はやしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

4.1

図書館は休館、お店も定休で退屈な火曜日しか知らない中村倫也が初めて図書館に足を踏み入れた嬉しさはコロナ禍でどこにも行くことが出来なかった自分たちの状況と被った。しかも司書が深川麻衣だなんて。しつこい程>>続きを読む

サウンド・リザバー(2019年製作の映画)

3.8

モナが抱える不思議な病。耳に届いた音が「音の貯水池」を経由して意識にたどり着くので会話が噛み合わない。相手の音が聞こえるまでのラグは最長で1年。その間モナの耳は世界中でひとりぼっちの場所にいる。
コミ
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癒しのこころみ~自分を好きになる方法~(2020年製作の映画)

3.4

『羊と鋼の森』がピアノ×森とするならば、『癒しの試み』はバイオリン×森。森が与える癒しとマッサージが与える癒しが綺麗に映像化されてて素敵だった。誰もが必ずぶつかる理想と現実の壁に対して、リラクゼーショ>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

ウディ・アレン作品は個人個人はおしゃべりで留まることのないマシンガントークをかましてくるのに、全体としては時間が悠久になるのが毎度不思議。ニューヨークの雨に翻弄されるティモシー・シャラメ。日の刺すお天>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.7

生まれ年の1994年、漢江にかかる聖水大橋が崩落した。その時代の社会背景を絡めた作品。ウニの家族はアパトゥの上層階に住んでおり、家父長制の亡霊を引きずった男性優位社会。パラサイトの家族愛を陽とするなら>>続きを読む

のびた関係(2020年製作の映画)

3.8

とにかく繊細な映画。LGBTQの人々に「大丈夫、慣れてるから」と言わせてしまう辛さ。主要4候補者のなかで小池さんは唯一同性パートナーシップ制度導入に賛成していないので、選挙結果が出た今さらに響いてしま>>続きを読む

ハカイ団の野望 悲劇!オンライン会議の結末(2020年製作の映画)

2.8

トリックとメッセージが詰まった、というには少し仰々しい気もしたけれどコロナ禍の自分たちを表しているような気分になった。ハカイ団の人々は世界征服を目指しているのにやってることがゆるくて面白い。大事な場面>>続きを読む

トマトは大嫌い(2020年製作の映画)

3.6

沙由里は何故そこまでして俊司にトマトを食べさせたかったのか謎だけど、穏やかなカップルでいいなと思った。コロナ感染で味を感じないことを利用して苦手を克服したのか、それとも感染によってその後の味覚が変わっ>>続きを読む

MELT(2019年製作の映画)

2.8

ミサトが片親の父に対して抱き続けた「消えてしまえ」という感情が図らずも実現してしまい、VTuberメルと父との関係に気付いてからは後の祭り。ミサトがちょっとだけ見ることになる外の世界は、父が命がけで見>>続きを読む

近すぎるのに遠い、だなんて。(2019年製作の映画)

4.3

相手のことを思いやって言いたいことが言えない侑加と、友達につまらない仕事してると思われたくなくて言いたいことが言えない茜。停電の夜に灯された優しい灯りに助けられ、凹凸コンビの心が歩み寄る瞬間があたたか>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.7

小学生になった年に公開されてから何度も地上波放送されているけれど真剣に見るにはやはり映画館。ここまで細かな音にこだわった映画だとはこれまで気付かなかった。

子どもの頃とはやっぱり感じ方が違って、いく
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今宵、212号室で(2019年製作の映画)

3.0

大人のための軽妙洒脱なラブストーリー、らしいけれどまだまだ自分はおこちゃまなんだなと実感した。ウディ・アレン的な起伏の展開や風景はすごく好き。一方で浮気を繰り返されたリシャールの物分かりが良すぎる点が>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.3

試写会にて鑑賞。

好きな女の子とベンチに並んで炭酸飲料を分けっこしようとして、蓋を開けたら噴き出してきちゃった泡にあたふたしながらけらけら笑いあうの人生でもう一回やりたい。

小寺さんは自分のために
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.2

尾崎豊みたいな魂込めて歌ってますって言う歌手が好きなので、歌い手の心次第で歌は良くも悪くも化けるというデロリスの言葉に首をぶんぶん振っていた。形式的に歌われていた歌が、感情の入った歌に変わる瞬間はやっ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.6

台詞はリズムと語り、音の響きを何よりも大事にするグレタ監督らしい作品。過去軸と現在軸が入り乱れながら展開されるストーリー構成が最高だった。姉妹それぞれの信念や生き方を見守る存在の母親の描かれ方も良い。>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

のどかなオレゴンの景色を思い出した。オレゴンの夏は21時を過ぎてもまだ明るい。要所要所で大人びてみても結局のところまだ子どもでしかない4人だけど、その中で精一杯背伸びしているような姿が素敵。線路が残っ>>続きを読む

Curve(原題)(2016年製作の映画)

4.6

息をもつかせぬ10分間。女性が目覚めると今にもずり落ちそうな傾斜の上にいて…無音と轟音が次第に調和して恐怖を演出しているのも良いし、カットに無駄がないのも好き。手に汗握る作品だけど、手に汗握ったら死ぬ>>続きを読む

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.6

著名なPart of Your WorldとUnder the Seaももちろん良いんだけど、アースラのPoor Unfortunate Soulsが1番好き。アラン・メンケン繋がりだろうけど、コック>>続きを読む

カーズ2(2011年製作の映画)

3.7

主役がマックィーンからメーターに交代。1作目が傑作過ぎたことと、脚本家がジョー・ランフトから変わったことも手伝って、日本人だから楽しめた作品になってしまったのかも。
歌舞伎に相撲、除夜のタイヤ、流れて
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.1

先週のNetflixPartyでwonderを見たときに、人の良い面を見るようにしようと思ったけれど、今作でもその想いが強まった。BlackLivesMatterのムーブメントも他人事には出来ないし、>>続きを読む

カーズ(2006年製作の映画)

4.9

マザーロードを巡るストーリーは、現実にルート66の復活に尽力したセリグマンのエンジェルさんのそれにかぶるし、選曲も景色も素晴らしい。順番が逆になってしまったので、カリフォルニアディズニーで見た光景だ!>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

2.1

試写の機会を頂き鑑賞。
イーサン・ホークというとBefore Sunriseシリーズを思い浮かべるけれど、今作も掠れた歌声も含めて渋さが素敵だった。ただ見終わった今、ストーリーは印象に残らなかったし、
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

MCU22作目にして集大成の作品。
凄すぎる…今まで見てきた映画が全てつながって、しかもその時間を振り返りながら楽しめる。急造で追っただけでここまで楽しめるのなら、22作品全てを映画館で観てきた人は相
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マダムブラック(2015年製作の映画)

3.1

ウディ・アレン作品的な雰囲気は大好きなんだけど、ネコを洗って干しなさんな笑

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.1

MCU21作目。
最初はこれつまらんかも…と思ったけれど、中盤からの巻き返しがすごい。良い漫才みたいな展開だった。チート級の強さはMCUっぽくないけど、インフィニティ・ウォーのラストとのリンクはワクワ
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ボン・ヴォヤージュ(2016年製作の映画)

3.6

Bon Voyageというからもっとワクワクするショートフィルムだと思っていたのだけれど…人を救うことって難しい。正解のない判断の連続で、一歩間違うと自分に危害が及ぶ。気持ちは分かるけれど、難民の余裕>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.1

MCU20作目。
インフィニティ・ウォーできた最後の絶望感再び。無人の家でアリだけがドラムを叩いているシーンは本来は笑いを取るシーンなはずなのにより一層の悲壮感を醸し出す。

【初登場】
 ジミー・ウ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

どんな人も必ず良いところがあって、誰もが称賛されるべき存在だと思わせてくれる映画。登場人物全員の気持ちが分かる映画って凄いと思う。嫌いな上司にも実は良いところがあるかもしれないし、今日から人の良いとこ>>続きを読む

カレとカノジョ(2014年製作の映画)

2.1

ポスターでは右側の彼氏ゾーンが、本編では左になってる。いつしか境界がはっきりしだすと部屋も荒れる。どこまで行っても他人の恋。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.9

MCU19作目。
見終わった後に絶望したり、観ながら目が潤んだりするアクション映画はなかなか珍しいと思う。勧善懲悪出来ないヒーローもの、みたいな。エンドロールに漂う悲壮感。これは映画館で、みんな無言で
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.4

MCU18作目。
決してアフリカ在住の俳優が多いわけではなく、阿系米人とか阿系英人が多いはずなのにアフリカンアクセントが非常にそれらしく聞こえて素敵だった。都市は人を表すというけれど、ワカンダの人々は
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.7

MCU17作目。
傲慢さのない短髪のソーめちゃめちゃかっこいい!今作のロキは悪人ぶって良いことしちゃう中学生みたいで好き。残念なのは邦題。

【初登場】
 ヴァルキリー
 グランドマスター

【Vil
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.4

MCU16作目。
世間知らずな子供ながらに近所の平和を守ろうと躍起になっている姿は微笑ましい。ただアベンジャーズによる街の崩壊のニュースを見ているはずなのにそれでもなお街を壊しまくる姿は頂けない。映画
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オンリーユー(2014年製作の映画)

4.8

日常は全てが5秒の断片。その積み重ねで毎日が変わっていく。こういう映像を撮りたかったんだよ!!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

2.9

MCU15作目。
やっぱりこのシリーズは苦手なんだけど、80年代の音楽とヨンドゥは好き。あとちっこいグルートかわいすぎか!

【初登場】
 ベビー・グルート
 マンティス

【Villains】
 エ
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