hebさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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来る(2018年製作の映画)

3.7

登場人物それぞれが抱える後ろ暗い影の部分、役者さんの演技と独特の演出でねっとり絡みつくような「イヤ~な感じ」が滲み出ています。
終盤の超展開になかなかついていけず困惑しましたがよく分からないなりになん
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.2

長いこと気になっていたのがAmazonプライムに来たので視聴。
それなりに年をとってしまった自分とバッキバキにアンニュイな空気感を纏った映画の中のキャラクター達とのギャップは、
最早何をどうしても埋め
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#生きている(2020年製作の映画)

3.5

明らかにコロナ禍をメタファーとした作品の様に見えますが撮影時期はもっと早い…?
その辺の事情は分かりませんが、かなり限定的なシチュエーションで低予算ホラーっぽい趣はあります。
現代的なガジェットを駆使
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.9

シャイニングを知っていないと楽しめないのにシャイニングを知っているとどうやっても「これじゃない」になってしまう難しい作品。
スティーブン・キング作品の映像化と考えたらこれはこれで悪くないなと思いながら
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パターソン(2016年製作の映画)

3.6

何も変わらない様でちょっとずつ違う、暮らしの中の些細な出来事と彼の中にある詩
沢山の人に知られなくてもいい、街の人々がまたそれぞれに持っている自分の詩
双子はなんだったのかな?

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.8

全てを金に換算するドロドロの駆け引き。
普通の人間が想像もつかない桁違いの金持ちの生態、理解できるわけもなく…

重厚な空気感の中に所々顔を覗かせるキレキレの演出で最後まで飽きずに見ることが出来ました
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

1発ネタ的な飛び道具作品かとタカをくくって見始めましたがやられました。
コメントをタイプするテンポや削除の仕方に沢山の「あるある」を感じてニヤニヤしながら、実はその描写だけでこんなにも心の揺れ動きを細
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

序盤から常に「賢い人間はこんなリスクを冒さないだろう」という身も蓋もない違和感をぬぐい切れないまま見続けました。
しかし話が進むにつれ、徐々にこれが教育の機会と経済的な格差を巡る出口の見えないループに
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

欲に塗れて互いにけん制しあう家族、嘘をつくと吐いてしまう看護師、誰に雇われたか自分でも分からない私立探偵と、これでどうやってストーリーを組み立てるのか心配になってしまうくらいフックの効いた要素満載でス>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.7

とにかく歌とダンスの力で何もかも押し切る!天地が抜けるような明るさと燃えたぎる不屈の意思を感じるミュージカル作品
あまりにも直接的なメッセージの連続で胃もたれしそうになる所を、圧倒的な陽のバイブスと考
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.6

想像していたよりもずっと奇妙奇天烈なお話で軽い眩暈。
真面目に話の筋を追っていくととんでもない迷路に迷い込んでしまいそうなので、
監督自身の私小説(というにはトンデモすぎるのだけど)的なあの頃こんな事
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サラブレッド(2017年製作の映画)

3.7

感情を殆ど持たず何者にも縛られないアマンダと、裕福な家で育ち抑圧された感情を持て余しているリリー。リリーがアマンダによってその社会的な仮面を剥がされる導入のやり取りからしてたまないものがあります。
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.2

久しぶりに見直しました。
ジャックブラックの一人芝居のイメージで記憶されていたのですが生徒の個性もなかなかですし、校長のキャラクターもこんなに面白かったかと驚きました。
笑えて泣けてスカッと終われる最
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

中盤麦の影がチラつきだすあたりから、まるでホラーの様なテイストを含みつつ物語が一気に加速していきます。
主人公が何もかも振り切って麦と北海道へ向かう場面以降、衝撃的すぎてこれは夢なのか現実なのか、生き
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劇場(2020年製作の映画)

2.4

もはや古典の様なあるある話を下北舞台に無駄にダラダラやっている 長い。

昭和か!とツッコミたくなるような既視感満載の脚本も、気持ち悪い関西弁と間の悪さで地獄の如き様相を呈しているギャグパートも、役者
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

母親の死という現実に直面し、状況に引き裂かれそうになっている少年に与えられる3つの物語とひとつの真実。
怪物を通じて自分と対峙し、心に秘めた相反する思いやその罰に溺れそうになっている自分を発見し、矛盾
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

3.6

決して同じ立場になる事はできない、だからこそ軽々しく口も挟めない。
じゃあどうするか せめて理解はしておきたい。
主演の子にかかる比重がとてつもなく重い作りだったと思いますが、悩みながら揺れながら、体
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コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.4

恐れていたのは自分の中の輝き、可能性
最初からカーターが戦っていたのは若者を「こんなもんだろう」という諦念に閉じ込める社会のシステムそのもの。

素晴らしいストーリーですが型にハマった有り体な脚本や演
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.8

話の骨子は2時間ドラマのようなもので大きなギミックも新鮮さもなく、結局こうなるんだろうなという所に落ち着きます。
しかしどこを見せてどこを切るかの取捨選択がとても独特なので飽きるような作りにはなってい
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.0

犯罪のエキスパート集団が巨大カジノの金庫を狙うというこれ以上無いほど分かりやすいストーリー。それを軽やかに駆動させる役者同士の軽妙なやり取りと超絶おしゃれな劇伴&プレスリー!
まるで全てが一夜の夢だっ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

-

初視聴
ほとんど内容を理解できなかった上にあまり興味もそそられなかったので完全にお手上げです
カンバーバッチやトム・ハーディがなんだか雰囲気違って良い、という所とクルマがやたらカッコイイという事だけ残
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とにかく美術が素晴らしく、まさしく絵画の様なヴィレとクレアの佇まいなど息をのむほど美しいカットの連続で、なんとも重厚で芳醇な映像空間を味わう事が出来ます。
この美しさこそ初めて愛に触れて頑なな心を解か
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ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

4.0

ジャンル的には古典的なSFですが登場人物もロケーションも非常に限定的な小さな物語。
1950年代という舞台設定を活かしたキャラクター造形、古いガジェットだからこそ時にロマンチックに、時に荘厳に見え隠れ
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.4

分かってはいたけれど全体通して陰鬱です。
ジーンとチャールズの過去から展開するストーリーですが、ヴィランの存在含めてどうもきっかけが唐突でとってつけたような印象になってしまっている様に感じます。
構成
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

彼の遺体が白い布を被ったまま、特別な演出もなくひょっこり起き上がる所でおっ、と心を掴まれます。
古典的な「おばけ」の装いをスタイリッシュな画面に収める事で逆に成立させてしまうというこのアイデアでまず勝
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アス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

始まってそこそこの時間でクライマックスの様な展開の仕方をするので、この時点でもうこちらの想像をあっさりと否定し越えていってしまいます。
対の存在である裏家族の細かな動きや表情、発声が生み出す奇妙な違和
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

開幕のカットから「これ最後まで見れるかな…」と不安になりながら鑑賞。
序盤はとにかく静かに状況だけが映し出され役者の演技もなんだか無機質で何の話かほとんど分かりませんが、徐々に報いや罰の話なのだろうか
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

MCUという壮大なスケールのシリーズの中にあって、常に我々の半径何メートルかの暮らしに寄り添う小さなヒーロー、親愛なる隣人であるスパイダーマン。
今作はそんな彼の視点から、世界を混沌の渦に叩き落とした
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.1

トーニャが主人公なので基本的には彼女に寄った立場で進行しますが、母親も周りの人間もなかなかパンチの効いたキャラ造形。
相当悲惨な生い立ちを描いているにも関わらずぐいぐいと引き込まれてしまうのは、主人公
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.6

崩壊した後の世界で生き残った人々を乗せて走り続ける列車、その中で蜂起する虐げられた人々。ワクワクせざるを得ない設定です。
最後尾グループのこれでもかというくらいの「汚さ」、支給されるプロテインバーや刑
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