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フィクションとメタフィクションによって構築されたメタメタフィクション
同じシーンを画角や撮影上の場所を変えて反復し、シーン同士の時系列も繋ぎ変えてさらに繰り返している。
繰り返される台詞には作品に通>>続きを読む
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・鏡写の2つの世界を使ってコメディ調でシニカルに社会風刺をするコンセプトはわかる。
・特に前半部中心に各所で挿入される劇伴に合わせたMV風のカットはとても良い。劇伴は本当にどの曲も最高。
・全体として>>続きを読む
中洲大洋はパルプフィクションを観るのに最高の映画館、何度でも観たかった
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10人弱の男女がさまざまな組み合わせでさまざまな場所でコミュニケーションを取る。五常を重じる彼らは本当の話をなかなかできず、フリを繰り返す中で生まれるディスコミュニケーションの溝はたった二晩のうちに決>>続きを読む
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深淵を覗こうとして意図せず深淵のそのものに触れてしまい、登場人物たちは業を負って淵に立つことになる。
"死んでもいいですよ"/"死ぬ気もないのに言うなよ"
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アンナ・カリーナ演じるオディールの表情は物憂げで無垢に美しく、様々な問いかけに”Je ne sais pas/Je n’aime pas”と返し続ける、”わからないことだけはわかっている”キャラクター>>続きを読む
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、夫・恋人との親密な時間の中で断片的に映される顔、首、背中、指、腹、太腿とたくさんの会話(彼女はとてもよく話す)によって彼女の可視的な部分は露わになる。彼女が首の付根から乳首までの長さを測るシーンに笑>>続きを読む
”タバコを吸うのも私の責任、目をつむるのも私の責任、責任を忘れるのも私の責任、逃げたいのもそうだと思う、すべてが素敵なのよ、素敵だと思えばいい、あるがままに見ればいい”
“ある人生を代償として諦めた方>>続きを読む
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「自分たちに未来はあると思うか、YES/NOで」
ニューヨーク、ベルリン、東京の3つの都市で、同じ台詞のやり取りをもとに相似したストーリーが展開される実験的な作品。
特に東京編、日本人形モチー>>続きを読む
・結婚式後、既婚者vs未婚者の第2ラウンドのシーン、ハッピーアワー冒頭の元ネタだった
・面子と意地でドライブされる会話と爽やかに交わされる嘘が最高
・終戦から10年も経たない時代ゆえ、ふとした拍子に水>>続きを読む
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ヘンリーフールトリロジーの1作目
ゴミ捨て場で働くサイモン・グリム一家のもとに自称作家のヘンリー・フールが訪れ、ヘンリーはサイモンの詩の才能を見出す
マクガフィンとしての"告白"とサイモンによる詩作>>続きを読む
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水着から、学生服から、野球のユニフォームから、部屋着、下着から覗くこんがりと日焼けした生身の肌と昭和然としたあけすけな会話から見える未熟さ
「変なもの」「関係ないもの」から無責任に遠ざけられる一方で>>続きを読む
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身体/モラルを象徴する少女二人
禁欲的であることをペラペラと人に話したり、クレールを対象として自分を試そうとするジェロームの行動はモラルの物語の主人公としては正しいのだけど品性のなさに嫌悪感を覚える>>続きを読む
視覚要素が強い
退屈で眠ってしまいそうになったところで評判のダンスシーンが来て覚醒
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韓国語とフランス語、韓国人とフランス人の間で交わされる拙い英語で描かれるコミュニケーションの緩急剛柔の幅よ
"写真を取ることは物事を変える唯一の手段/後から見返すことが出来るから"
"正直さ、それは>>続きを読む
この密度で3時間半の映画、1回では感想を言えないのでもう一度観ること
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人間関係はそれぞれに異なる個人同士の相互作用なのだから熟成のさせかたもそれぞれで上手くいくかもわかるはずがない。
ジャスティン・ビーバー似の美しい女子大生ロジーヌが現恋人、元恋人それぞれと交わす艶めか>>続きを読む
前作メインキャストのジョン・ベルーシ、キャブ・キャロウェイ、ジョン・キャンディの死後に制作された作品で、冒頭彼らの不在をリスペクトをもって扱うシーンで視聴開始5分で涙が溢れる。
前作と比べるとブルー>>続きを読む
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彼女は常に行方知れずの「夢の男」の影を追いながら、どこか合わない男達と時間を過ごし、不満が言葉や態度で明らかになっていく。
ともに暮らすにあたって、子を授かるなら身体が好みでないといけないし、生活を続>>続きを読む
Filmarksに登録した頃にクリップしていて6年越しで鑑賞
3組のカップルとしての会話内容やら若者としての音楽のセンスやら1975のMatty似の主人公のルックスやら全部どうでも良くなるほどディナー>>続きを読む
登場人物の設定が物語にかなり直接的に効いていて、それぞれ少しずつ異なる不在に気づくたびハッとする
全体としてキリスト教的な愛が足りない物語の中で超越論的な信念と奇跡によって均衡が破られていく様子が痛快>>続きを読む
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デイヴィッドバーンの制作姿勢にリスペクトされた構成で、彼自身が自分のHomeで幸福に創作活動をしている事と、彼自身が殻にこもらず、その世界に観客を招き入れようとする努力をしている事に感服する
大衆と>>続きを読む
ファッションショーは漫然と迎えるのではなく、毎回何かをつかむ(obtain)のに必死
リリースした後は着る人の解釈に委ねる、ビジョンを得て、それを伝え、その先は着る人の感性に任せる