回りでのバイオレンス描写で急にイキイキし始めたくらいで、後は「いつもの」時代劇。悪くはなかったけど特別よかったか、と言われるとウーン…。
当時の価値観についてとやかく言うのは野暮だ>>続きを読む
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偏向報道によって振り回される人たちが出てくるという点で、「空白」を髣髴とさせる作品だった。
両親も、叔父も、これから罪悪感を胸に抱きながら、ふとした瞬間にいなくなった子どもの幻影を見ながら生きていかな>>続きを読む
公開当時に見ていたら、あるいは私が男だったら感動したのかな~…と思いながら観た。2024年の価値観で観てしまうと子どもの扱い方とか、当時十代だった子どもに手を出した上に束縛する倫理観とか、最終的には育>>続きを読む
初恋は冴羽獠だった。幼稚園のときに通園バスに乗っていたのだが、そのときにどういう経緯だったか忘れたが、先生に「普段はおちゃらけているのに決めるべきところを決めるところが好き」と言って「渋いね」と言われ>>続きを読む
確かにベニーは手に負えない子ではあるのだけど、彼女が破壊するという「システム」は誰が、誰のために作ったのかとかを思ってとても苦しい映画だった。
自分はこの女にとって特別に違いない、という幻想を男が一方的に抱く、という筋書きは結構ありふれていることもあって、特に響かなかった。ただ、届いた悲報に悲しみ、怒り、ベッドの上で泣き伏すホリーを俯瞰で撮っ>>続きを読む
パキスタンのバスってあんな装飾してるんだ!?になりながら観た。
「"愛"ではなく"憎しみ"に飛びつく」みたいなセリフがあったと思うけど、本当にそれ…となった。
怪我をきっかけにバスケの本流から外れ、過去に因縁のあるPGに試合中「俺を使え」と言い出す男が出てきて、「三井寿ポイントが高すぎる!」とドキドキしてしまった。
傑作、というわけではないのだがもはや何を>>続きを読む