ryuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

グザヴィエ監督の作品では一番好きです。
本気で母親と合わないんだなと思った。
これを思春期で片付けるのは乱暴。
他の作品と違って明らかに異常でネグレクトな母親ではないように見えるが、だからこその脚本だ
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

小津監督作品をやっと観れました。
自分は昔の日本映画が得意ではなかったと思っていたが、正直圧巻だった。
演技はやはり古くさいかなと思うけど、構図が本当に洗練されていて、派手では無いながらもとても素敵で
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

テーマが無限に散りばめられているし、理解できる人はおそらく少ないと思う。
芸術専攻の方々にはわかるモチーフが多いようです。
どこまでもアート映画を突き詰めた集大成だと感じた。
基本的にこういった日本ア
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親密さ(2012年製作の映画)

2.7

濱口監督の作品は割と長めだけど退屈に感じないのですが、今回に至っては劇を全編使うのはさすがに長すぎると思った。
電車の使い方や1対1の対話のシーンが良かった。
やはり自主制作で機材等の制限があったと思
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

2.6

一回目の披露宴が気持ち悪くて最高だった。絵面は明るいのに明らかに伝わってくる気味の悪さ、嫌悪感みたいな。
こんな見栄張りのための文化、現代人には無駄だよなーと改めて思っちゃった。(お金で偽物の招待客ま
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怪物(2023年製作の映画)

2.5

雰囲気はスタンドバイミー、銀河鉄道の夜、海辺のカフカを感じました。
現代の日本においてこんなに悲しい誤解の連続が起きるのかなとは思った。
やはり田舎が舞台だからなのかな。
スマホを持ってる2人があそこ
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On Your Mark(1995年製作の映画)

4.5

このSFチックで荒廃的で香港映画みたいな雑多な世界観大好き。たった6分にこれだけの情報量を詰め込めるのも、宮崎駿の引き出しの多さには驚く。

うなぎ(1997年製作の映画)

2.8

結構楽しめたけど、これがパルムドールかとおもいながらみてるとちょっと不思議
なんか映画って言うよりはちょっと独特な脚本の昔のテレビドラマみたいな雰囲気なんだよな、、映画的な絵の美しさとかは感じられない
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

節々に狂気を感じるけど、ストーリー自体は超シンプル。毎回テイストがガラッと変わるから面白い。
終わり方はフランス映画っぽい。

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.2

全体的に台詞量が少なくて言葉よりも映像での表現が多くてグッときた。
設定からしてブロークバック・マウンテンをリファレンスしてると思うけど、こちらは理想形の世界って感じで良かった。

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.4

音楽が禍々しくて恐ろしかった。
Netflixなので配信前提だからこそ映画館でなくてもどこで観ていても、この映画に釘付けにさせてやるという制作陣の意気込みを感じる。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

1.7

ビートルズの楽曲抜きにしたら
なかなかストーリーが浅い気がする。
誰が歌おうと売れる訳では無いと思うし、勿論彼も歌が上手だけど、音楽には時代のトレンドがあるしこの設定にはなかなか無理があるって思いなが
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.6

かなりリアルな地方の家族。
樹木希林は本当に自然な演技をされていて自分の祖母のようで不思議な感覚になった。
恐ろしいこと平気で言って空気が固まる感じとか凄くリアル。
でもここまでの説得力を持ってる女優
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.7

低所得者達の生活を結構リアルに描かれている気がする。あまり向上心がないような、目標がないような、でも毎日の生活を割と楽しんでるような。
どんな縁であれ、何処かに居場所があるというのは羨ましを感じる。
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

凄くシンプルでBGMも全くないんだけど、意外と面白く観られた。
それぞれの恋愛観が違っていて、15歳のポーリーヌの意見もちゃんと尊重されていて、全く子供扱いされていないのはフランスの作品らしいなと感じ
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

2.9

情報量がとてつもないし、なんか壮大すぎる。映画界に多大な影響を与えているというのは納得出来る。
湯浅監督の他の作品ともテーマは似てるけど、四畳半の方が好みかも。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

1.5

坂元裕二作品は割といつも好きだけど、この作品は微妙だった。個人的にはもうちょっと意外なキャスティングだったら良かった。
正直そんなに映画を観ない層がターゲットな気がした。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.9

基本的に村上春樹は貧困層をテーマにした作品を描くことはあまりないが、
この韓国社会問題と村上春樹特有の世界観の融合が上手すぎて圧巻。
地方と首都、ルッキズム、資本主義、格差社会。原作は一部分だけをモチ
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

地方都市の閉鎖的な地獄感や
沖縄の異国感、全て日本が舞台で
自分達の生きてきた場所とそう遠くない絶妙な雰囲気がより怖さを引き立ててる。
中学時代の未熟で素直ゆえの残酷さを思い出した。
そしてこれほどま
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

2.8

なんか無国籍風アジア都市で撮ったMVの繋ぎ合わせっぽいかな。
ちょっとだけ出てくる山口智子が超かっこいい。挿入歌の世界観がさすがにお洒落。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

2.7

設定はぶっ飛んでて面白いけど、あまりにも名作として名高いのでハードルが上がってしまっている気がする。
こんな時間軸の映画は初めて観たし、従来の映画の流れから逸脱してるのが評価の高さの理由だと思う。
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花様年華(2000年製作の映画)

4.5

ウォン・カーウェイ作品の中でも結構難解な気がする。
ゆったりした演技やカメラワークが官能的で随所から大人の色気を感じます。
ファッションやインテリアはとても象徴的で、独特な色彩は現代の映画や美術にも多
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.8

こちらはオムニバス形式で、
フランス映画のような、もしくは短編小説のようなテンポが良く、全体的に洗練されていてミニマリズムを感じる作品です。そして彼の映画の脚本は本当に魔力がある。
まず1は対比的な親
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.6

終始怖いけど目が離せない
何もかも歪んでる。
兄はすごく暴力的なのに色っぽくみえる、監督には絶対そういう癖があるし、
いつも自分になかなか良い役を持ってくるけど今作もどうしようもなく小動物みたいで可愛
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

5.0

大好きな人と誰も知らない街へいって生活をするというロマンチックな設定なのに男同士ゆえの不器用さからの衝突の連続が可愛かった。
作中あまり同性愛者の苦悩みたいなものは描かれていなくて、完全に二人の世界の
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.8

これは何度観ても大好き。
前半は村上春樹っぽい主人公とハードボイルド映画チックな雰囲気。
当時香港返還についての映画を撮るのかと注目されてる中で、あくまで恋愛の賞味期限として、政治的な色が見せずにじん
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花とアリス(2004年製作の映画)

4.0

自分は岩井俊二作品は病んでる方が好き。
でもリリィシュシュのすべてと打って変わって蒼井優が平和で愛されながら過ごしている世界線が観れるのは素敵だった。
あまりに残酷すぎたからifみたいな作品作ってあげ
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.2

香港映画やフランス映画のような色彩とクラシックな雰囲気ですね。
カメラの質感やセットもわざとフィルム映画時代のように撮っている感じで、
後半は台詞も少なく、音楽と演技だけで進んでいく。
50年代のベト
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

2.4

原作の象徴的なシーンやキャラクターが形式的に出しただけみたいになってて、それなら初めからカットしてミニマルにした方がマシなのにって思った。
村上春樹作品って元々棒読みが合うんだし、もっとフレッシュな無
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.4

今大躍進中のA26作品。
個人的に欧米社会で生きていこうとするアジア人移民達の物語に間違いはない。人種は違えど共感度が高い。
スティーヴンユァンの役は客観的にみると
なかなか自分勝手な父親だと思うんで
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

3.8

よくオマージュされてる名シーンが観たくてミニシアターで鑑賞した。やっぱりあのシーンは素敵だったし、これが70年代ってやっぱフランスって相当進んでたんだなと感じた。
フレッシュで青春マックスで可愛かった
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.7

これぞ映画という感じでした。
どこの街なのかどんな時代背景なのかなんの紛争なのか全く分からないまま観てましたが、淡々と流れる中で主人公達の心情がジワジワと伝わってきて、惹き付けられるような作品でした。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.9

邦画でこんなものが生まれるとはびっくりした。本当にヨーロッパの監督が作ったみたいな映画。
洗練されていて難解で詩的でやはり村上春樹の影響を強く受けてるのかと思いきや監督の過去作を見てるとチェーホフの影
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.1

かなり不思議な作品。
凄く作り込まれていて洗練されている。
お寺のシーンが凄く綺麗だった。
ただ中国の哲学思想や細かく出てくるメタファがあまり理解できなかった。
とにかく知的でお洒落な大人の恋愛映画。
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.6

ソルギョングが魅力的すぎる。
彼ありきで最後まで保っている作品ではあると思う。終始危うさがある。
古い韓国の街並みや紛争など物凄く残酷で荒廃的でありながら美しさも感じた。
一度しか観てないけど、かなり
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