ジョン・カーニーが描く音楽の魔法、もはや「お家芸」的な感じがしなくもないけれど、何度見てもやはり良いもんは良い。どの作品にもビックリするくらい美しいシーンがあるけれども、今回は、ガレージバンドとルーフ>>続きを読む
自分には生まれつきないものを持ってる人に対する、愛憎入り混じる感情のお話。プロット自体はわりと類型だと思うけれども、演出の過剰さとバリーコーガンの演技が見どころ、って感じでしょうか。ただ結局、主人公が>>続きを読む
え、これで終わり?というのが正直な感想。原作シリーズが好きなだけに父子の確執の話は知っていたので、そこにガッツリ踏み込むのかと思ってたのだけど、実際にはほとんど「父子の関係に焦点を当てつつプーさん誕生>>続きを読む
パリとは言えもはやどこでもない、おとぎ話のような舞台。途中まで散々ナンセンスというか、ブラックジョークというか、エスプリ的なものを効かせつつ、最後ぐいっと王道の物語に引き込むのはいいのかわるいのか、、
イーニドにもシーモアにも共感できない、微妙なお年頃である(自分が)
この廃れたアメリカ郊外の「感じ」、たぶん日本人には掴みかねる感覚なのかなと思うとちょっと悔しい
とにかく美術が素晴らしくて、冒頭の映画館を映す映像だけで惹き込まれてしまった、、イギリスの海辺の街が、このうえなくロマンティックに、ノスタルジックに描かれていて、ずっと見ていたくなるような感じでした。>>続きを読む
自戒を込めてだけれど、最後の演出が過剰に見えたり、浮いて見えたりしてしまうのであれば、それはこの問題にあまりに鈍感だということなのだろうな。被差別側の人々からすれば、この映画のテーマが現在にも直結して>>続きを読む
この作品のアメリカ史との距離の取り方、すなわち批判的に見ているのか、それとも諧謔混じりに結局は肯定しているのか、よそ者としてはニュアンスが解釈しきれないところがあるなと。どこか後者っぽさも否めないよう>>続きを読む
いつ決定的なことが起きるのかと、100分心の準備をしながら見てしまった
終わり方は見ての通りなのだけれど、その分ヒタヒタと、いつまでも波のように余韻が後残りする、そんな映画だった
主役の2人の関係に癒されたという感想や、ラストシーンを、ポジティブに捉える意見が少なくないことに、ここを見て驚いた。これは本当に皮肉ではなく、人によって感じ方が違うと言うのは面白いことだなと。
個人>>続きを読む
生殖家族と定位家族、という概念を大昔に大学で習ったけれど
親にとっては子どもはいつまでも家族だけれど、子どもは自分の子どもや配偶者ができればそちらが新しい家族になるということらしい、そんなことを思い出>>続きを読む
生の舞台だとおそらく勢いで持ってかれるのだと思うけれど、映画で見てしまうとさすがにストーリーの捻りのなさが目立つなと、、(特にラストとか)
ただ、こういう内容の作品が必要とされた時代があったことはわか>>続きを読む
ループの設定を上手く活かした登場人物の心情の機微の描き方や、後半明らかになる事柄の伏線の貼り方などなど、上手いな面白いなー、と思いながら見ていたのです、が。終わり方は割とチープだったのがやや残念でした>>続きを読む
「ディズニーランドのすぐ近く」という舞台であることが、作中のあらゆる点で非常に効果的に効いているのだけど、しかしこれは設定ではなく、事実から始まっている話なのだからなんともはや。。
登場人物たちが、>>続きを読む
ミッドセンチュリーの時代が夢見た、未来的な郊外の住宅や工場と、19世紀から変わっていないような街並みと その2つを行き来するのは無邪気な子どもと犬、そしてユロ伯父さんだけということかな
どちらが良い>>続きを読む
クズかわな親父さいこーだな、
音楽を扱った映画を見ると、音楽そのものを聴くより、自分は音楽が好きなことを改めて思い出せるから不思議だ
この世の中、何も起きていないようで、何かが変わっていく(逆もまた>>続きを読む
ヒロインが分不相応な場に入り込んでしまうも、持ち前の明るさとキャラクターでその場にいる人たちを巻き込み、彼らが抱える問題まで解決してしまう、という極めて王道のプロットに、
ディオールというブランドの>>続きを読む
成功とは虹に似ている、遠くから見ると綺麗だけれど麓に行くとそこには何も無い、ただ雨が降っているだけーー
的なことを言ったのはユーミンだったか、ソースは見つけられないのですが。。
芥川の「藪の中」じ>>続きを読む
これ系の設定が好きなので、とりあえず鑑賞
マイク・ミルズ監督の作品はこれを含めて2作しか見たことがないけれど、人と人との距離感が通底しているな それこそ作品にも出てきたフレーズだけれど、どんなに親し>>続きを読む
テーマの社会性や重たさが目立つけれど、一方でとても、よくできた(言ってみればわかりやすい)映画だなと。
主人公たち家族の間で交わされる愛情がどこまでも親密で暖かいのに対して、それに差し向けられる差別>>続きを読む
会話劇のような感じかな
監督の自伝的要素が強い作品と知って、それはとても納得しました
日本だろうがアメリカだろうが、ティーンエイジャーの自意識は変わらないんだなあ それによる悲哀や歓びも
「忘れていたことを思い出させてくれる」という表現はよく聞くけれど、それはすなわち「忘れていないこ>>続きを読む
途中まで一見軽めな話に思えるけれど、終盤である種の叙述トリック(とでも言うべきか)が解けた瞬間、これまでの内容が一気に伏線として立ち上がってくる。テーマこそ普遍性の高い内容だけれど、構成はなかなか凝っ>>続きを読む
この、甘いんだけど苦い感じ、ウェスアンダーソン作品独特の妙味だなと
シアーシャローナンの使い方が贅沢すぎるし、ただの贅沢な遊びじゃなくて必然性があるのが素晴らしい
実際の子供番組を下敷きにしているので、全体的に音楽や演出はかわいくて見心地(造語)が良い◎ が、内容そのものは自己啓発的というかなんというか…トムハンクスのロジャース氏が繰り出す至言の圧倒的な肯定感と>>続きを読む
もったいなくてなかなか見られなかった作品ですが、やはり素晴らしかったですね、、その後の作品のエッセンスの全てが詰まったラフスケッチ。ままならない人生にもどこかに必ず美しい瞬間があって、その時必ず傍には>>続きを読む
スケボーのシーンが本当に綺麗だった。もっと社会的なテーマが中心と思いきや、ベースにあるのは家族関係や私的な領域の話で、その分日本人の我々でも感情移入できる。聞き役に徹する(=観客と同化してるはずの)監>>続きを読む
アウトラインは、同監督のゴッズオウンカントリーと同じ感じかな。自然を背景に、静かなトーンながら熱量のある、極めてシンプルな恋愛にまつわる感情が描かれる映画。ストーリーに目新しいものはないけれど、圧倒的>>続きを読む
小説→映画、と見てしまったので、どうしても小説に比べるとこまやかな心理描写が抜け落ちてしまっている印象が、、、たとえば「わたし」の自意識過剰な程の劣等感や怯え(ひいてはそこからの成長と変貌)であったり>>続きを読む
イノセントで綺麗な映画、しかし見る側の気持ちが安定しているのも大事なファクターではある