hasseさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

極楽特急(1932年製作の映画)

3.8

演出4
演技4
脚本4
撮影4
音楽4
技術4
好み3
インスピレーション3

男女カップルの泥棒が香水メーカーコレ社に雇い人として潜入し現金泥棒を企てるが、男がコレ夫人に惚れてしまい…という筋立て。
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恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

4.4

演出5
演技5
脚本5
撮影4
音楽4
技術3
好み5
インスピレーション4

たった67分の尺ながら、巧みな語りの構成、展開の読めないサスペンスが相まって高品質のヒッチハイクドラマに仕上がっている。
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.4

演出3
演技4
脚本3
撮影3
音楽3
技術4
好み3
インスピレーション4

奇形の者たちの倫理(掟)ーー仲間への侮辱はコミュニティ全体の屈辱であるーーに基づき、小人症の芸人から金を騙し取ろうとした
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.8

演出4
演技4
脚本3
撮影4
音楽4
技術4
好み4
インスピレーション3

ヴィスコンティ監督は高校生の頃に『ベニスに死す』を見て、あまりに重苦しすぎる耽美主義はいやになって遠ざけてきたのだが、意
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パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)

4.5

演出5
演技4
脚本5
撮影4
音楽4
技術4
好み5
インスピレーション5

プレストン・スタージェスによるスクリューボールコメディの代表作。別放題『結婚五年目』。

追う夫と追われる妻。妻は家賃も
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ソヴィエトのおもちゃ(1924年製作の映画)

-

搾取するブルジョワを労働階級が打倒する風刺アニメ。目のギョロギョロが印象的。ジガ・ヴェルトフがアニメを手掛けていたのは意外。

グルーモフの日記(1923年製作の映画)

-

エイゼンシュタインによる、メリエス的映像トリックショー。

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.8

演出3
演技5
脚本3
撮影4
音楽4
技術4
好み4
インスピレーション3

未成年にたいするネット上の性的搾取で逮捕された人のうち、小児性愛者は3~5%しかいないという統計には驚き。子供なら脅迫で
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クルーレス(1995年製作の映画)

4.0

演出4
演技4
脚本5
撮影4
音楽4
技術4
好み4
インスピレーション3

○「遅刻は俺一人の力でできるもんじゃない。大勢の人の協力のおかげだよ。学校へ送ってくれない両親。待ってくれないバスの運転
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.3

演出4
演技4
脚本5
撮影5
音楽5
技術4
好み4
インスピレーション3

スター俳優としての社会的地位を築きながら、私生活では妻と別れ、毎日パーティ&行きずりのセックスに明け暮れる自堕落なジョニ
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海辺のホテルにて(1981年製作の映画)

2.4

演出3
演技3
脚本2
撮影2
音楽2
技術3
好み2
インスピレーション2

○「今朝から朝食革命よ」(ジルの妹)

アンドレ・テシネ初見、カイエ1981年度4位だったので観賞してみたが、いまいちの
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.9

演出4
演技4
脚本4
撮影4
音楽3
技術4
好み4
インスピレーション4

気難し屋の老人が他人との交流で心を開いていくハートウォーミングものだけだったら凡百の映画だが、それだけではなかった。チン
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鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.0

演出4
演技4
脚本5
撮影4
音楽3
技術4
好み4
インスピレーション4

○「愛が神そのものなんだ。そう考えれば絶望から救われる。空虚が満たされ絶望が生に変わる。しばしの猶予だ。死を迎えるまでの
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.6

演出4
演技4
脚本3
撮影4
音楽3
技術4
好み4
インスピレーション3

U-NEXTを漁っている時、サムネのエル・ファニングのあまりの美しさに見惚れて観賞。監督が大好きなメラニー・ロランで驚き
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.3

演出1
演技3
脚本3
撮影4
音楽2
技術2
好み1
インスピレーション2

現場でミスを犯し、電話当直に一時左遷された警察官が、電話だけを頼りに誘拐事件を追っていくサスペンス。アイディアはユニーク
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山の焚火(1985年製作の映画)

4.5

演出5
演技4
脚本4
撮影5
音楽4
技術5
好み5
インスピレーション4

純粋なスイス制作映画を人生初観賞。言語はスイスドイツ語らしいが、本家ドイツ語ほど強いアクがなく、とても聞き心地が良かった
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.4

演出4
演技4
脚本5
撮影5
音楽5
技術5
好み4
インスピレーション3

○「親方! 空から女の子が!」

冒険ファンタジーアニメの金字塔。改めて見ると、完璧なストーリー構成と、心踊るガジェット
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.1

演出1
演技3
脚本2
撮影2
音楽3
技術3
好み1
インスピレーション2

『幼年期の終わり』的SF要素が加味されたウルトラマンという印象。だが、庵野秀明チックな観念論や会議室での無意味な高速トー
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グリース(1978年製作の映画)

3.2

内容薄めの学園ミュージカルだが、オリヴィア・ニュートン・ジョンがとても可愛い。最後の清純派からセクシー路線への変貌もよい。出演作が少なく残念だが、歌手として作品を多く残している。
ジョン・トラヴォルタ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

演出4
演技4
脚本2
撮影5
音楽5
技術5
好み3
インスピレーション3

○「海の道は始まりも終わりもない。海はあなたの外にあり、中にもある」

前作がもう一つの自己へのめざめ、異文化の交流と衝
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.4

演出5
演技5
脚本4
撮影4
音楽5
技術4
好み5
インスピレーション3

○A slave gave birth to a slave.「奴隷が奴隷を生んだだけだ」(ニコライ)
○「王座が空かな
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あのこと(2021年製作の映画)

4.6

演出4
演技5
脚本4
撮影5
音楽5
技術4
好み5
インスピレーション5

映画の感想をこうして言語化するのも含めて映画鑑賞が好きなのだが、この映画については言語化しがたい衝撃を食らったし、このま
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素直な悪女(1956年製作の映画)

2.9

演出4
演技3
脚本2
撮影4
音楽3
技術3
好み2
インスピレーション2

普通BB目当てで見る映画だと思うが、『賭博師ボブ』で良かったイザベル・コーレイを観たくて。だが、本当にチョイ役で、結局B
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賭博師ボブ(1955年製作の映画)

4.1

演出4
演技4
脚本4
撮影5
音楽5
技術4
好み4
インスピレーション3

○「この娘は目的もなく歩く 年の割にはませている」

フィルム・ノワールの名匠メルヴィル監督のわりと初期の作品。

主人
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緑色の髪の少年(1948年製作の映画)

3.1

演出3
演技4
脚本3
撮影3
音楽2
技術3
好み3
インスピレーション4

ジョゼフ・ロージー監督デビュー作。戦争、銃後の単純な象徴化の話かと思いきや、どちらかといえば異分子の排除の話。戦災孤児は
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.6

○「考える動物として知られる人間が考えはじめる前に暴力は発明されていた」

ロジャー・コーマン製作作品を初観賞。殺人もデスレースというスポーツに則り許容されてしまう狂った現実に抗うフランケンやレジスタ
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.4

演出4
演技4
脚本3
撮影5
音楽4
技術5
好み5
インスピレーション5

幼少時代に父親に生活の全てを観察、記録されることによって植え付けられた恐怖を克服できぬまま大人になった青年は、恐怖を対象
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

2.0

エド・ウッドが噛んでる作品、もう一作観てみた。毒を食らわば皿まで精神?で。ほとんどのシーンが、女性の霊が半裸で踊ってるというイカれた映画。ポスターはセンスある。

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.7

night and dayは「昼と夜のように正反対の」という意味の慣用表現。CIAスパイとして日陰に生きるロイと、一般人として暮らすジューンを指し、そんな正反対な二人が最後は結ばれるという逆説がキモ。>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.5

演出5
演技4
脚本5
撮影4
音楽5
技術4
好み5
インスピレーション4

「第三世代」に続いてファスビンダー監督作品二作目観賞。
ストーリーは、恋人にフラれたTS(元男、今女)の主人公が、インタ
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

2.5

「史上最低の映画監督」エド・ウッドの作品をついに観てしまった。

観ていると、ひどすぎる!から段々これで映画として成立すると思ったピュアさ(雑さ?)がすごい!になってくる。

形容するなら「動く紙芝居
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

エイリアン襲来モノに見せかけた人種をテーマにした異色作。片田舎のテーマパーク、人里離れた一軒家のロケーション、映画の始まりには黒人が貢献していたという「発見」、人殺しの猿、馬と調教師等のモチーフ、全部>>続きを読む

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

演出4
演技5
脚本5
撮影4
音楽4
技術4
好み4
インスピレーション3

現世に強い思いを残して死んだ者が、前世の記憶を引き継いで赤子として生まれ変わる、言うなれば「同世界」転生モノ。中盤は、時
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて。海へ行くために貯金を使い込み、家賃を稼ぐためにだんだんと道を踏み外していく女子二人組を描いた青春ムービー。
二人の明るいキャラクターとおバカさと下品さのおかげでオブラートに包まれ
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