hasseさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

犯罪王リコ(1930年製作の映画)

2.6

演出2
演技4
脚本2
撮影3
照明2
音楽3
音響3
インスピレーション2
好み2

◆「簡単だと思うな。俺から逃げられた奴はいない」シーザー・リコ・バンデロ

トーキー時代のギャング映画の先駆けに
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サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

4.2

演出5
演技4
脚本5
撮影5
照明3
音楽4
音響3
インスピレーション4
好み5

◆「恥を忍んで言うがコメディを撮りたい。(中略)悲劇を撮るにはあまりに幸せな気分だ」

スクリューボールコメディ
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ランボー(1982年製作の映画)

3.6

演出4
演技3
脚本4
撮影4
照明3
音楽4
音響3
インスピレーション4
好み4

◆(「この町では俺が法律だ」と言うティールズ保安官に対して)「この山では俺が法律だ」ジョン・ランボー

ランボー
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.1

演出4
演技2
脚本3
撮影4
照明4
音楽-
音響3
インスピレーション2
好み3

◆「じいさま以上の名人はいない。必ず一撃で牛を殺した。5分間で60頭殺したことも。もっと牛が早く運ばれりゃ、60
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

演出4
演技3
脚本4
撮影5
照明3
音楽4
音響5
インスピレーション4
好み4

エンジン、ニトロ、ホイール音の洪水に頭がくらくらする。勿論いい意味で。車周りの音響だけ切り取った音源がほしい。
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666号室(1982年製作の映画)

3.3

演出3
演技-
脚本3
撮影4
照明3
音楽3
音響3
インスピレーション4
好み3

「映画とは失われつつある言語で、死にかけている芸術か?」という問いに対する各監督の回答で、テレビと映画の比較論が
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

2.7

演出3
演技3
脚本3
撮影2
照明3
音楽4
音響2
インスピレーション2
好み2

互いの浮気を赦し合える、ヴィックの両親から、現代日本に足りないと言われて久しい「寛容さ」を見せられた……ような気
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聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

3.4

演出3
演技5
脚本3
撮影3
照明4
音楽5
音響3
インスピレーション2
好み3

主人公が感極まって口にする「奇跡」は、偶然が重なって起こる不思議な出来事の意だが、彼はそこに神がもたらす「奇蹟」
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.4

演出2
演技3
脚本2
撮影3
照明3
音楽3
音響3
インスピレーション1
好み2

脚本が中々厳しい。悪党たちが意を決して世界を救うに至る工程の描写が薄すぎるのに加えて、ウィル・スミスの寒い台詞の
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

演出5
演技5
脚本4
撮影5
照明4
音楽4
音響4
インスピレーション5
好み5

●喜劇から悲劇へ
半地下の家族、キム家が順繰りにパク家の使用人を駆逐し後釜に収まっていく、前半は痛快なコメディ。
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イーオン・フラックス(2005年製作の映画)

2.4

演出2
演技3
脚本2
撮影3
照明2
音楽2
音響3
インスピレーション2
好み2

身体化された意思伝達の仕組みや、口笛一つで集まってくるミニ爆弾(?)のアイディアはユニーク(最初、イーオンは帰り
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THX-1138(1971年製作の映画)

2.4

演出2
演技3
脚本2
撮影3
照明2
音楽3
音響4
インスピレーション2
好み1

ストーリーは王道に、主人公とヒロインが愛を模索しながらの脱出劇で良かったのでは。同じ白の空間でも、普段は無機質で
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

演出4
演技4
脚本4
撮影4
照明3
音楽4
音響5
インスピレーション4
好み4

『ブレードランナー2049』にハマったので、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSFをもう一本。

私たち人間は時間を不可
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狩人の夜(1955年製作の映画)

3.3

演出4
演技3
脚本3
撮影4
照明4
音楽3
音響3
インスピレーション3
好み3

ミソジニストの伝道師パウエルは、女性の善人然とした言動に殺意を覚える。彼が怒りに任せてコートの中からナイフの刃を
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鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)

3.5

演出4
演技4
脚本4
撮影3
照明3
音楽-
音響3
インスピレーション4
好み3

●子供とテレビーー内容の「古さ」
この映画の重要なモチーフは子供とテレビだ。冒頭から二人の子供の可愛らしい、賑や
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

演出5
演技5
脚本4
撮影5
照明5
音楽5
音響4
インスピレーション4
好み4

※以下ネタバレあり

●光の三原色(現在)から白(未来)への解放
画家マリアンヌのイメージカラーは暖色の赤だ。衣
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脱出(1972年製作の映画)

3.8

演出4
演技4
脚本4
撮影4
照明3
音楽-
音響4
インスピレーション3
好み4

流れの激しいカヌー下りに挑戦する、四人の男のサバイバルアドベンチャー。しかし冒険譚としては異色かもしれない。連続
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続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

3.7

演出4
演技3
脚本4
撮影4
照明3
音楽5
音響4
インスピレーション3
好み3

権力機関に奪われた我が子を、夫妻が奪還するという「物語」がロードトリップ中に形成され、受容されていく。夫妻は道中
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その女諜報員 アレックス(2015年製作の映画)

2.4

演出3
演技4
脚本2
撮影2
照明3
音楽2
音響2
インスピレーション2
好み2

USBメモリの内容を解読し、敵サイドの企てが判明するシーンをラストに据え、続編を匂わすエンディングにしたことによ
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.4

演出4
演技5
脚本3
撮影4
照明4
音楽2
音響3
インスピレーション3
好み3

過剰に鳴り響く劇中曲は、東西冷戦下において、ロックやポップスを自由に謳歌できる西ドイツの象徴だ。東ドイツでのシー
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アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)

3.8

演出4
演技4
脚本4
撮影4
照明3
音楽-
音響3
インスピレーション4
好み4

「面談」といいつつ、教室にて、教壇で頭ごなしに口上を垂れる教師と、椅子に座らされる親子。子供と母親は机を前にして
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早すぎる、遅すぎる、(1982年製作の映画)

4.9

演出5
演技-
脚本5
撮影5
照明4
音楽-
音響5
インスピレーション5
好み5

ストローブ=ユイレ監督の長編映画『早すぎる、遅すぎる』は、二つの既存のテクストを基にした、二部構成となっている。
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血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.7

演出5
演技2
脚本3
撮影4
照明5
音楽3
インスピレーション4

『血ぬられた墓標』でマリオ・バーヴァ監督にはまったので二作目の鑑賞。

『血ぬられた墓標』も冒頭シーンは傑出だが、今回も引き込ま
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キャットウーマン(2004年製作の映画)

2.7

演出3
演技4
脚本2
撮影2
照明3
音楽3
インスピレーション2

ラジー賞作品という期待値の低さもあってか、そこまで悪くはないという印象。もっと酷い作品はいくらでもある。
ただ、主人公の超人的な
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

2.9

演出3
演技2
脚本2
撮影4
照明3
音楽4
インスピレーション2

複数の断片的な小さな物語が次第に収斂されていき、結合される瞬間に一つのカタルシスを迎えるという筋立てはユニークではあった。がしか
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.7

演出4
演技3
脚本2
撮影5
照明5
音楽3
インスピレーション4

イタリア製ゴシックホラーの名作。ストーリーや小道具のチープさは目につくが、モノクロームの画面でのカメラワークと照明の使い方が絶妙
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.3

演出5
演技5
脚本4
撮影4
照明4
音楽4
インスピレーション4

父親の教育方針により、外の世界との交信を絶たれた三人の子供の生活は静かな狂気を孕んでいる。外の世界に関する言葉の「言い換え」教育
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.7

演出4
演技-
脚本3
撮影4
照明3
音楽4
インスピレーション4

シリアでの戦争により、主人公の女性は友人を亡くし、生まれ育った街を破壊された。そして彼女の「感情は死に」、「思い出は失われた」。
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赤死病の仮面(1964年製作の映画)

2.7

演出3
演技3
脚本3
撮影3
照明2
音楽4
音響3
インスピレーション1
好み2

低予算にしてはこのクオリティは驚きだが、余り肌に合わなかったかな。ヴィンセント・プライスと、その妻の狂信的な演技
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.6

演出4
演技4
脚本3
撮影3
照明4
音楽4
インスピレーション3

冒頭の、海辺を走る男女の学生たちのドリーショットにギュッと心を惹き付けられた。なんと開放的で瑞々しいショットだろうか。その後のシ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.3

演出4
演技3
脚本4
撮影5
照明5
音楽5
インスピレーション4

前作よりさらにパワーアップした、湿っぽく退廃的な映像世界と、耳と心をゴリゴリ抉る音響にはただただ観入ってしまうばかり。登場人物を
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.6

演出5
演技3
脚本3
撮影3
照明4
音楽4
インスピレーション3

もう既に語り尽くされているが、やはり、なんといっても退廃的な「近未来」(2019年)の風景が圧倒的。SF的な宇宙船が飛び交う一方
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パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

3.7

演出4
演技4
脚本3
撮影5
照明4
音楽3
インスピレーション3

『ジェラシー』に続きこの作品を観て、フィリップ・ガレルという監督のことが好きになった。
ガレル監督の映画への対し方は、『ジェラシ
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ジェラシー(2013年製作の映画)

4.1

演出5
演技4
脚本3
撮影5
照明4
音楽4
インスピレーション4

男女の愛情のもつれを描いた本作において、主人公ルイの幼い娘の存在は極めて特異だ。
ルイを中心とする男女の嫉妬関係から離れた位置に
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

演出4
演技4
脚本4
撮影3
照明3
音楽5
インスピレーション3

南北戦争の時代、黒人ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)にとって「嘘」は攻撃や防御の手段であり、黒人差別が蔓延る世界を生き抜
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