hebさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

軽口の叩き合いや人間臭い恋愛模様なんかも交えて意外としっかりMCUやってるなと思う部分と、これまでとは桁違いのスケールや独特の「最果て感」溢れる撮影で明らかに異質さを感じさせる部分の両方が混在していて>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

あらゆる場面で画角が広く取られていて、過去の映像化作品とは一線を画すスケール感。
前衛的なファッションショーの様な衣装や特徴的なメカ、細かい小道具に至るまで、徹底した美術の作り込みもこの世界への没入感
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.1

ヴィルヌーヴ版に備えて予習。
戦記物っぽいのは苦手なので案の定組織やファミリーの固有名詞で大いに出鼻を挫かれながらスタート。
誰がいちばん偉いのかもよく分からないまま強烈なビジュアルに精神を削り取られ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.7

アマゾネスSASUKEみたいな超絶アスレチックから始まるワンダーウーマン第二幕。「インチキはダメ」的な前振りでなんとなくどういう話なのか匂わせてきます。
全体的なトーンといいどこかふわっとしたアクショ
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

移民や人種の問題を扱った堅めのヤツだと身構えて臨んだのですがちょっと違いました。
勿論西洋と東洋の文化・意識の違いや、移民の中でもグラデーションのある世代間ギャップの描写等社会的なテーマを扱ってはいま
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.7

異常な情報密度に圧倒されて話の展開について行くだけで精一杯、もう細かい言葉の意味やジョークなんて読み取れるはずもなく、本当に大枠の部分だけなんとか理解できたかなというところです。
リベラルなはずの銃規
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.1

ほとんど役者の演技と編集のみで構成されているのではと思うくらいシンプルなタッチ。圧倒的にリアルな質感がとんでもない説得力で見ているものを襲います。
自分の周りにいたかもしれないしいつか自分がこうなって
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.5

話の起伏もキャラクター造形も全体的に控えめだけどその分ロケーションや撮影の美しさが際立ちます。
もっと孫とのやり取りの部分を密に描いて欲しかったなと思うのは俗っぽいものを見過ぎの感性でしょうか。

ジャンパー(2008年製作の映画)

3.3

異能力アクションもの。
能力を手に入れるまでの過程を振り返り、好き放題している現状を見せる辺りまではとてもワクワクするのですがその後は基本的に追われるだけの話で登場人物も少なく、設定の割にこじんまりし
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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.5

軽いコメディーのつもりで見たら結構な社会派作品でちょっと面食らいました。
全体的に戯画化されてはいますが所々キツめの皮肉が飛んできてドキッとします。
今盛んに議論される女性の生き方や自立、格差について
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

組織に追われるヒットマンとドン底美少女2人の逃避行。
いくらでもありそうな設定ではありますが、追手とドンパチやるわけではなく2人の関係性の変化を情感たっぷりに描いていくロードムービー的な側面が強いです
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

最初の大転換のそっちかー!という衝撃。これは面白そうだと俄然熱が入るのですがそこがピークでした。
若干ショック演出がしつこいのとそこから暗転~目覚めるというシーケンスの多用も冷めてしまう部分。
常に痛
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リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

弁護している被疑者からの恐ろしいプレッシャーと己の中の信念。
追い込まれていく主人公とその中で進んでいく裁判、そして真実を暴くための水面下での動きと、何本もの線を並行して走らせる展開に目が離せなくなり
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

題材が題材なので当然拘ってそうな撮影がやはり素晴らしい。あらゆる場面で印象的に光が使われていて、うっとりする様なカットをたっぷり堪能できます。
画家ゴッホの人生を知る為の伝記物というよりは,彼が一体何
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

どこか箱庭的な空間の演出と、他に類を見ない色彩感覚で独特の存在感を放つアリ・アスター作品。最新作がプライムビデオに追加という事で鑑賞。
展開がゆっくりな上にその過程で割と結末に向けての方向性が暗示され
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台風家族(2019年製作の映画)

1.7

ほとんどワンシチュエーションで進行するのに信じられないくらいテンポが悪い。起こるエピソードもことごとくくだらない。
終盤の展開もラストのシメ方も全く物語としての体を成しておらずヤケクソとしか思えない作
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

もっと叙情的なヒューマンストーリーだと思って見たのですがなんだか火サスみたいなお話でした。
3人の女性の視点で語られる上に時系列が頻繁に前後するのでちょっと整理し辛いです。しかし最初はバラバラに見える
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

衝撃的な一部のラストでものの見事に心を鷲掴みにされてしまいました。
そこまでの話だけでも相当面白いのに最後にこんな展開をもってこられてはひとたまりもありません。
秀子視点に切り替わる2部からは裏側で繰
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

撮影も劇伴も現代的だけど話の骨子はかなりわかりやすい、じっくりじんわり進むドラえもん(思春期)みたいなお話。
「清原果耶vs桃井かおり」を実現する事がメインの企画なのではと穿った見方をしてしまいますが
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.8

なんとも魅力的な設定で掴みは100点のディストピアもの。
割と序盤で主人公達の秘密はバレてしまいそこから話が展開していくのですが、7つ子それぞれの日常をもう少し見てみたかった気はします。
ちょっと無理
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

2.8

最初から最後まで何も分かりませんでした。こんなに人物名が頭に入らない作品初めてかも。
スパイものだと知らずに見たのですがこのジャンル本当に受け付けないのかもしれない。

クドくてダサい演出とイマイチな
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.6

どこを見ても不快、まともな神経で好きになれるようなキャラクターは皆無と言っていい様な世界で綴られるどうしようもないラブストーリー。
ジンジ役はもっと汚くてガサツで本気で嫌悪感をもよおすくらいの人にやっ
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.6

障害を持った主人公がホテルマンになる夢を叶える為、ひたむきに挑戦を続けるお話。全体的なトーンはとても軽妙で楽しく見ることが出来ます。
これは最初から一貫してそういう風に描写されていますが、最終的に「誰
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.4

少年時代に文通していた若きスターの死について、成長したその少年が振り返るという構成が新鮮で、序盤はどんな話なのか全く想像が出来ず引き込まれます。
進むにつれて同性愛や親子の関係といった部分にフォーカス
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.4

保守的な親と妙に理解のある友達、田舎町で鬱屈した日々を送る平凡な17歳。
要素だけ抜き出せばこの手の青春モノお決まりのパターンですが、今作はローラーダービーというスポーツの存在によって一味も二味も違う
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.0

ドムがファミリーを裏切り敵対するというこれまでのシリーズを反転させるような筋書きのアイスブレイク。
ストーリーのみならず、随所に挟まれるユーモアや凝りまくったアクションシーン、圧倒的な物量で襲いかかっ
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.9

もはやクルマを使ってどこまで無茶ができるかの限界に挑戦する超絶カーアクション映画の様相を呈してくるスカイミッション。
ステイサムまで取り込んですっかりブランドイメージを定着させました。
「車は飛ばない
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

3.7

メンバーが集結して巨大な悪に立ち向かうというワイスピメソッドが確立され、もはやクライムアクションからクライムの部分も消滅しかかっている今作。
前作視聴を前提として序盤からとにかく話が早く、始まってすぐ
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ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.0

シリーズの方向性を決定付けたと思われる一本。
レギュラー的メンバーがほぼ出揃いファミリーという概念がより強固に打ち出され、内容はド派手なクライムアクションへと進化していきます。
ケイパーもの風に計画を
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.3

役者も揃ってきて土台は組み上がってきた感のあるMAX。
話の展開上仕方がないとは言えどうにも雰囲気が陰鬱でイマイチ弾けきらない感触です。

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.6

マイアミのイメージそのまま、ひたすら「陽」のバイブスで突き抜ける2作目。
ドムが全く出てこない異色の作品ですが、キャラの立ったローマンとのバディ感も敵役の存在感も悪くないと思います。
ラストの展開もこ
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.7

感情をうまくコントロール出来ないでいる自分をスポック船長と重ね合わせながら、それでも伝えたい事があるとその足を踏み出す主人公ウェンディのスタートレック大冒険。
初めての星で道中は知らない事だらけ。怒ら
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アンノウン(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

事故から意識が戻ると自分の人生が丸々乗っ取られている!的な序盤の流れ、しっかり作られていてグッと引き込まれます。
周りの誰も信用出来ずにあたふたしながらベルリンを駆けずり回るリーアムニーソンを見ている
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.2

止まっている世界とそこに残された男なんて否が応にも画になるもので、撮影も美しくうっとりするようなカットの連続です。
一切の説明を省いたドキュメンタリーの様なタッチもより雰囲気を深める最良の選択に思えま
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.0

2021.100
「ティーン向けホラー×イジメ」の組み合わせはド定番とも言えますが、今作のそれは序盤から常軌を逸していて軽々と一線を飛び越えて行きます。
特にイジメの対象が怪物に移ってからは目を覆いた
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.5

序盤から不可解なシーンをバンバン振り撒いてくるので見ている側の想像もどんどん膨らんでいきます。
クライマックスに行き着くまでに大方予想のつくオチではあるものの、そんなに時間も長く無いし起こった事実の割
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