hebさんの映画レビュー・感想・評価

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インフィニット・ストーム(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公が部屋で目覚めて山に入るまでの一連の流れ、とても静かではありますが微妙な違和感が散りばめてあって、うっすらと不穏な空気を感じさせます。
山で「彼」を見つけてからの展開は「いくらなんでもこいつはほ
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ウスナビ!キラービー!見知った顔がこういうエンタメ大作に出てくるのは嬉しいものです。
今回はこういうノリでいくんだな、というワクワクを感じさせてくれる序盤は楽しかったのですが、各勢力が出揃った辺りから
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

1.8

今更こんな出来の悪いエヴァみたいな作品を世に出す意味が分からない。
アニメでやったとしても古臭くて観ていられないであろう演出、陳腐な台詞、最後までわけが分からない上に気持ちの悪い謎ルール。
ここ10年
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プライベート・ベンジャミン(1980年製作の映画)

3.6

まるでシットコムに出てくるキャラクターみたいな主人公ジュディの魅力がやはり一番大きいかなと思います。
両親が迎えにきた時、彼女があの決断に至った理由は何だったんでしょうか。

軍パートが終わってからの
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フレッチ/死体のいる迷路(2022年製作の映画)

-

登場人物の関係性も事件の全容もなにひとつ理解できませんでした。

ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭差し込まれる不穏すぎるイメージが脳裏に焼き付いて、その後の華やかな結婚式がいつどうやって崩壊するのか、ひと時も目を離す事が出来ません。
その予兆の描き方もついに訪れる爆発の瞬間も、強烈な映像的違和
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

-

所謂法廷モノでお決まりの隠された真実が徐々に開陳されたりその結果誰かが大逆転する様なドラマチックな展開とは無縁です。

全ては推定無罪の原則を学ぶためのお勉強作品という感じでした。

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あまりに大きな罪の意識に絶えず焼かれながら、社会の隅で救いを待ち続ける男。

カードゲームの要素はそこまで重要では無い様に感じましたが、延々とギャンブルを繰り返して生きて行くという行為は、過去に囚われ
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不都合な自由(2017年製作の映画)

3.9

20年ぶりに仮釈放された主人公の存在が、膠着していた関係性に楔の様にヒビを入れていく。

受刑者という肩書きと過ぎ去った時間が重くのしかかる現実の辛さ。
印象的に使われる自転車は、取り戻した自由と失っ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

パク・ソダムでベイビー・ドライバーをやりたいんだなという企画の意図を勝手に読み取りましたがカーアクションに絞ってみれば瞬間的にそれを上回る部分もあるかもしれません。
劇伴も今っぽくて一緒に行動するのは
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

なかなか肌感覚で掴みにくい部分も多い海外の人種差別問題。
この手の作品を見る度に「こんな理不尽が通るのか」と絶句してしまいます。
長く続く構造的差別の中で人の意識がどう固着していくのか、そしてそれを変
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

設定は面白いし展開も読めないので、序盤から普通にのめり込んで見入ってしまいました。
シャマラン的な変異の見せ方やルールを利用したアクションシーン等、なかなか面白いアイデアが随所に見られて飽きさせません
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

とにかくアートワークがツボすぎてもう全編どこを切り取っても最高に楽しい!
スパイダーバース以降の3Dアニメ表現の潮流の一つとして、今作はよりラフでよりエモーショナルで、描き手の筆圧まで取り込んでしまっ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からものすごい映像のつるべうちでサービス満点。フラッシュのキャラクターも愛嬌があって応援したくなります。
しかし過去に飛んで以降の2人のフラッシュ展開は良い所もたくさんあるのですがやや冗長で、中盤
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から猛烈なモノローグで面くらいましたが、この症状を映像だけで説明するのは難しいだろうし、受け手に勘違いさせてはいけない部分なのでこれは必要だったんだろうなと。PMSという言葉、自分は初めて知りまし>>続きを読む

フローレス(1999年製作の映画)

3.4

フィリップシーモアホフマンとロバートデニーロにこんな役与えたらそりゃ面白くなるに決まってる、とか思いながら観ていましたがこれと言った盛り上がり所の無いまま淡々と進んでいきます。
様々な属性の人達が集ま
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

透明人間(2019)やswallow、プロミシングヤングウーマンに去年のバービーと、自分の中では完全に一区切りついた感のあるテーマ。
今作もおそらく同じテーマを扱った作品なのだろうという事だけはなんと
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

2.7

最初から最後まで何やってんのかさっぱり分かりませんでした

不能犯(2018年製作の映画)

2.5

あまりに衝動的すぎる依頼者達の殺意
強力すぎてもはやなんでもありの犯人の能力
取ってつけたような爆破事件

ドラマの延長線上で作られるダメなタイプの邦画の中でも、さらに一段つらい感じの出来でした

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.4

自分の中でこういうホモソな関係性に対する強い憧れと嫌悪が常に同居している感じがしますが、この作品に関してはあんまりノれない方だったかな。
彼等に何が起こったのか解き明かしていく過程は単純に観ていて楽し
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.0

若さ故の好奇心に駆られた青年が、ズルズルと深みにハマり平素は隠されている裏の世界を体験する、みたいな話なのかと思いましたが登場人物みんなキマってる感じだし終盤の展開とかもうよく分かりませんでした。
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

全く触れてこなかったシリーズでオリジナルも未見。
薬物治療の為に隔離された場所へ向かうというのはなるほどなという理由付けで、出てくる若者たちも特にはしゃぐ様子もなく至って真面目。
それだけに全員酷い目
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

弟の墓も霊の音も鳥の卵も、死や罪悪感といった概念を彼女なりになんとか咀嚼しようと試みた結果の産物、象徴なのかな。

周囲の状況はどんどん悪化していくのにやはり一人だけ自分の世界で生きているあみ子。最後
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

2.0

いつまでも地味で退屈な展開が続くので途中ウトウトしてしまい、結局最後まで登場人物の顔と名前が一致しないまま終わってしまいました。当然内容もほとんど理解できていません。
久しぶりに時間を無駄にしたと思え
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハメを外した若者達が次々に殺人鬼の手にかかっていく、よくあるティーン向けホラー作品をメタ的に取り入れた変化球。
1発ネタ勝負のイロモノだろうとタカを括って見始めたのになかなかどうしてしっかりした作りで
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偽りのないhappy end(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

どこか緊張感のある姉妹の空気感や妹が居なくなってしまってからのミステリー的展開はなかなか見応えがあってしっかり引き込まれるのですが、中盤もう一つ別の事件が絡んで来る辺りから作品のトーンも話の行く末もど>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「組織vs組織」みたいな話を想像していたので、寄せ集めの愚連隊みたいなチームで巨大なギャングに立ち向かう構図がどうにもすっきり飲み込めませんでした。
史実がどうなのか分かりませんが、怒りに任せてあっさ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

初顔合わせのアイスブレイク・個々のパフォーマンスを引き出す為の雰囲気作り・ミスをした人間に対するケア・そして組織を束ねるリーダーとしての思考法。
ビジネス新書を読むよりよほど役に立ちそうな、社会を生き
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイムリープ・ループものにおいて「なんでもない日常こそが実は素晴らしい」的な教訓で締めくくるパターンは定番とも言えますが、今作は家族の問題が中盤以降グッとリアリティをもって話に食い込んでくるので、その>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

世界の美しさも醜さも全てをあるがまま一旦受け入れて、その上でとことん「生」を肯定して終わる彼女の成長物語。
今回はちゃんと話に分かりやすい筋があるのでとても見易かったし、その分力の入った美術を楽しむ余
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.6

犯人グループと事件に対処する国鉄側、さらには乗客の一人一人に至るまで皆一様にギラついていて、異様なテンションが3時間ずっと持続する交通系パニックもの。
この圧の強さでこの長さはなかなかきつい。実際途中
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

多襄丸・真砂・武弘3人それぞれの話の後で、一部始終を見ていたと語る杣売りの視点で答え合わせをする様な構成。しかしそれすらも真実かどうかは分からない、なんとも複雑な後味が残ります。
とにかく登場人物のキ
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フォーガットン(2004年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

SFの並びから選んだのでそれなりに心構えは出来ていましたが、何も知らずに観てたらどういう気持ちになったんだろうという…
導入から陰鬱で話が動き出すまではかなり退屈です。所謂「おかしいのは自分か、それと
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

父と娘、互いに深い愛情と理解がありつつ、それでもどうしようもなく開いていく距離。

一般社会から逃げる様に暮らす彼等に対して、行政レベルで、あるいは民間のコミュニティで、それぞれのケアの形が見られます
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

今泉風味の効いた今っぽいトーンの会話劇と城定作品らしいエロ要素。
どう交わるか分からないそれぞれの視点を並列で進めていく構成は興味をそそりますが、最後まで見ても結局何の話だったのかよく分かりませんでし
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.9

分かりやすい悪役と、それに立ち向かう虐げられた人々。
極めてシンプルですが魅力的だからこそ長く愛されるのが古典、という事なのかもしれません。
仲間集めパートは割とあっさり目ですがラストの決戦シーンは見
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