moukさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

子供の時に犬と生活することは得難い経験になる。まだ小さい時には犬が守ってくれる。次にかけがえのない遊び相手となる。最期にはその死をもって命の意味を教えてくれる。個人的には安楽死より与えられた命を全うし>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

3.5

間違えると種を絶滅させる兵器を持った人類は神をも凌ぐ存在になったが、些細なことで破綻する。大統領は現代のアブラハムの如く自らニューヨークを生贄として差し出す。それでも神は許されないだろう。すべてを失っ>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.9

夢を叶える人生は当然素晴らしいのでしょうが、追いかける夢を見つけられた人生もまた意義あるものとなる。継続して努力できる才能が最終的には勝つが、それもまた夢の力が為せる業でもある。
早稲田アカデミーの宇
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.6

戦争を題材にした映画はほぼすべて反戦を訴える。なのに現実では人類の歴史は戦争とは切り離せず、無くなることもないだろう。人間は安らぎより苦しみを、平和より暴力を求める。テレビでの戦争のニュースもすべて他>>続きを読む

阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

4.3

つつましく奥ゆかしい他者に対するやさしい眼差しを誰もがもう少し持つことができたならもっと良い社会になるのだが、そんな目的もなくていい、他人の人生にそっと寄り添う思いが人と人を繋ぎ、ちょっとした幸せへと>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.5

10代の頃に梅田OS劇場で見た。よくもまあ気色の悪い後味の悪い不気味なものを作ったものだと思うが、当時のクローネンバーグはスキャナーズもデッドゾーンも子供心には刺激的で怖いもの見たさを満たすものだった>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

なぜか、言葉では説明しにくいが、静かないい映画だった。どんな身分の人でも悩み、葛藤を抱えて生きている。乗り越えられないものはないと信じて生きていきたい。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.5

ファイトクラブとユージュアルサスペクツを混ぜて終盤にひっくり返して最後にまた元に戻すみたいな感じか、と思っていたら、その2本は普通に見た人は誰しも考えるようなのでやはりそこまでなんだと思われます。

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.8

現代人は戦うことを諦めて生きている。取り組む前から結果が想像できるので逃げる、言い訳する、知らぬふりをする。ここに出てくる人たちには戦う目的も守るものもある。自分が自分として存在する意義だから命がけで>>続きを読む

勝利への脱出(1980年製作の映画)

3.6

子供の時に何回も見て以来久しぶりに。
戦争、脱走よりスポーツに重点がある。
この時代に後のクライフの哲学、ボールを走らせろ、ボールは疲れない、と語られているのも興味深い。スポーツはプロパガンダではなく
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.4

なんとなく見ていた。
夜景、朝日が美しかった。現在と比較して94年はこんなにも景色が違っていたのか、、、人と違う人生を選ぶことはそれなりにしんどい、若さとは荒々しく率直で未完成、原石を発見し、磨いてく
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.4

私は戦後50年あたりのベルリンに行ったことがある。この映画の人物たちがまだ生きていた時代。そこで私が感じる怖さとは何人も殺した経験のある人が隣人として普通に生活していること、戦争とはそんな普通の市民の>>続きを読む

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.6

英国風のおしゃれ感、音楽はなく、英国風訛り、小ネタジョークはたっぷり含まれる。いろんな組織、人物、思惑、利害が絡んで進行し、最後は収まるとこに収まる。この時代に作られた英国風犯罪映画は基本ハズレなしの>>続きを読む

クリープショー(1982年製作の映画)

3.3

子供の時に見た。話としてはしょうもないし、感動することもないが、その後の人生の潜在意識下に小さくないインパクトを与えてしまう映画。大人になって見たら笑うしかないが、よくこんなもんBSで放送したな。。。

新聞記者(2019年製作の映画)

4.1

国を守る、民主主義を守る、そんな理想で邁進することは否定しない。我が子に誇れる仕事をしているだろうか?という自問自答も当然あるだろう。一方で妻の気持ちは国、組織などどうでもいい、家族さえ平和であればい>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.6

特に期待もせずに見たが、人生の行き詰まり感、列車での逃避願望、他人への羨望、嫉妬などなど、小さくうまくまとまっていた。妄想と現実の境目が曖昧で常に酩酊状態であるのは何が起きてもわからない。

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.6

黒人のリーダーに仲間の東洋人、先住民、多様性とかいう時代の流れを感じる。民主主義の通用しない暴君を相手に戦うときは、暴力に訴求しないと解決しない。土地や家族を守るとはつまりそういうことである。

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

これもまた邦題に異議ありなやつ。この話の原動力となっているのがwrath、つまりは男の怒り、わざわざ題名にしているのに全部すっ飛ばして現金トラックはさすがにない。いつものガイリッチー風の音楽も編集もな>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

単純に差別と戦った人たちの話ではなく、夢や目標を実現するためにあらゆる困難、偏見、既成概念、既得権益を乗り越えた人たちの話。チームで結果を出すために合理的に考え、前例ない判断をし、歴史を作った。小さな>>続きを読む

(1985年製作の映画)

4.3

この世には神も仏もいない、という前提で悪逆非道を尽くす、道徳と倫理に欠けた人間の愚かさは変わることがない。滅亡の美学には救済の欠片もない。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.4

個人的なツボは先生が見せたビデオ「クジョー」80年代を生きた人でも知らないほうが多そう。たいして見応えのある内容ではないが、懐かしいメンバーが揃うのところは良い。当時まだ子供だった自分なのに、今回は子>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.3

現代は様々なツールのおかげで簡単に人との繋がりを持てるようになった。が、その繋がりはネット以前の頃より遥かに軽く希薄になった。誰もが傷つくことを恐れて距離感が慎重になったと言える。別の視点から捉えると>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.5

この映画の最後には「THE END?」と出るはずではなかったか。それがどうしようもない絶望感を煽ったのだが、BSの放送にはなかった。今この時代、隣にいる他人を信用できない、分断され繋がりが希薄になった>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.4

もう一捻り欲しい気もしつつ、面白く出来上がってはいる。戦争、災害でたくさんの人が亡くなる。それに対して殺人の正当性の根拠などなく、犯した罪は償わなければおかしい。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.6

たかだか10年ほどで経済が回復してることにも驚く。量的緩和のツケはどこかで来るかもしれないけど。リーマンの陰で金融業界にいたSEたちが各業界に転職、RTBで広告システムに変革が起きた、などプラスになっ>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.7

「メイジーが知っていたこと」とは何か?大人の身勝手さ、自分が重荷なこと、そんなネガティブな側面もあるだろう。一方で親の愛情、他人の愛情、も当然ある。が、そんなことも飛び越えて、「親に捨てられる恐怖」こ>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.4

世の中いろいろ便利になるのはいいことなのだろうが、その代償もきっとあると思わされる。便利さの引き換えに失ったものもあるだろう。24億人のSNS云々のコピーは過剰、せいぜい300人ほどの話。

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

審判の日とかスカイネット云々言って話をややこしくするより、ひたすら追いかけてくるターミネーターのほうが面白くはなる。それが原点。続編のどことどこが繋がってる話かわからないので、また新しいものという認識>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.5

このハゲは指導者、教育者として失格。一流のプレイヤーである以前に一流の人格を備えた社会人を育てるのが指導者の役目。野村克也の育成法は無視、称賛、批判の順を説いている。これはどの分野にも当てはまる。誰も>>続きを読む

禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.0

フロイトの精神分析の考え方をSFで解明しようとした内容かと。フロイトは宗教を退行と批判、故に神の存在は無視して語られている。科学、文明の進歩と人間の超自我、本能や欲はどう折り合いをつけるべきか、今の意>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.3

フォードvsフェラーリのタイトルはミスリードでレース映画ではない。レース準備、企業ブランディング競争に近い。下町ロケットで佃製作所が帝国重工に挑むような、弱者対強者ケースはよくあるが、いまいち感情移入>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.0

グレートウォーとか聖戦というにはちっぽけな小競り合いすぎる。元々は行きすぎた文明批判だったり自然破壊への警鐘だったはずだがちょっと分からなくなった。最後はモーゼが出エジプトの後にカナンの地を放浪して漸>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

極めて過酷な自然環境下で生き抜かねばならぬ時、それは命の危険と隣り合わせ、故に食料、太陽、水、炎などに感謝する。加えてそこには神が宿ると感じることになるが、より原始的な生存本能に従って生きるようにもな>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

2.6

70年代音楽とファッションくらいしか後に残らない。「死ぬのは奴らだ」主題歌live and let dieの場面くらいしかハッスルできる要素はなかった。騙し方のスケールのちっぽけさに驚愕した。

ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.3

このシリーズは何が続編なのか分からず、全作スピンオフ的な感じ。タイムトラベルの仕組みを時間軸含めて悪用し、話を理解困難に貶めている。何が起きるか読めない緊張感もなく、どことなく牧歌的なターミネーターと>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

最近やってる「真犯人フラグ」とは同じ妻の失踪でもレベルが違う。妻の失踪なのにGone girlとはこれいかに?親の庇護の元、少女のまま育って引き起こした事件だからか?結婚とは少女性を追いやらねば成立し>>続きを読む