くまくまさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

くまくま

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夏時間(2019年製作の映画)

3.0

姉から邪険にされたり、父親からクソしょーもない悪戯をされてもニコニコして素直な弟くんがすごいよかった!家族間にある光と影のコントラストがまさに夏みたいなバランスで描かれているので、タイトル通りだなと思>>続きを読む

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

R2でめっちゃ綺麗に終わったから必要ないやろ!って思うけど、感情の部分では2人が歩むその後を少しだけ見れるっていうのは純粋に嬉しいのよね(正確にはテレビ版の続きではないけど)
全体的に駆け足な展開で、
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.5

熱から覚め切らぬまま、溢れんばかりの想いをぶつける肉体を失ってしまった時、行き場のない感情は何処へぶつけたら良いのだろうか。発作のように何かを破壊する姿は肉体という心の牢獄を壊して、幻想の中へ溶けてい>>続きを読む

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.0

佐藤伸治本人の証言は多くなくて、関係者の話から想像を膨らます事しかできないが、彼自身が持つスター性とその奥にある深い闇を少しだけ感じることができた。煌びやかで少年漫画の主人公みたいな純粋さを放つデビュ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

「大切」という言葉を履き違えて、正しく傷つく事ができない人間にはかなり刺さる作品だと思う。会話がとても多い映画だが、言葉よりも実は細かい手の動きや視線、発声などの動作から伝わる心情を読み取るのが重要だ>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

3.0

三船敏郎の圧倒的なかっこよさと、バランスの良いテンポ感にグイグイと引き込まれてしまう。作品が持つ力強さによって、胸の奥から熱が込み上げ思わず咽せてしまいそうになった!

天国から来た男たち(2001年製作の映画)

2.0

控えめに言ってクソ。だけど、ヤクザが浴槽の中で自慰行為をしながらニューハーフの男娼にバラの花を性器へ散らさせて「日本へ帰りたいっ!」とコールアンドレスポスを繰り返しながら絶頂に達するシーンはとても好き>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

言わずもがな名作。見た奴大体3時間半を長く感じないっていうけどマジ。シュールとギャグとシリアスのバランスが絶妙で、映画のみならず、さまざまなカルチャーに影響を与えてるということもよくわかった。終盤は生>>続きを読む

DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.0

エロ・グロ・ナンセンスの描き方がとても好みにマッチしている。思わずめを逸らしたくなるシーンもシュールへの昇華がとても上手いので、本筋とは関係ないシーンばかりだが、しっかりと脳裏に焼き付いてしまう。ラス>>続きを読む

BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)

3.5

暴力、薬物、音楽の三拍子にプラトニックなホモセクシュアリティを混ぜたかなり異端な作品。
少年時代の回想シーンは色彩も相まって、邦画の中でもずば抜けてノスタルジーを感じさせるショットに仕上がっている。特
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.0

登場人物の第一印象が最悪なのに、最後には愛おしくなってしまう山田洋次のマジック。
終盤の高倉健と倍賞千恵子が再会する場面、遠くからのショットで想像を掻き立てるシーンに仕上げているところがすごく良かった
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

過ぎ去った日々を思い出す時、大体何気ない日常が頭の中をスライドする。無言の帰り道や深夜のテンションで笑ってしまったくだらない冗談、それこそ目的地の途中で偶然見つけた眺めの良い場所で一緒に見た夜景など。>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

意識しないだけで築き上げたものは一瞬で奪い取られ、これからも続くと思い込んでいた未来は掻き消され、ある日突然、思いもよらない死というものはやってくる。
何かを持つということは何かを失うということなので
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.0

言葉が通じない2人。アイスを片手に持ちながら、いいものを見つけたと陽気な彼が屋上へと連れて行く。そこから隣の家を見下ろすと船を作っているお爺さんが1人いた。陽気な彼はフランス語で話しかけるが、おじいさ>>続きを読む

まわり道(1974年製作の映画)

3.0

突然の出会いや別れ、考える間も無く変化する人間関係、変則的なビートの映画だった。みんなでいきなり全力で疾走するところがめちゃくちゃ良い。遠くに行けばそれまであった人間関係がとても恋しくなるって理解して>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

3.0

敢えて白黒にすることで、表情や仕草から湧き立つ感情が鮮やかに映り込む。「何故」や「どうして」という疑問は小瓶に詰めて鑑賞するべき作品は時々見ることで心に僅かな潤いを与えてくれる。特に彼の作品は虚無に落>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.2

ウェス感ほとんどないけれど、子供っぽい大人の描き方やごっこ遊びのような緊張感のない強盗シーンなどは観てていいなぁって思った。毎回観てて思うのが凄い淡々としたロマンスなのに何故こんなにもホッコリとするの>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.5

彼が作る映画の登場人物は大人や子供、職業や性格を超えてフラットに接する所がとても好きだ。誰しもが相応の優しさを持ち、真正面から関係を作り上げようとする姿勢を感じる。だからこそ、みんなどこか憎めない可愛>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

映し出される建築物や小物の可愛らしさ、色彩と構図の美しさ、こいつ天才か?って観ながら何度も思ってしまった。シュールなギャグさえもきっちりとバランスの良いテンポでビビる。ありとあらゆるものに調和をもたら>>続きを読む

ミッキーのクリスマスの贈りもの(1999年製作の映画)

3.0

20年ぶりくらいに鑑賞。改めて見ると全体的に作画は不安定でたまに崩壊している。ショッピングセンターを荒らして破壊したり、単価の低い商品を顧客に提案して詰められる等、大人になって見ると胃が痛苦なる要素が>>続きを読む

大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

3.0

海辺で手紙と自分の髪を燃やしながら「髪の毛って死んだ人の匂いがするよね」と言えるのは多分彼女だけ。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.5

コーヒーを飲みながらタバコに火をつける。僅か10分にも満たない短い交流の中で生まれるシュールな会話や気まずさ、くすりと笑ってしまうちょっと可笑しな行動がしっかりと詰め込まれている。オムニバスなのできっ>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

ヒースレジャー目当てで鑑賞。
優雅な自然の中で溢れ出る感情をぶつけ合う2人の演技力が高レベルすぎて正直ビビった。
共通の思い出が褪せないように逢引を続けるいじらしさと、理想に手が届きそうで届かない切な
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音楽(2019年製作の映画)

3.0

終始ゆるっとしてシュールな世界観に坂本慎太郎の声がすごくマッチしている作品。タイトルの「音楽」は頑張らない、考えない、楽しむの三拍子で生きる素直な3人組をそのまま表している。本来音楽なんて追い求めたり>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.3

男女の間に揺れ動く線は些細なきっかけでバランスを失い、時にきつく締め付け、緩み、プツリと千切れてしまうものである。調和を失った関係を目の前にして、男は見えざる愛を修復しようと手を伸ばし、女は見失った愛>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.5

死という概念を切り離すことはできないが、人間は日常を想像力で引き伸ばし、無意識のうちに死を遠ざける弱い生き物である。それでも半永久的に続くと思い込んでいた生活は唐突に失われ、想像力では覆い隠せない程の>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

すこしシュールで淡い色彩感に包まれた独特の世界が癖になる作品。ボーイミーツガールに翻弄される大人達や有り余るほどの優しさに包まれる2人を見ていると心がぼんやりとしてきて涙が出そうになる…(泣かないけど>>続きを読む

お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

3.5

家族という形は自分にとって、見えない何かで縛り付ける息苦しいものだと感じているが、小津が描く人間関係の糸はやんわりと暖かさを持った線で描かれるので、家族という形の煩わしさも悪くないのかなと錯覚してしま>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.1

どんな人生歩んだらこんなクソ映画撮れるんだよって揺れる乳を見ながら考えてた…評価はこの作品に投資したスポンサーへのリスペクトです…

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.2

高校生の時に初めて観て、約7年ぶりに鑑賞したら予想よりメンタルをやられた…
淡い不思議な色使いとパーソナルエリアに踏み込んでくるようなカメラワークが切なさを助長させる。
理想と現実が解離した結果、言い
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

息苦しくなる田舎の風景と頭の中をかき乱すようなカメラワークが永遠と続く。定期的に鑑賞しているが、水中に深く沈んでいくみたいな感覚が病みつきになる。
落ちていく中で思い出すのは夏の終わりが見え始めた放課
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.0

3人の監督が映す東京を舞台にした短編。
ゴンドリーはいつも通りの映像表現がメインでそんなに話は面白くない。カラックスは完全に出落ちで笑ってしまうwww
ポン・ジュノは色彩や明暗の使い方がものすごく綺麗
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.5

「眠り方を教えてあげたのが私の誇り」「それが愛の証」
海辺で裸になって横たわる二人、どん底にいるはずの2人は楽園で安らかに眠るように見えた。
印象的なカットの連続と日常で浮かび上がる生き方に対する疑問
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.5

恋愛に正解も間違いもない、ただの感情である。故に狂気であり美しい。

ゴンドラ(1987年製作の映画)

3.0

息の詰まる都会と柔らかい光に包まれた田舎のコントラストが、絶妙なバランスで成り立っていて良き。
時々挟まれる歪んだ世界は程よいサイケデリック感であり、共感できるシーンもちょこちょこあった。
改めて思う
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