hebさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.9

「お仕事もの」としての土台がきっちり出来ているので安心して見ていられます。
そこに主人公の成長譚が乗っかってくるわけですが、仕事仲間や村の人々も個性的でありながら実際にこんな人居そうだなと思わせる細か
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

2.8

コメディ要素多めの前半はまだ見ていられるものの、所謂余命なんとか系みたいな展開に入ってからは元々かったるかったテンポがさらに鈍重になり、先もそこそこ見えてくるのでかなりしんどい。
ラブドールと死にゆく
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

舞台設定もキャラクターも作り込まれた感じで始まる導入。躊躇なく描写される解剖シーンも相まって否が上にも期待が高まります。
いよいよジェーン・ドゥの解剖が始まり、その体に隠された謎が次々と明らかになる序
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.6

突然亡くなってしまった友人マリコのお骨との2人旅。ひたすら自分の中の記憶を辿り、マリコにしてやれたこと・やれなかったことを反芻する内省の時間。
シスターフッドなんて言葉で雑に括っていいものか分からない
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

あらゆる枠組みを吹き飛ばした後に残る本来の自分と、真に対等な関係性。
完成してしまった2人にもう引き返す道なんて在りはしなかった。
広大なアメリカの赤い大地や大量のパトカー・ヘリに追跡される壮大なショ
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.0

父の不在、母から得られるはずだった愛。
足りないものを埋めるように必死に男達にすがり、いい様に利用されてボロボロになっていくだけの2時間50分。
彼女の心象風景を延々と映し出していく様な観念的な作りで
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

やはりこの口調は実写にしてしまうとどうしても受け入れ難く、常にその違和感が拭えない状態で最後まで視聴しました。
それぞれの恋愛模様はどれも独特で楽しく観ましたが、無理につながりを持たさなくてもよかった
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.6


ジムの絶望がもっと深く描かれないとこの行動には結びつかないのでは、とも思いましたが意外とこのくらいのノリでやっちゃうかもしれませんね。他に誰もいないし絶対バレないと思ってるし。
2人になってからは所
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アテナ(2022年製作の映画)

4.1

怒りと暴力の渦の中に叩き落される様なタイトルバックまでの壮絶な長回し。とんでもないオープニングに圧倒されてしまいました。
これだけでも相当な衝撃でしたが、驚くべきはそこから先もほぼ同じテンションで物語
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

終始抑え目な演出で、余計な装飾は極力排しありのままを伝えようという姿勢が見て取れます。
上映時間も短いしちょっとこじんまりした印象はありますが、話の要点は分かりやすくまとめられているのでとても見易いで
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

若きジェフ・ゴールドブラム演じる主人公のセス。聡明で肉体的にも充実した彼の姿が醜く変貌していくその過程を、これでもかというくらい丹念に描き出します。
個人的にはCGを使った表現も大好きですが恐怖や嫌悪
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.5

超スケールの撮影から生まれる圧巻の画作り。この迫力を超えられたものが現在までに果たしてどれだけあったのか。
話の内容にはさっぱりついていけませんでした。長い。

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この話はどこへ向かうのか?という疑問と謎の緊張感が序盤からずっと途切れないのは、この不思議なタイトルの持つ力か原作の魅力か、はたまた監督の手腕なのか。
いかにもラノベ的な台詞回しやキャラクターの行動に
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

前半の自己言及的なメタ展開はほんのり最後のジェダイを想起させて楽しかったのでずっとこのノリでやってくれればよかったのに。皮肉とかではなく。
1以外見たかどうかあやふやな程度の理解度なので、後半はもうほ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.3

上映時間はめちゃくちゃ長いのに全編通してドラッグと乱痴気騒ぎの繰り返し。初めのうちは楽しく見ていられましたが似たような展開の連打にさすがにウンザリしてしまいました。
ディカプリオを初めとして豪華なキャ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

出版社内でのパワーゲームがほぼ全てで「騙し合いバトル」という煽りほど激しくやり合っている印象もなく、うだつの上がらないサラリーマンが寝る前に妄想するなろう系小説みたいな展開。ラストでちょっとやり返して>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.6

すれ違うコミュニケーションと加熱するネット炎上、それを利用するクリエイターにメディア…現代的なテーマです。
初めに主人公である作家の視点で物語を進め、中盤でその隣人である騒音おばさんの視点に切り替えて
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

途中でまともに話を追うのは諦めましたが変なタイミングで投入される強めのキャストにいちいちオオッ!となってるうちになんだかんだ終盤まで引っ張られてしまいました。贅沢!
キャラクター設定と役者のノリの良さ
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.5

実はきちんと見た事が無かったジョーズ。
冒頭から有名なあの曲がかかってテンション上がります。
前半はビジネス優先の市長とのゴタゴタが結構な尺を占めていて巨大サメ自体はほぼ姿を現しませんが、割と躊躇のな
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激突!(1971年製作の映画)

3.8

移動するものをカメラで撮ったらそれはもう映画なんだと、どこかで聞いた事があったようななかったような。
車で走行中の何の変哲もない男が何の気なしに追い抜いたタンクローリーにひたすら追い回されるという本当
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

てっきりヒューマンドラマだと思っていたので面食らいました。
序盤の展開でなるほどこれは認知症とスリラーを掛け合わせた様な構造か、よし真相を暴いてやるぞと意気込んで見続けたわけですが・・・
最後まで見る
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.4

始まった直後から閉塞感と最悪のプレッシャーで重度のストレスに晒されます。
どう考えてもいつか破綻するとしか思えない2人の関係性の変化を、凄まじい気迫で表現しきった役者の映画とも言えるかも。
かなり観念
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後の印象はとにかく「楽しい!」でした。ひたすら広い画角でデカい何かを追っかける、逃げる、撮る!
恐ろしいけど気持ち良い、このダイナミズムは劇場鑑賞ならではの衝撃だったかもしれません。
今回は
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

2.7

基本的に主演2人の掛け合い、会話劇で進んでいく物語なのでここが合わないともう最後までひたすら辛いだけの時間になります。
登場人物も少なく話自体もこじんまりしているのにリアリティは薄く、「そうはならんや
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

有名だけど見たことなかったシリーズ。
ほぼ全編に渡って翻弄され続けるマイケルダグラスのてんてこ舞い。それでもめちゃくちゃカッコいいのはさすがです。
どんどん深みにハマっていく感じは確かに面白いのですが
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

あらゆる時代と場所で繰り返される所謂「お家騒動」の話と言えばそれまでかもしれませんが、強烈なキャラクターと小気味良い展開でぐっと引き込まれます。
全体的にノリが軽めなのも見易いポイントで、アイ・トーニ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

シリーズ未見でも充分楽しめるし知っていればより面白い。
最近の墓暴き系続編作品(失礼)の中ではきっちりそのラインをクリアしてきた良作と言えると思います。
しかし全体的にややテンポが緩慢で、主人公の性格
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

しっとりとした肌触りで淡々と進んでいきますが、慣れない土地で主人公が1人奮闘する序盤のミステリー的展開は見応えがあるし、中盤以降の擬似家族的なやりとりもとても楽しい。
全体を通して要所で出てくる「言語
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

最初から最後まで異常なテンションが持続する血圧MAXの追いかけっこ。
ほぼ砂漠で走ってるだけなんだけど、何度も見ていると「この世界はきっとこうなってるんだろうな」と思わせる細かな描写の積み重ねがより没
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

現代から異世界へ。ああそういう話にしたんだ、ととりあえず納得。
となれば勿論「近代兵器VSモンスター」を期待するのですが現代の仲間達は序盤であえなく全滅…
そこからのトニー・ジャーとのわちゃわちゃがと
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

演出も劇伴もなんだか趣味が合わないなと思いながらもいくつかの展開を迎え、「あーこれ系ね」と大方の筋を見切った様な態度になりかけたその時、衝撃の反転!(色んな意味で反転!)
これまで見たことのないナニカ
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.0

細かく時系列をいじっているのに加えて演出が過剰過ぎて話が頭に入ってきません。キマってるときってこんな感じなんですか。
やたらエモくてそういう意味では雰囲気は悪くはないのですが、とにかく見づらい。定期的
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

二重人格の要素が出てきた時点でその後の展開はもういくつかに絞られてしまう訳で、若干萎えつつも最後まで視聴。
想像を超える様な展開は無かったものの、中盤バーで記者に語った彼の弁護士としての信念が、最後の
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.7

クセのある連中ばかり、互いに軽口叩き合いながらそれでもどうにかこうにかやっている、はずだったのに。
事あるごとに「そこまで!」とストップがかかり一触即発の危機を繰り返す物語が最終的に迎える悲劇。
この
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13人の命(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

開始40分、ようやく閉じ込められた彼らの無事が確認されたところで見ているこちらも思わず安堵と歓喜の気持ちに包まれるのですが、直後に突き付けられる厳しい現実に打ちひしがれてしまいました。
倫理も信仰も国
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.2

一才の無駄を省いた真っ直ぐなストーリー。
どん詰まりの寡黙な男とどうにも魅力的な人妻の淡いロマンス、からの凄惨な暴力!
さえない街で起こるうらぶれた人間達の小競り合いが、まるでこの世界の全ての様にも思
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