HibikiOさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

この映画をみる前には原作読んだほうがいいと思いました

パントマイムをはじめとしたメタファーで説明される、途中明確に宣言される"同時存在のバランス"の議論なのだけど、原作と本作ではこの主題に対するアプ
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

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自分を含めスノッブにBLMに賛同する人にも、よく知らないことで賛同できない人にも観てもらいたい

もう色々な人が語っていることだけど、構造的問題に対して、無知や無関心でいることは加害に等しい
さすがに
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

乗り切れないけどすごく誠実に作られている。勝手を言えば、暴動にも参加せず、悲惨な目にも遭わない何者でもない人がもっと多くの時間描かれていたらもっと怖かったかも

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

somebodyとしての死と無知な人がそれに至る特異な環境について

この1ヶ月で最低のコロナウイルス死者数を記録しました、喜ばしいニュースです!の裏に隠れた最低数の死者に顔が見える他者が含まれていた
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.8

40分の短尺でしっかり不在
4/28まで、無料公開
https://vimeo.com/206682021

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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役者的人間による知性のプロレス
下手なコメディ映画よりもはるかにユーモアを感じる

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

最近達成と持続のことを考えている
生と死を持続を要素として持つ対概念としてみたとき、生は基本的には達成ではないけど、死は主体をなくすことで意味づけのコントロールを失ってある種の達成として捉えられてしま
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

演技は置いておいて、セックスシーンがめちゃくちゃ生々しかった
佐藤泰志原作の閉塞感も全編通して生きていて良い

冬時間のパリ(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

モダナイズ・モビライズを受け入れられるフランス人とそうでないレガシー的フランス人
現代において堅いように見える人間が柔軟で、柔らかいと思える人間が実は硬直している

ラストシーン、最初は意味わかんなか
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

超えることが難しい断絶があることはもう広く認知されているなか、それを映画的に表現する視点ではものすごく正しい。
ただこの断絶をどう乗り越えるかは、エンターテイメント映画の域を超える描かれ方はしていない
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.0

ホンサンス、もう何本かみないと好きかどうかわからない

カオスの一部を切り取って名前を付けることはできるけどそれによって全容を知ることはできない
理由をつけることはアリストテレスのアクラシアによるもの
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PASSION(2008年製作の映画)

3.8

修了制作というイベントに対して外部的な因果と自由意志をテーマに選んでいることがものすごく興味深い
因果に対応する意思の力はプロットを進める必要のある映画だからこそ強い

一方で映画だからこそ放置できる
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.0

プロットは置いといて、犬の演技が前作から凄みを増している
メイキング映像がみたい

メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

メランコリアがどんどん大きくなってぶつかってくる映画

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラスト10分の解放感
十字架の周りを車椅子が燃えながら走るシーンはものすごくシュルレアリスム的だった

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホドロフスキーはフランスに行けたけど、アリョンはアメリカには行けない

バディもアリョンも最初から決まっているとわかっているのに自分では決められない

意図せず続けて映画を観ることで、決められる男、決
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

安易な物語消費を構造的に許さないエゴイズムと然るべきテーマ

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

青春映画においては「(ちょっと盛って)これ思い当たるわ!」の連続に快楽を感じるのだけど、この映画は"ちょっと盛って"フィルターがなさすぎてたばこの煙ダイレクトで吸ってるみたいだった