「証明とは、1つ1つ導き出すこと。」
その過程を飛ばし、主張の段階で断罪しようとすることで、事態は悪化の一途を辿る。
(そもそも、人が人を裁く時点で、嫌でも軋轢は生まれるが。)
何かを隠そうとすれば>>続きを読む
長谷部と田中との間で、
人を好きになることの意味を少しずつ確認する作業がとても好印象だった。
正解を教えるわけではない、でもそっと寄り添って自分自身で気付くことを待つ。
田中は、人が出来すぎてないかと>>続きを読む
「恋とは、誰もが語れるが、誰しもが正しく語れないものである」
シーロウ・キーターさんが言うように、そこに一元的な答えなどなく、人それぞれだよねというお話。
単純であり、複雑でもあり、人を幸福な気持ち>>続きを読む
やっと覚悟決まって鑑賞。
最近グロゴア描写に慣れてきたと思ってた矢先、心を挫かれる作品だった。
きつい表現が多いだけでなく、人間という存在自体の恐怖を思い知らされる。
電車でのシーンは秀逸で、いきなり>>続きを読む
LEON的な要素があり、影響を受けているんだろうなという作品。
しかし、2人の関係性は恋愛的なものではなく、土台となるのは辰巳の後悔だろう。
気付かぬうちに救えない場所まで行ってしまった弟の姿と、無知>>続きを読む
やはりノーラン作品は、ルールの少ないミニマムな世界の方が個人的には好み。
Filmarks招待による完成披露試写会にて鑑賞。
目を背けるなと言わんばかりに、人の嫌な部分を見せつけられる。
妄想や推測で、デマや攻撃的な言葉を簡単に発してしまい、都合良く解釈しようとする社会。>>続きを読む
思ったよりサクッと観られる。
ブラックジョークを連発するが、展開が面白いので、粗末になりすぎない絶妙なラインを突いているのが素晴らしい。
そのうえで、テーマについては、
考え続ける・意識し続けるこ>>続きを読む
近くに居ても近いわけではない。
人は形に出来なかった想いの方がきっと多い。
縁があった人の幸せは、自分が一番側で見ていたいと思うけれど、この映画のように人を想える日が来たのなら、少しは大人になったと言>>続きを読む
2視点+時系列シャッフルは、流石に理解するの難しすぎる。
伝記物としての側面が強いため、原爆投下による被害の直接的な描写は無いが、
ノーラン監督の映像的表現の追求と実害との間での葛藤が見えたのは面白>>続きを読む
また変わったループもの。
殺す側と殺される側の微妙な関係の変化が面白い。
緊張と緩和がすごい。
日常での他愛もないシーンが続く中で、急にシリアスなシーンにスイッチする瞬間、観てるこちら側もギュッと引き締められる。
母艦を巡る話は、嫌でも現実で起こっている出来事を想起せざる>>続きを読む
14歳の子達に対して、あの距離感でドキュメンタリーを撮れるのは本当にすごい。
配慮しすぎても本音を引き出せないし、近づきすぎても壁を作られる。
コミュニケーションの取り方とか相当気にしたはず。
想像していたジャンルと違う展開だったので、若干肩透かしを食らった気分にはなった。(日本でのキービジュアルが若干ミスリードっぽいかも)
主観・客観が入り乱れる曖昧な証拠や証言の中で、何を選択し進んでいく>>続きを読む
多種多様な出会う人や出来事から学びを引き出し成長していくベラ。
同じ事象でも経験の有無で見える景色は変わるし、面白い旅路だなと。
ブラックジョークを散りばめつつ、最後のゴドウィンとのやり取りでしっかり>>続きを読む
物語中盤までのアクションは、よく見るような派手さのないもので、説明パートも多く、集中力が途切れやすかった。
しかし、そこからラストに向かって、マシューヴォーン印の音楽に合わせたカラフルアクションと、ギ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
旅の始まりは、病室で十字架が外れ、酒瓶を持ち出すところから。
旅の終わりは、酒瓶を持ち、柱で中央を区切られた画面の左から右へ、右側奥に十字架が建てられている。
ようやく辿り着いた海が曇り空の下、大荒れ>>続きを読む
朝と夜は平等に巡ってくる。
夜明けが希望だけとも限らないが、夜が絶望だけとも限らない。
夜だからこそ知り得る世界があり、
人の見せられない辛さへ思いを馳せられる。
そんな風に寄り添ってくれる映画だった>>続きを読む
楽しく観られる映画を求めて。
唐突に始まるRollin'は思わず笑った
PERFECT DAYS - 「完璧な日々」とは何だろうか。
それに対する1つの答えがこの映画にあったように思える。
自分は何を好んでいて、何を楽しめるのか、日々に幸せを見つけ掴もうとすること。
そ>>続きを読む