ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』を観たあとにアキ・カウリスマキのこの作品を観ると似ている世界を描きながら全く違った作品になるのはなぜなんだろうと考えた。
底辺労働者の現実、音楽に対す>>続きを読む
黒人の人種差別問題を扱った映画だが、母性愛の映画だった。なんか中途半端に感じてしまうのは、最後までやらないからか?殺される子供も馬鹿っぽいし共感しにくい映画のように感じた。正義を強調しすぎるからかな。>>続きを読む
若松孝二監督の作品だったら『キャタピラー』が良かった。昔は名監督だったけど近年は・・・というのが普通なのに、この人は最近の映画が凄い。なんでだろう。この映画では寺島しのぶの存在が大きい。そういう人たち>>続きを読む
父の形見であるロマの歌い手のテープを聴いた青年がフランスからやってきて、そこでロマの人々と生活を共にしていく。その中にライブの音楽がある。録音するシーンで思わず踊り出してしまうダンサーを注意するが、そ>>続きを読む
トニー・ガトリフ監督は以前観たて『ガッジョ・ディーロ』(これも再演される)が良かったので未見の『ジャム DJAM』の方を観た。ロマの娘の奔放さとそれに呆れながら行くところがないパリ娘。パリ娘は人助けの>>続きを読む
良い子は『君たちはどう生きるか』を見るのだろうけど、悪い子の夏休み映画といえば『マッド・ハイジ』だった。ネタとしてB級ぽさを楽しめない人には勧められない。下ネタオンパレードだし教育上良くない映画だった>>続きを読む
ながら見。ビートルズが存在してなかった世界でビートルズの曲を一人だけしっていたからスターになるというファンタジー。ちょっと関係ないが大江健三郎が存在してなかった世界で大江健三郎の文学が書けるかと思って>>続きを読む
2000年公開時はちょうど桜の季節に観たが、今回はお盆の時期。青山監督の追悼公開だったので時期的には良かった。映画でも蝉時雨がBGM的にノイズ音楽のように流れてくるのであった。
モノクロ(セピア色)>>続きを読む
ストーリーはけっこう退屈なんだが音楽の趣味が一緒だった。タイトルの「パーフェクト・デイ」はルー・リードの名曲だし、朝日を浴びながらカーステレオで流すのは「朝日のあたる家」だった。他に仕事仲間の彼女が気>>続きを読む
評判いい映画なのだが、自分はフランス料理がだめだった。伊丹十三監督『たんぽぽ』のような映画好きだからか?要はこの男がナポレオンのような独裁者みたいだったからなのかもしれない。レストランのオーナーはジュ>>続きを読む
今話題の民謡クルセーダーズのドキュメンタリー。4点にならなかったのはライブ映画でなく、民謡クルセーダーズの入門編的ドキュメンタリーなので、一曲通して演奏するというのではなく、その間に民謡の説明やら「民>>続きを読む
ぱっとしないストリートミュージシャンが女神に出会って花開くっていう感じか。アイルランドの灰色さがいい感じ。今頃なのかな。レコーディングの後に夜明けの海岸にメンバーと遊ぶシーンがいい。疲労と開放感と何か>>続きを読む
ラース・フォン・トリアー監督はそれほど好きでもないと思っていたがこの映画は良かった。「ドグマ95」のセオリーで作られてていたからかな。「ドクマ95」はゴダールの方法論みたいな感じがする。
ただこの作>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
よくこんな映画が公開されたな。30年間も未公開だったのが頷ける映画だ。監禁部屋に近親相姦、動物虐待とマイナス面しかない始まり。主人公も見た目はキモいし、どう考えてもヒーロータイプではない。ただどこかし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
けっこう人が入っていた。アニメ化する前の「墓場の鬼太郎」はおどろおどろしい漫画だったと噂では聞くが、鬼太郎のオヤジがまだ人形だった頃の話だった。最近の鬼太郎は観てないのだが隣に座ったオタク系の少女たち>>続きを読む
今季一番の謎映画だった。貧困の国境の村で老婆が病気になり爺さんが医者に見せたりするのだが、帰れとか言われて。死につつある老婆の前に三賢人が現れて突然歌を歌ったり。賭博で負けた爺さんが馬車での帰りに村娘>>続きを読む
お洒落なフランス映画。老人ホームに入居する老婦人を送るタクシーの中で、交わされる老婦人の人生模様。そして、パリの街並みが観光気分にさせてくれる。なによりも占領下のパリから戦後の復興期の老婦人の人生がド>>続きを読む
『ショータイム』と『マエストロ』のどっちを見ようか悩んだのだけど『マエストロ』はNetflixで配信があるからと『ショータイム』を見たが失敗した。全くつまらないということはないんだが、もっと面白く作れ>>続きを読む
けしからん映画である。金子文子を韓国の女優が演じるとは。それが凄い可愛いからなおさら。なんで日本で先に作れないかな。まあ反国家的で天皇制を否定するからな。金子文子はアナーキスト。日本から捨てられたとい>>続きを読む
予告編を見たときはアキ・カウリスマキのような人生の悲哀を描いたブラック・コメディだと思ったが、老夫婦の老いを正面から描いていくリアリズム映画だった。画面を半分にして口うるさそうな夫とボケてしまった妻を>>続きを読む
巨匠ジャファル・パナヒの息子と言われてもイランの監督はそんなに詳しくないなと思ったら『人生タクシー』の監督だった。この映画もロードムービー的な映画だけど面白かった。
母のパンテア・パナヒハも映画監督>>続きを読む
白頭山が爆発して岩を避けて車を走らすのがTVゲームみたいだった。マ・ドンソクが白頭山と対決する映画かと思ったら違っていた。TVで見たのでながら見。でも泣かすポイントをしっかり作るのが韓国映画か。ごちゃ>>続きを読む
松本清張のようなミステリー映画か。監督のオリジナル脚本というか演劇からスタートした人のようだ。それは主演の市子演じる杉咲花の魅力が大きい。タイトルがそうだけどヒロインが全面に出る映画なのだ。
市子は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
北野武『首』と公開時期も重なってどっちを見ようか悩む人もいると思うが、正統的大河ドラマを見たいのなら『ナポレオン』で、今までの大河ドラマには辟易している人は『首』を見るのがいいかと。それでも映画の評価>>続きを読む
保守王国と言われる香川での自民党はなりふり構わずの選挙戦。パーティー券は、強制的に売っているのに参加しちゃ駄目よって、どこのヤンキーだよ。それでも県民は自民党に入れるのは何かと見返りを期待しているから>>続きを読む
このドキュメンタリーはNHKで見た記憶があった。「アダミアニ」はジョージアの言葉で「人間」という意味だという。もともとジョージアにいるキリスト教徒でキストと呼ばれる人たちはチェチェン紛争のときにイスラ>>続きを読む
女性の労働組合の委員長が新社長と対立した為に脅迫メールとか受けてある日襲われるのだが犯人は見つからないどころか偽証罪に問われてしまう。警察側の誤審であり、犯人が結局はわからないもやもや感はあるのだが、>>続きを読む
最近観た映画ではピカ一。1984年と出るだけでオーウェルを想起してしまうが、ディックのSFかもと思うよな管理化に置かれた東独。そこで繰り広げられる盗聴される者と盗聴者のドラマ。脚本が素晴らしい。どんで>>続きを読む
仲代達矢は、それほどファンでもないが、どうも時代劇のほうが好きだな。岡本喜八『大菩薩峠』の狂気の机竜之助のインパクトが強い。
このレビューはネタバレを含みます
『ナポレオン』とどっちを観ようか悩んだのだけど、Filmarksでは賛否両論あったのだが評価は『首』方が高かった。上映館も『首』の方が時間的に取りやすかったので『首』を見たけどちょっと評価はできないな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
スペインのガリシア地方へ移住してきたフランス人夫婦が出会う災難なのだが、フランス人嫌悪の住民感情と理想郷の折り合いが付けずに事件と発展していくホラータッチのミステリーか?ミステリーなんだけど伏線を回収>>続きを読む