hebさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バービー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あの予告を見た時から絶対に劇場に行こうと決めていたBarbie。
期待通りの導入から始まるバービーランドの強烈なビジュアルと完璧なルーティーン、何もかもがハッピー!という絶頂の瞬間カットインしてくる「
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ブリット(1968年製作の映画)

-

オープニングクレジットはオシャレでカッコよくて相当ワクワクしたのですが、心が動いたのはそこまで。
そこから先はあまりに退屈で鈍重で半分くらいウトウトしながら視聴する事に…。
そのせいか主人公が警官で証
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ダブル・ジョパディー(1999年製作の映画)

3.5

見るからに幸せで優雅な結婚生活から一転して主人公が破滅していく序盤。多くの謎を振り撒きながらがっちり心を掴む導入です。
しかし刑務所にいる内になんとなく事件の全容については明かされてしまい、ミステリー
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.1

食人というエキセントリックなテーマを扱いながら、ホラーとしても恋愛映画としても決して針を振り切らない絶妙な中途半端さ。
主人公も一緒に旅をする事になる男の子も、決して裕福ではない生まれでその辺にいそう
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

美しいバリ島を舞台に世代ごとの恋愛観ギャップや親と子の距離感の問題、色々入れ込みつつ繰り広げられるコメディー作品。
ストーリーは大方予想のつく王道展開ですが、かつてのラブコメの女王ジュリア・ロバーツに
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

どこを切り取ってもいちいちキマっているショットの美しさと、キャラクターに実在感を与える役者陣の素晴らしい演技。
映画らしい映画を観ているなという豊かな気持ちにさせてくれます。
ロードムービー的な構成は
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

愛は尽きるものか、そもそも存在しないのか。
なんだかんだでそれでもなかなか離れることは出来ないよね〜的な展開を予想していたので割と食らいました。甘ちゃんですか。
ミシェル・ウィリアムズが出てきたら大体
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

2.5

2000年代くらいの作品かな?と思って観てたら2020年公開で絶句。
ひと昔前のコントみたいなノリと悪い意味で過剰な演技が出演者全員に伝播していて正視に耐えない。
ストーリー的にも最終的に見積もりを出
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.0

ふらふらと何かに誘われるように消えてしまう子ども、UFOとの邂逅をきっかけに徐々におかしくなっていく父親。
序盤のホラーじみた展開は、これから起こる事が良い事なのかそうではないのか分からない不穏な空気
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Gペンにトーンにオフセット印刷…何もかも皆懐かしい…いや今時の子がマンガ始めるってのにいくらなんでもアナログが過ぎる!まあ全部PCじゃ味気ないし画にならないのは分かります。
BLに関して全くの門外漢な
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ソマリア内戦を舞台にした映画と言えば傑作ブラック・ホーク・ダウンが頭に浮かびますが、見ている最中はそれを越えてきたかも…とまで思わせるとんでもない作品でした。

生と死のデッドラインに追い込まれてなお
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

視点を変えながら三度語られる物語。
淡々と進んでいる様で、微妙な変化が絡み合いつつ終盤へ向けて収束していく構成は見事。決して派手な話ではないのに最後までずっと興味が持続します。

しかし母親も教師もあ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.9

冒頭から漂う濃厚な悪魔のいけにえ感にワクワク。
当時の映画の様なタッチをしっかり感じせる撮影と現代的な編集で、どこか懐かしいけど新しい、なんとも言えない絶妙な肌触りです。

自由奔放な若さとそれを失っ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2023.100
続編が前日譚になると聞いた時は正気かと思いましたが、中盤まではやはり相当無理があるなと思いつつ鑑賞。
しかしそこからの大転換でしっかりと「そういう事だったのか」を味わう事になりました
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

レイダースのあのラストカットからつながる導入に「来た来た!」と心を掴まれてからの核爆発シーンに絶句。あまり口うるさく言いたくない洋画あるあるの一つではありますが、やはりショックは受けます。

ヴィラン
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.9

笑いに美女に巨大な陰謀、そして奇想天外なアクションシーンのつるべ打ち。最後には家族愛でホロっとさせつつ幕を閉じる、これぞ往年のハリウッド娯楽大作!というフォーマット。
前2作より圧倒的に見易く感じたの
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.5

明らかに様子のおかしいオープニングからダイヤと解毒剤を巡るドタバタ、そして圧巻のカーチェイスと怒涛の展開。成り行きとしか言いようがない形でヒロインの座に収まる彼女には驚きました。
宮殿に辿り着いてから
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.5

子供の頃金曜ロードショーかなんかで絶対見てるはずなんだけどおぼろげな記憶しかないので新作前のこのタイミングで見直すパターン。
1作目は最後の衝撃だけがやたら頭に残っていて、他の部分はさっぱり抜け落ちて
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

勝ち組・負け組的な二元論とそこから降りる「落伍者」達。

もう随分前の作品ですが、あの頃からリアルの状況はより一層シビアな方向へ舵を切っているように思えます。
やりたい様にやったもん勝ち?ただの開き直
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

グウェンのドラムで始まる導入からいきなりフルスロットルでブチかましてくる驚愕のヴァルチャー戦。のっけから頭がどうにかなりそうなほど興奮しきってしまい完全に打ちのめされました。これはなんだ?こんなものは>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

想像したものとかなり違って新鮮な驚きがありました。
社会派サスペンスのつもりで観ていたらジブリ作品の様な幻想的なシーンもありディズニープリンセスばりのモテ期あり、勿論それだけでは終わらないのですが、波
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒーローもののガワを被ったポリティカルサスペンスみたいな内容。
セブンなんかを強く想起させる暗く陰鬱な雰囲気ですが、とにかく長い上に全く話の抑揚が無くて酷く退屈でした。
メインになってくる謎解き要素も
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

北朝鮮の政治犯収容所での過酷な生活を描くストーリー。
どこまで事実に即しているのか分かりませんが、ぼんやりとした知識しか無かった脳に次々と放り込まれる衝撃の光景に言葉を失ってしまいます。

アニメにす
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

想像以上にポップな導入に楽しみ方の周波数を若干チューニングしつつ鑑賞。戯画化された登場人物達のキャラ付けや音楽の使い方等、かなりティーン層を意識した作りに思えます。

お話自体は非常にオーソドックスな
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

批評性のみで出来ている様にも思えるし、全編シュールコントみたいにも見えてくる不思議な味わい。
しかしこれまで見た同監督作品と並べるとかなり分かりやすくエンタメ度も高い気がします。
設定だけ見れば「世に
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

続編としてあまりにもありがちでとって付けたような設定に公開前からなんとなく不安がありましたが、ジョナサン・メジャースの存在感もあって結果的にこの敵役は非常に魅力的なキャラクターに仕上がったのではないか>>続きを読む

光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最後まで「もしかしたら」の気持ちを捨てさせない絶妙な脚本。
彼は多くの人を巻き込んで変化させていった訳だけど、彼自身の魂はこの触れ合いによってはたして救われたと言えるのでしょうか。
家族というのは確か
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ジム・ジャームッシュは結構好きかも、と思っていたのですがこれはちょっとよく分かりませんでした。
こんな豪華なキャスト使ってふにゃふにゃのゾンビ映画作るとか贅沢な遊びだなぁという印象だった様な。
アダム
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく評判を聞いていたので後回しにしていたのですが、期待値を下げて見たのが功を奏したのかそんなに印象は悪くなかったです。
ソーは1のジェーンとの関係性やロマンチックな終わり方がとても好きだったので
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ビースト(2022年製作の映画)

3.8

今や押しも押されもせぬ名優イドリス・エルバを贅沢に使ったサメ映画、みたいな趣があります。

立ちはだかるのはサメではなく密漁者に仲間を殺され凶暴化してしまったライオン。おそらく大部分CGで作られている
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

もはや現実世界の描写は始めと終わりのそれぞれ一瞬だけで、ほぼ全編にわたって量子世界というなんでもアリの不思議ワールドで展開するお話でした。
勿論アントマンと量子世界との関係性は深いのでこうなっていくの
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「靴はあくまでただの靴。君が履いて初めて意味を持つ。」

マイケル・ジョーダンのサクセスストーリーでもなくバスケットシューズ開発の苦労話でもなく、これと見込んだ何かに全ツッパする大博打のお話の様に思え
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

喋ってることの8割くらい理解できない世界の中で、かろうじて分かる言葉が出てきたかと思えば多様性やフェミニズムに対するどぎつい皮肉だったりして。しまいには”キリトリ”からのキャンセルカルチャー、みたいな>>続きを読む

あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

4.0

孤独とそこから来る不安や寂しさ、それがどれだけ人を狂わせるか。
欠落を感じつつ懸命に生きてきた新任教師と歪な方法でしか人と関係性を築けなくなってしまった老教師。
どちらにも共感できる要素はありますが、
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

この小さな女の子が1人でどうやって屈強な男達を攻略するのかがキモの作品だと思うんですが、その辺のアクション的な説得力がイマイチで話が進むにつれて序盤のワクワクがどんどん萎んでいってしまいました。

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