当時公開されてすぐにビデオで見たと思うのだが、今回は劇場公開のインターナショナルヴァージョンだった。「洗脳セミナー」ごっこのシーンがカットされていた。そこがマイナス0.5で当時見たときよりも感動しなか>>続きを読む
「性欲」を「正欲」と掛けて、人間の欲望には正しい欲望とかあるのか?というテーマかと思う。ただ他者を傷つける欲望は論外なので、小児愛は割愛する。
フェティシズムで「水に対する欲望」ということなのだが、>>続きを読む
選挙映画というと過去に想田和弘『選挙』、大島新『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川一区』ダースレイダー × プチ鹿島『劇場版 センキョナンデス』を観てTVだけではわからない実際の選挙の面白さ>>続きを読む
TVで『地下鉄ザジ』を観て『アメリ』の予告編がちょっと似ているかなと思って鑑賞。少女時代の感じは似ているがストーリーはそうでもなかった。引きこもりの少女が成長して恋をするというよな話で、似ていると思っ>>続きを読む
映像美のペルー映画だが、ストーリーがあまりないので眠くなった。妊娠した女性がある医療施設で無料の出産が出来るとラジオで聞き、その病院へ行ったら赤ちゃんを取られた。その理由とかよくわからない。実際にあっ>>続きを読む
朝ドラの天真爛漫の役とは間逆な趣里の演技。戦後日本の女性の悲劇を体現した役で、飯屋の未亡人を演じる。彼女の元に戦争孤児と敗残兵がやってくるのだが、疑似家族的な奇妙な関係である。飯屋の女は生活の為に女を>>続きを読む
キューブリックだとこれが一番か?近未来ブラック・コメディだが前半のアレックスの無軌道ぶり。ビートルズを道化師ぽくヤンキー化したようなスタイル。バーでの人形オブジェとか強盗に入る家の現代美術のインテリア>>続きを読む
同じフィンランド映画でもアキ・カウリスマキとは趣が違うが一つだけ共通点があった。シスも不死身ということは機械的であり、感情を顕にしないというのも『『過去のない男』と似ていた。シスの場合自己修復機能が付>>続きを読む
米軍と日本人女性の子供の悲劇としては森村誠一『人間の証明』が有名だけど、これはドキュメンタリー映画としての感動があった。
横須賀と言えば基地の街で戦後混乱期の状況とかもっと知られていたのかと思ったら>>続きを読む
喜劇のパターンで機械性というのがあったが、まさにこの映画に当て嵌る(無声映画のコメディのおかしさは機械的な仕草にあった)。しかし彼が求めるものに音楽があった。アキ・カリスマキの映画の特徴で音楽は外せな>>続きを読む
庵野秀明の私小説映画か?寺山修司ぽくもある。『シン・書を捨てよ町に出よう』という感じか?「書」が「映画」とか「アニメ」とかそんな感じである。でもビデオカメラを持って町に出ていく。『新エヴァンゲリオン』>>続きを読む
けっこうリアリティのある映画だった。役者が脚本通りのセリフではなく演技の中で即興で演じるというのは最初は素人ぽいと思っていたが、次第に映画に集中してしまった。それは役者が自身が映画の中のキャラに成りき>>続きを読む
まだフィンランドのヤンキーとロシアのおばさんギャルが異文化交流出来た時代の映画だった。それでタチアナというのはリトアニア人の年齢不詳の観光おばさんなんだが、コーヒー中毒のフィンランド・ロッカーとの恋な>>続きを読む
『DUNE/デューン 砂の惑星』『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴの衝撃の出世作と後から知ったのですが、なにげにイラン映画かと思っていました。カナダの監督なんですね。それも中東からの移>>続きを読む
TVで『地下鉄ザジ』を観て『アメリ』の予告編がちょっと似ているかなと思って鑑賞。少女時代の感じは似ているがストーリーはそうでもなかった。引きこもりの少女が成長して恋をするというよな話で、似ていると思っ>>続きを読む
村上春樹の短編小説風の2話からなる今はなき返還前の香港映画。ブリジット・リンのハードボイルド女と金城武のナンパ男の出会い。ナンパ男の言葉の軽さと多言語というキーワード。香港の状況を体現しているカップル>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
デビュー作にして遺作。バーバラ・ローデンは巨匠エリア・カザンの妻で女優だったが、そうしたキャリアをなげうって自身が監督、脚本、主演をする映画をインディーズで作った。
ゴダール『勝手にしやがれ』を彷彿>>続きを読む
以前見た時は映画の最前線だと思っていたが今見ると最初の実験的映像とかちょっとうざい感じがする。庵野秀明は村上春樹より村上龍だったという相性はあると思う。あの頃の時代性(渋谷女子高生の性モラル)を捉えて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『ウルトラマン』シリーズを忠実にリメイクしていた。科学特捜隊は禍威獣特設対策室(略称:禍特対(カトクタイ))になっていたが「♪~むね~に付けてるマークは流星~」のバッチが懐かしかった。あれ持っていたよ>>続きを読む
マリオン・コティヤール目当てで鑑賞。家庭内ドラマは複雑だと思うが姉弟が仲が悪くなった原因もわかりにくいし、解決も煙に巻かれたような感じがした。たいていこういう複雑な家庭は親に原因があると思うのだが、そ>>続きを読む
原作がフランスのコミックなんだ。レズビアンの映画だけど特別な恋愛でもなくごく普通に一目惚れして意気投合しすれ違いがあって別れるというドラマ。同性愛も異性愛も愛するのは個人なんだよな。だから共感する部分>>続きを読む
『バーニング』のイ・チャンドン監督の2000年の韓国映画。70年代のATG風な、最初はちょっと古いスタイルかなと思ったが電車が逆行して走る幕間で1999年の現代から1980年まで遡っていくストーリー。>>続きを読む
原作レーモン・クノーだったのか。それでシュールなフランスの60年代のコメディ映画。ザジという少女がパリで引き起こすドタバタ劇。早送りや漫画的表現が楽しいがちょっと飽きるかもしれない。リバイバルされる『>>続きを読む
フランソワ・オゾン監督は前作ファスビンダーのリメイク作『苦い涙』でもコメディでおもしろかったのだが、この映画はそれ以上に面白いのは主演の二人の女優とベテラン女優のイザベル・ユペールを上手く絡ませたとこ>>続きを読む