はつしもさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

はつしも

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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

金・ドラッグ・セックスに塗れた若き野心家がウォール街でいかに成功し、何故失墜していったのかをテンポよく見せてくれる。主人公は入社当時は従順な社員として描かれており、狼などではなく薬がなければ一介の小市>>続きを読む

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.5

詰め込み過ぎの感もあるが、ウルヴァリンの哀しさをよく描いている。アクションも圧巻。

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.7

王道ヒーロー物だが主人公が少々イカレているのが格好いい。テロリストや戦闘機との戦いなど見どころも充分。村人の父親が殺されそうになる寸前で助けに来るシーンは正にヒーロー。

孤独の賭け(1965年製作の映画)

3.3

どの台詞も上品でそれでいて勿体ぶっておらず、それが東京の夜景やホテルやオフィス、小料理店によくあっているが、話の筋は金と色と嫉妬と怨恨とドロドロしている。男の脆さと女の強さが良く描かれている。

デッドプール(2016年製作の映画)

3.3

面白かった。「コメディタッチなアンチヒーローの物語」という印象で観に行ったが(事実そういった映画なのだが)、主人公が想像以上に悲劇的であり残酷な仕打ちにあっている。しかし下ネタとメタ的なギャグが深刻な>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

4.9

実に清潔で無駄のない映画らしい映画である。青を基調とした映像は神秘と死の暗示か。時折出てくる日付の字幕は悲劇的な結末を予感させる。主人公のコステロが外出前に鑑を観ながら帽子に手をかける仕草は主人公の規>>続きを読む

怪獣総進撃(1968年製作の映画)

2.9

名画座にて視聴。怪獣ランド、月面基地、スペースシップ、謎の宇宙人、国連機関、秘密警察など面白そうな要素が満載の筈が…。特撮はさすがに気合がはいっており、東京だけではなく、モスクワやパリ、ニューヨークが>>続きを読む

座頭市千両首(1964年製作の映画)

3.1

座頭市6作目。悪代官に渡世人上がりの目明しと金で雇われた浪人衆を市が民百姓の為に懲らしめる。演出も筋も所謂普通の時代劇という印象。最後のシーンは行く先々で騒動に巻き込まれる市の悲しみを祭囃子が一層際立>>続きを読む

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)

3.8

座頭市シリーズ4作目。前作からの業と因果をめぐる物語。今作の敵役である棚倉蛾十郎は市の仕込み杖を叩き斬ってしまう程のシリーズきっての剛の者。この二人の決闘は迫力が段違いである。群馬下仁田の雄大な風景と>>続きを読む

薄桜記(1959年製作の映画)

3.7

忠臣蔵のスピンオフとでも言うべき作品。勝新太郎の殺陣にキレがあり素晴らしい。序盤では背景や衣装が華やかだったのが終盤では忠臣蔵の世界らしく黒と白に統一されていく。その変化する映像美に魅せられる。腕を失>>続きを読む

新・座頭市物語(1963年製作の映画)

4.1

シリーズ初のカラー作品。侠客の慈悲と対比的に武士の無慈悲、吝嗇、高慢、虚栄、淫蕩が浮き彫りになっている。市は言うに及ばず師匠とその妹、市を仇と狙う博徒、水戸天狗党の残党が各々の目的で行動しながら終盤に>>続きを読む

続・座頭市物語(1962年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作から一年後の座頭市を描いている。監督は違えど本作でも優れた腕前を持ちながら愛する人を斬らざるを得ない男の運命がテーマになっているものと思われる。兄の最期を看取った時シーンだが悲哀と絶望がありありと>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

敵側の浪人と友情を深めたのにもかかわらず渡世の義理により斬らざるを得ない運命に哀しさがある。利用できる者なら誰彼なく利用しようとする博徒共の冷酷さに憤りながら、己もその一人であると自嘲する座頭市はダン>>続きを読む

人生劇場 飛車角(1963年製作の映画)

3.3

任侠映画と思いきや三角関係のもつれを描くドラマ。金と暴力で義理を軽んずる時代の趨勢にあって、男を立てようとする2人の侠客が1人の女を巡って悩み苦しむ。初期のやくざ映画とあって時代劇の余風を感じる。殺陣>>続きを読む

兵隊やくざ(1965年製作の映画)

3.6

痛快な任侠映画。軍隊という上下の序列に厳格で理不尽な組織にあって、筋を通す勝新太郎と田村高弘の凸凹コンビが面白い。タテ組織、暴力の行使、排他性という点で軍隊とやくざは案外似通っているのかもと思った。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.4

2時間緊張に張りつめた映画だった。最初は死体に慄然としたり突然鳴り響く銃声に吃驚していたが、物語が進むにつれ謎の男アレハンドロの予測不可能な行動に目が離せなくなる。暗雲立ち込める空の方角に走るパトカー>>続きを読む

博奕打ち 総長賭博(1968年製作の映画)

4.4

鶴田浩二主演の任侠映画。昭和10年、東京江東地区を縄張りとする天龍会。跡目相続を巡って、大陸進出を画策する千波をはじめとする一門衆の陰謀により、次第に対立し合い破局へと突っ走る。鶴田演じる中井は義理も>>続きを読む

悪名(1961年製作の映画)

3.3

勝新太郎が主役を演じる任侠映画。昭和初期、主人公の朝吉は腕っ節が強い男前。人妻と駆け落ちするがその先の箸職人に諭され帰郷する折、伊勢参りの仲間と偶然落ち合い女郎屋に遊びにいったところ、モートルの貞と名>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.5

実に奇ッ怪な作品である。意識とか自我とかアイデンティティとか性差とか男の寂しさなどを一緒くたにして鍋で煮た感じである。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

 非常に面白い。3時間の長丁場を感じさせない名作だった。 オープニングが70年代のサスペンス映画を思わせる怪しさ満点の出だしである。駅馬車を貸し切っている「首吊り人」と綽名された賞金稼ぎは捕えた女囚を>>続きを読む