magnoliaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.6

時間が

ドキュメンタリーかのようなリアリティ、各登場人物個人の思いも、それぞれの関係性も、嘘がない表現で好感、もっとも身近な父ちゃんがそこそこ歪んでるところの人間臭さが上手い

もっとドラマチックな
>>続きを読む

哺乳瓶(2016年製作の映画)

4.0

オチの衝撃
瀕死の疲労でも認知症でも、それはない、有り得ない… 違うと言って!!!

めっちゃ面白いけど怖すぎる、途中の可愛いピアノが「家族は手伝わないのね?」ってクスッとさせたりしといて…
99%の
>>続きを読む

ドリームランド(2019年製作の映画)

3.0

無一文でも2万ドル

凝った映像が面白い、柵の影に見え隠れしてハッキリしないのに多弁なマーゴットロビーさんの表情が素晴らしい、リアルな自然の美しさが心象として巧みに取り入れられる、宿屋での二人の会話も
>>続きを読む

愛の勝利(1939年製作の映画)

2.9

[ PROGNOSIS NEGATIVE ]

あまりにご都合主義な難病モノで鼻白みそうなものを、全出演者の演技力で引かずに観られる、ベティデイヴィスさんのあらゆる意味での勝気さ加減、ジョージブレント
>>続きを読む

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

3.0

心に従え

ライオネルバリモアさんの正義感の強い人情爺っぷりと、エドワードGロビンソンさんのクズ悪役ぶりの徹底が胆

しかし物語が今一つ、たぶん本で読んだら面白いのではと思える筋書きだが、ややテンポが
>>続きを読む

またね(2014年製作の映画)

4.0

[ till then ]

キラキラと光る瞳を持つ少年のような爺の表情が何とも言えず胸を打つ
他愛無いソレが必要だと理解していること、長く生きた者同士の労わりの愛、温かい

暗黒への転落(1949年製作の映画)

4.9

ひゃー、ボギー様×法廷モノ、大演説在り、嬉しすぎる

いつもと違うボギー様も良い、少し被せて畳み掛ける話し方でなく、相手のペースに乗ってあげる大人の余裕が光る、だいたい、冒頭で一言も話さない彼女に負け
>>続きを読む

夜までドライブ(1940年製作の映画)

3.9

正義は勝つ

"2週間風呂ナシ"なトラック野郎が冒頭から粋な会話、聞いててとても気持ちいいが、ギャップが凄い

だが物語の展開にもっと驚く、そんな彼らが手を取り合いのし上がる友情話かと思いきや、いつの
>>続きを読む

脅迫者(1951年製作の映画)

4.5

ザ・ミステリ

物語自体が緻密でとても面白い、出だしからハラハラし、行きつく先もなかなか見えず目が離せない
加えて、相棒刑事の華麗な切り込みや、人相悪い刑事の適切な(?)担当、追う身と追われる身の落差
>>続きを読む

悪魔をやっつけろ(1953年製作の映画)

3.6

[ do you really know Rita Hayworth ? ]

ドリフ枠に突っ込まれたボギー様!?呈の筋書に最初呆れていたが、そのうち、ろくでなしメンバーたちに機転で余裕たっぷりに対応
>>続きを読む

化石の森(1936年製作の映画)

3.4

人生の投げ捨て方

舞台だと思えば、その突飛な状況設定や各人の発想もそれなりに面白く観られる、特に前半はミュージカル仕立てもアリな雰囲気
既に自分から離脱中のふわっとした青年主人公と、自分にがっつり執
>>続きを読む

孤独な場所で(1950年製作の映画)

4.3

昨日教えてくれてたら

主人公の我を失う病的な負の衝動との行き来の苦しさ、慎重だった彼女がはまる沼のどうしようもなさ、長年のエージェントの積極的諦観、後輩夫婦等も含め人物像とその絡みが余すことなく効果
>>続きを読む

不思議な黒いシミ(2015年製作の映画)

4.1

発想の転換

理不尽への軽やかな対処でお見事、つい我が身を顧みてしまう
雰囲気のある主人公の表情にとても惹かれる

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

4.6

これは面白いでしょう!

リスクのないタイムリープはあり得ない、今を大切に生きよう!っていう『about time』を6分にするとは、凄腕 !!!

[ it's pretty cool ! ]
[
>>続きを読む

リアリティ・プラス/リアリティ+(2014年製作の映画)

3.6

少し浮いた不穏な雰囲気に仏語の響きが良く合うこと!
どれが現実なのか分かり辛いイントロから面白い、容姿の自信って大事なんやな、まぁ、そうか…そうか?まぁ…
彼女の絵より主人公の部屋の額縁が気になるった
>>続きを読む

アルビン/歌うシマリス3兄弟(2007年製作の映画)

3.7

[of course i came back, we are a family]

激烈可愛い、ぼのぼの界以外にこんなプリティなシマリスがいるとは...
しかし、Roland D50 って防水仕様だっ
>>続きを読む

バス停留所(2014年製作の映画)

3.5

かわいい
聞こえないふりを申告する非スマートさが彼の味

解雇で段ボールに私物、って洋画に付き物だが、そういうもの?
stapler は『two week notice』かな~*

[ very...
>>続きを読む

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

4.3

just your voice

自閉症の症状が3歳から急に.!?.

様々な試行錯誤の歴史は、充分に向き合い消化されているので穏やかに語られるが、それでもその時の驚き、歓び、苦悩が並大抵のものではな
>>続きを読む

代理教師(2007年製作の映画)

2.8

伝えたいことは分かる、斜め上の方向が私とは違う感じ

撮影現場ではお静かに!(2016年製作の映画)

4.1

言葉にしないと言える気持ち

小石付く睫毛と、女性の目力の対比も素晴らしいし
いつの間にか"本物の"映画が背景になったことに気付く「カット!」の声、
ほんのりしたウキウキ感が表に出ちゃうラストまで絶妙
>>続きを読む

絶対に割れない花瓶(2013年製作の映画)

3.4

天才の暇つぶしは

その頭やその機微が著しく何にもならないこのゆとり感、平和だ…

甦る三大テノール 永遠の歌声(2020年製作の映画)

4.0

remember it in 1990

耳にビリビリ来る声の響き、決して大音量の煩さではなく、呆気なく一瞬にして心も震えてしまう無敵の歌声、圧倒的

サッカー国際試合 × 奇跡の闘病快気 × 未踏の
>>続きを読む

ジュリアの終わりなき旅(2014年製作の映画)

3.6

トレンディドラマ・ダイジェスト、全力のさりげないお洒落感、悪くない
ラストはもうひと捻り

[ i'm spanish, i'm lazy, i hate fishing -- so romantic
>>続きを読む

私の惑星(2018年製作の映画)

3.0

そのままのあなたが

確かに公園でのけ反る姿はちょっとない位に絵的で見惚れた、こんな何気ない仕草に魅力を感じさせられる主人公に感服
アートとは視点、なるほどそうきたか…

アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

2.3

子供が対処するには大きすぎる出来事の為に伸びやかでいられない少年、でも子供、というその複雑な痛々しさが、コメディタッチの中で時折生々しく響きハッとする

しかし物語がイマイチ、時折の理由不明な展開はコ
>>続きを読む

隣のカップル(2014年製作の映画)

2.8

倦怠期の超え方

客観視できるとその滑稽さがわかるもの
…ちょっとスクリューボールネタ的

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

1.1

レディな服装に男前な態度のロザリンドラッセルさんがカッコいい

やはりスクリューボール苦手やわ…好きなハワードホークス監督作品もあるのに、なんやろ、開始早々延々弾丸トークでいきなり置いてけぼり、ひたす
>>続きを読む

フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

1.6

務所内で観てたのは『notorious』か

ユアンさんが変に女性っぽくなく、無邪気で可愛らしい少年の雰囲気で余計キュンとする魅力炸裂、彼だけでなく相方が皆イイ人なので、そういう人を惹きつける魅力があ
>>続きを読む

王子と王女のおはなし(2017年製作の映画)

2.9

歳くってもイケメンなパパが一瞬しゃべりそうになった時につい耳をそばだててしまった…娘に大きくなったらパパと結婚すると言われる系ラスト
幼児との一体感がなくて残念、いっそウエスアンダーソンさん風な味付け
>>続きを読む

襤褸と宝石(1936年製作の映画)

2.1

[ forgotten man ]

馬鹿な上流階級って救いようのない悪趣味、というところが存分に描かれており、社会派テイストの切り口が斬新なところも感心して観ていた、が、ラストがイカン、誰か大物に脚
>>続きを読む

淑女超特急(1941年製作の映画)

3.0

婚礼の合唱、短調

出だしの「もう寝顔すらムカつく」辺りから、流石凄腕営業マンらしい対策の辺りまでは面白く見てたが、後半は失速、でも夫婦の、近いがゆえに行違う感じと再燃までの過程って、まぁ傍から見たら
>>続きを読む

気まぐれ天使(1947年製作の映画)

5.0

年の初めに感謝の心を思い出せて良かった、ありがとう

『wings of desire』のガンツ様と同じくおっさん天使なグラントさん、あちらは宿命に抗い、こちらはそれを受容する、どちらも超素敵な物語だ
>>続きを読む

生活の設計(1933年製作の映画)

4.4

結局、あげまん?

三角関係を仏が描くと『jules et jim』になり、米が描くとコレになるって感じか、私は明るい米派、てかこれ四角か?

アートなお手紙がしっくりくる小洒落た空気、3人で座る構図
>>続きを読む

頑固者(2018年製作の映画)

2.2

これはオチになるまで分からなければ衝撃だが、これだけ内容のない会話だと流石に分かってまうよな

[ it's not healthy ]