moukさんの映画レビュー・感想・評価

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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

何回見ても最初に見た時の衝撃を超えることはない。伏線とか考察とか細かいことは置いといて話はスピード感持って展開していくし流れのままに最後のカタルシスを堪能するべきかと。

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

3.4

基本的なフォーマットはヤクザ映画と同じ、後継争いとその利権に乗っかる周りの者たち。誰が勝っても負けても時代の大きな流れには何の影響もない、娯楽映画とて所詮はそんなもの、という前提でどこまでやるか、が人>>続きを読む

パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(2023年製作の映画)

3.4

まともに見たのは初めて、だが大人でも十分に楽しめる。逆に子供がいないと機会損失を起こしていることすらもったいないくらい。しょうもないそこらの映画よりよほどクオリティ高め。

決断の3時10分(1957年製作の映画)

3.4

西部劇のデフォルトをぎっしり詰め込み、フランキー・レインの主題歌から始まり、砂漠、駅馬車、強盗、牛追い、酒場、保安官、女、妻、汽車などなど。最後の回心に至る心の動きは唐突、やや弱い気もする。

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.2

比較的スケール小さめ、展開遅め、ではあるものの期待を大きく下回るものではない。250年程前の日本の田舎の町並みはあのようなものだったろうとリアルに感じられる。現代であれば他に方策も検討できるだろうがあ>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

4.5

子供の時に月曜ロードショーで見て以来何度も見ている。人生の普遍的な教訓がたくさん詰まった映画。もはやコメント不要、見て感じることがすべて。思い出しても泣けるレベル。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.7

彼が本当に殺したかったのは父親なのだが、父親を克服、昇華して大人になることなく、父的存在のキリストにすがったためにいわゆるエディプスコンプレックスを抱えたままとなった。人類創世期から宗教は人を殺すな、>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.3

世紀末を目前にした90年代後半、終末予言への不安、ずっと続くだろうと思っていた世界体制の崩壊、先の見えない不景気、など我々を取り巻く空気は重苦しかった。そしてこの映画に出てくる部屋、建物も重苦しく異様>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.6

監督、脚本、チャイナタウンコンビかと思ったらロバート違いだった。ドラゴンタトゥーの女ぽい重苦しい空気、設定、悪くはないが人間の業というより政治色強めのサスペンス。

オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.3

単純明快なストーリーとストレートなメッセージ、昨今は伏線だの考察だのが流行してるようだが、平日午後の昼間にテレビで見るにはこのくらいが丁度いい。ランボーは1人で戦える人物だが、ロッキーやホークは家族の>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

いろんなバージョンの違いがよくわからないが大枠では変わりないのでしょう。この時代のレプリカントは名前を持っていたが2049では単にKとなったり。
レプリカントはレプリカントであることを忘れ人間と自覚し
>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

3.5

原作のほうが好きだが、結末は変わっている、と捉えられる。罪の意識がありながら重ねた悪行はきっと心のどこかで露見され捕まったほうが楽だ、と思いながらも恐らく自力ではもう止まらない。人間とはそんな矛盾を抱>>続きを読む

暗殺(1964年製作の映画)

2.5

隠れた名作、みたいな淡い期待は肩透かし、名作が隠れたままに放置されている訳がない。時系列、人物の相関もよくわからず、そのうち大きな展開が待っているはず、と思っていたら終わっていた。初めの5分くらいがピ>>続きを読む

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

3.3

1940年代末はまだ戦争の影があり、若さゆえの享楽的な生き方は死への恐怖から、とも思える。ただ我々の時代になっても旅は人生の回り道、モラトリアムの延長として貴重な経験であった。問題は時に社会からドロッ>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

人は本質的に孤独である。孤独であるが故に他者と交わり、自分以上に他者の幸せを願い、生きていくことすらできる。また家族の幸せを願わない親もいない。生きる強さ、生きる目的を指し示すことも親の大切な使命であ>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.4

ファンタジー路線で最後まで突っ切るのかと思ったら意外と現実的な展開とわかりやすいメッセージ。ブラック企業とは人の希望を奪うところではあるが、一旦離れてみると、生きてるのも悪くないと思い出す様子。充実し>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.4

何を伝えたかったのか?て特になくて1969年の空気感、闘争、暴力、自由な時代、古き良きアメリカ、または若さの終わり、そしてその反動で次に来るソフトな70年代、敗北、孤独、行き止まりの予感、希望の喪失、>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.4

この3つの話は交錯しない。近くで起きることも荒廃した都市の無関心の中ではそれぞれの人生の前を通り過ぎるだけ、決して交錯はしない。旅人や外国人にとってはなおさらのこと、交錯してくるのは幽霊だけという皮肉>>続きを読む

ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.1

この時から150年経過した現代、日本人とは何か?という問いを自らに向けるべき世の中になっている。我々が重きを置いた価値や精神世界をグローバルな視点から再認識される今の時代、ノスタルジーに浸るだけでなく>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

徐々に、こういうことだったのか、と分かってくるごとに良心的な話となってくる。このくらい平和に、ドラスティックに世の中を変革するファンタジーが起きても不思議でない懐の深い国であればいいのだが、現実は息苦>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.9

無駄な部分がなく2時間の話が成立している。プロ意識と粗悪なエゴに挟まれた凡人がどう考え行動して1つのものを完成させるか、そんな熱量を持った創作物は意外にも人の心を動かしたりする。そこに気付いてしまった>>続きを読む

利休(1989年製作の映画)

2.1

正直なところ自分にはまるで響かなかった。誰の生き方にも共感するとこがない。個人的な見解ではお茶は現代での脱法ハーブ的なものと考える。あの小さな空間で生死も超越した幻覚を見ていたのだろう。現代で言う、た>>続きを読む

スティック(2019年製作の映画)

2.9

10分程度の情報しかないので受け取り方は人それぞれ、どれも正解でしょう。承認欲求が満たされることはないと悟ってしまったら、反抗、他のものに執着してしまうしかないですかね。

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.3

万物の理論とは何か?愛は永遠ということ?ではなく永遠と思われたものも時間の経過には抗えず風化してしまうということ。そこには神の倫理は当然働かない、人間だからそうなる。不貞や安楽死の奨め、教会での飲酒な>>続きを読む

人生の特等席(2012年製作の映画)

3.1

curveとはスラングでは無視するということらしく、そうするとこの題名は2つの意味を持たされているわけで、カーブ打てない打者、以上に父娘がこじれた原因も示唆している。人生の特等席?変にプラス志向で楽観>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

75年ほど前の映画である、にも関わらず最後には圧倒的な感動の波が押し寄せる。10代の頃から何回も見てるはずなのに、結末分かっていても、である。時代は変わっても人間の本質はたぶんそれほど変わらない、良い>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

4.2

19才で初めて見た時は子供目線で親を見ていた。今は逆になった。家族という組織にはいつか別離が訪れることは必定、その現実を前にしても尚結婚という枠組みで幸せを希求する。そして別離が現実として捉えられた時>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

ドイツ人が自己批判を込めて戦後、現代のヨーロッパを総括したような、かなりのパンチ力あるやつ。歴史はいつも憎悪と不寛容が人間を蝕んでゆくものだが、一人の先導する人物がそこに火をつける。無駄に情報があふれ>>続きを読む

最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

2.8

途中から小津安二郎的な結婚ホームドラマな様相も呈してきたが故に、彼が選択する結末については疑問。武士だから、という理由で尽くす忠義とはいったい何なのか、非人間的不条理に満ちすぎて美しいなどというもので>>続きを読む

やさしい本泥棒(2013年製作の映画)

3.2

人間には二面性がある。戦争で大量殺戮を行うのも人間、平和で文化的な生活を営むのも人間。いつの時代も戦争で犠牲になるのは子供たち。未来を志向できない時代に明日はないだろう。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.0

登場人物に感情移入しづらく、抱える夢、悩みがいまいち理解できない。蜜蜂の羽音や雷の轟きなど一過性の音であっても音楽となれば永遠と交わることになる。そんな音を奏でられる人の演奏が他者の心を打つのだろう。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

バトンの意味は人それぞれだろうが、自分にとっては大切に思う人を猛烈に愛する責任、そして無償の愛と笑顔だった。表現方法はそれぞれ、音楽、料理、手紙などなど、時にうまく伝わらないこともあるかもしれない。で>>続きを読む

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

3.9

最後の手紙のために2時間見る価値はある。安息の地は天国、という単純なものではない、守ってくれて伴に人生を歩む人たちのいる場所ということになる。物理的なものは失ってもまた作ればよい、失ったものにとらわれ>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

子供の時に犬と生活することは得難い経験になる。まだ小さい時には犬が守ってくれる。次にかけがえのない遊び相手となる。最期にはその死をもって命の意味を教えてくれる。個人的には安楽死より与えられた命を全うし>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

3.5

間違えると種を絶滅させる兵器を持った人類は神をも凌ぐ存在になったが、些細なことで破綻する。大統領は現代のアブラハムの如く自らニューヨークを生贄として差し出す。それでも神は許されないだろう。すべてを失っ>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.9

夢を叶える人生は当然素晴らしいのでしょうが、追いかける夢を見つけられた人生もまた意義あるものとなる。継続して努力できる才能が最終的には勝つが、それもまた夢の力が為せる業でもある。
早稲田アカデミーの宇
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