umihayatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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カサノバ(1976年製作の映画)

5.0

フェリーニ節真骨頂感
世界観を創って映像に収めるという行為において、圧倒的にパーフェクトですね

ドナルド・サザーランドということで、英語なのか?としんぱいでしたが、イタリア語吹き替えでした
フェリー
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

5.0

ソナチネとか3-4×10月とかHANABIとかあそこらへんの静かな空気感を感じました
やっぱり好きだなー
空気感に浸れる幸せ

金田時男かっこよかったなー

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.5

原作を高校時代に繰り返し繰り返し読み、寺山修司もののエッセイを枕元にたくさん置いていたような僕だったので
内容には色々言いたいことはありますが
見れて良かったです
ポップに仕上げすぎかなー笑

菅田将
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

5.0

主人公たちの世代の青春にグッとくる

あるのは好きな時代遅れの音楽と、オタク友達だけ。
場や時代を選んで、人種を選んで生まれてきたわけではない自分たちに降りかかる既存の社会の目に追い込まれ、葛藤して、
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

「有名になりたい」ことと、「自分を知ってもらいたい」ことは全く別のものだ

「俺はこういう名前だ!こういう風に生まれて、こういう風に育ったからこういう風になっちまった!」と、誰かに聞いて欲しいだけなの
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

ストイックな表現はただただかっこいい。素晴らしい。

またすごいもん見ちゃったな
なんで映画館行かなかったんだろうか(笑)

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

信仰はその人の生き方そのものです
それは誰にも強制されるものでもさせるものでもない

僕は宗教が嫌いだ
神というものへの信仰心が嫌いなわけではない
神に祈ることへの矛盾や欺瞞も勿論あるのだが
「教えを
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ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

5.0

こうやってたまに奇跡みたいな映画に出会ってしまうんですね

お話としてはミックマックのが好きだけど

世界観や登場するキャラなどはジュネ真骨頂ですね
双子のおばちゃんの料理シーン
海の処刑のカモメ
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雨月物語(1953年製作の映画)

5.0


この時代の日本映画の引き画の素晴らしさ
セットの素晴らしさ
背景画の素晴らしさ
照明の素晴らしさ

それらを贅沢に味わいながら
京マチ子と怪しげな夢か現か

帰ってきた時の森雅之の言葉がとても沁みま
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ラヴ・パレイド(1929年製作の映画)

5.0

音楽素晴らしい

夕食〜主題歌が歌われる夕食後のシーケンスは完璧です

王族だろうと庶民だろうと関係なく
お互いを敬う気持ちを忘れずに
後悔してからでは遅いのです

価値観の変化の過渡期に生きていて、
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

5.0

画面から溢れ出るほどのきな臭さ
「なんでこうなっちまうんだ」という苛立ち
信仰を守るための理由つけとしての贖罪と友情

なぜ。なぜ。
そんな思いばかりが、主人公達だけでなく、見てる側も募っていく

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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

5.0

久々にコーエンものを
ヒットしましたねー

コーエン物の、シリアスかミステリーかの雰囲気でブラックコメディ作る感じ好きです。

この映画に関しても、ハリウッドの資本主義やら井の中の蛙的自称アーティスト
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

5.0

メッセージの今日性
映像の創造性
エンターテイメント性
音楽
お話

どこをとっても現代の最高峰としか言いようがない
完璧でした

水と髪の表現は見ているだけで泣きそうでした
画面から常に暖かい風が流
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

5.0

時代の移り変わりの中でも、決して世間体などを気にせず、損得勘定もせず、ブレなかった1人の男の数々の女性への愛情。
少年期に出てくるフランス人の家庭教師がいいですね。
おそらく時代的にここまでおおらかに
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アノマリサ(2015年製作の映画)

5.0

カウフマンの描く男が好きだ。
無関心で悲観的でどうしようもなくロマンチストだ。

このアノマリサでの愛の捉え方がとても好きだった。
主人公はもうほとんどこの世界への興味を失っている。というか、自分が「
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妻として女として(1961年製作の映画)

5.0

男から見る女
女から見る男
それがこんなにもムカつくということが一本におさまっているとんでもない映画

男女で意見がぱっくり行きそうなこともその理由も見ていてはっきりわかる映画というのは、とても珍しい
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永遠の人(1961年製作の映画)

5.0

すげぇ話だった。
やはり高峰秀子は最高です

人間には、忘ることができることと、でけんこととがあります。
というセリフが胸に刺さりました。

また劇中歌のフラメンコギターと歌がなんとも言えない味わい
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海辺のリア(2017年製作の映画)

5.0

僕たちは仲代達矢を卒業できない

映画を見ている僕らだけではなく、この映画の主人公、そして登場人物たちも。

とても舞台的で、はて映画でやる意味はとも思いましたが
波の音、砂浜、風、道路が大事であった
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

5.0

あっという間で贅沢な59分
原作を知らないのでハラハラドキドキできた。
いい話でした。
DVDに日本語字幕が付いていて本当に良かった(笑)
要所要所で入ってくる歌もいいですね。
能とか歌舞伎の感じでし
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百萬圓貰ったら(1932年製作の映画)

5.0

題名の通り、ある日突然大金の小切手が自分の元にやって来たらどうする?
というお話。
それぞれの反応と使い方をオムニバス形式で見ていくのですが、いやーなんとも面白かった!

実際は100万ドルなので百万
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

説明しようとすると全てがネタバレになる映画というのがたまにある
この映画がまさしくそれであり、おかげで予告などでの前情報の少なさが、未知の言語を獲得するかのような映画体験へと導いてくれていた。
映画が
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乱れる(1964年製作の映画)

5.0

完璧。
高峰秀子の味わい深い表情と、加山雄三との空気感。
最高でした

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

5.0

大傑作!めちゃくちゃ面白かった
あんなに笑えるとは(笑)
あんなに笑えるのに物凄い反戦メッセージ
素晴らしい反戦映画

ナチスを皮肉った笑いもとても良かったが、役者たちが、戦争によって奪われた劇、叶わ
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小間使(1946年製作の映画)

5.0

階級社会への風刺とギャグが効いてて最高でした
周囲とズレてる2人のコンビが気持ちいいですね

自由奔放で天然なジェニファー・ジョーンズがめちゃくちゃ可愛いです

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

5.0

素晴らしかったです
権力に屈するとか抗うとかではない
人それぞれに、愛があり、生き方がある
それを奪うものはなんであろうと許してはいけない

この劇中の時代に
お上に逆らってまで愛を
という考えはとて
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バーバー(2001年製作の映画)

5.0

映像、音響、スタイリング、ビリーボブソートンの語り。
圧倒的な重厚感と喜劇の完璧なバランス
最高だった

コーエン作品にはハッとなる息を呑むほどかっこいい画の瞬間がたくさんある

日本版のジャケと邦題
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ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

5.0

久しぶりに見てみた。

神とはなんだろうか
人間だけが必要としている神とは
途中の地球と生命の誕生の描写でも、あたりまえだが神は全く出てこない
生物学的、科学的なな現実の描写に終始する。
この世は神と
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人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)

5.0

鶴田浩二と佐久間良子の夫婦ものが見られて嬉しいなぁ。と心から思った
飛車角シリーズこれは全部見なきゃなぁ

書きたいことが山ほどあり過ぎるので
とりあえず
再会のシーン、ラスト、素晴らしかったです

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

おどろおどろしくて暗い雰囲気が最高
笑えるところもあったりして緊張と緩和がいいバランス

ちょい期待と違う展開やB級物のようなのような「あれ、マジで超常現象だったんすか」的な結末だったものの、それが気
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稲妻(1952年製作の映画)

5.0

誰しもが生まれる場所は選べない。
好きで生まれてきているわけではないのだ。
こんな家族とはいたくないと思うことなんて当然あるだろう。
では、家族関係の最後の砦とはなんだろう
母と子の最後の砦とはなんだ
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

5.0

タイトルにやられて見ましたが
とても良かったです

高峰秀子、賞がいくつあってもたりませんね。素晴らしかった

成瀬作品は「ケジメ」「大事にしなきゃいけないもの」「居直り」の描き方が絶妙にうまいと思い
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めし(1951年製作の映画)

5.0

巧い。とにかく巧い。

主人公の2人、昔の映画だから分からないけど年は見た目よりも若いのかな?
大恋愛の末駆け落ち同然の形で燃えに燃えた結婚の倦怠期

原節子が退屈な結婚生活の日常に嫌気がさして嫉妬し
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心の旅路(1942年製作の映画)

5.0

久しぶりにベストセレクションに加えたい一本に出会ってしまいました

なにもかもが
素晴らしい

何気に驚く展開とラストシーケンスに「心の旅路」というタイトルを納得したり

数回あるプロポーズのシーンが
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

5.0

一晩経って、じわじわと染み込んでくる。
純粋な願望や目標はある意味狂気を巻き起こす。そしてなにより、この映画を実現したのもそんな狂気である

豚にした約束を守り豚のために椅子を買う
そんな純粋さと優し
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天国に行けないパパ(1990年製作の映画)

5.0

死ぬ気になれば人生は最高っぽい
いつ死んでもいいように生きれば、人生は最高っぽい

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

5.0

いやぁーたまんねぇ

森の中の首吊り死体が出てくるシーンの構図
かっこよすぎた