moukさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.3

ガイリッチー、最初の2作から20年ほど経ったが未だに超えるものはない。これはタランティーノなどにも言える。別におもしろくないわけでもないが何か足りない。中年のジェントルマンになり、勢いや疾走感が減速す>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

今よりもっと若いころなら人種差別反対!と怒りに任せて声高に叫んでいたかもしれないが、現実は悲しいことに変わらない。仮想敵を作り出して社会不安を煽り、最重要課題は骨抜きにされてしまう、という無情の世界。>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.0

choose life、ある選択の結果としての現在、他責ではなくすべて自己責任なのが人生。20年前の自分から見たら今の自分はどうか?もっとより良い未来があったかもしれないが、今を容認するしかない。時間>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

「西部戦線異常なし」が1930年、この映画2019年、同じ第一次大戦の話ではあるが、反戦の描き方は時代が変わっても通底している。逆に人に何かを伝えることの大切さは時代とともに大きく変わった。誰かのため>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.4

作り手の主張やテーマは皆無、なので物語としてはここまでの高評価は理解できず。企画力とROI的な経済効果を考えると極めて優秀。個人的にはうるさかったし、たいして述べるべきこともなし。

アルゴ(2012年製作の映画)

3.1

アカデミー作品賞取るようなクオリティではない。発端は違うが、かつてペルーの日本大使館占拠事件があった。結末も違うが、他国任せにするか、なんとか自国で解決の糸口を探るか、見習いたいのは後者のほう。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.3

大昔に飛行機で見て以来。お話がヨーロッパなのでアメリカの無機質、殺風景な景色がない。自分が誰でもない、アイデンティティーがない、というのはなんか怖い。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.0

壮大なドッキリを見せられている感覚。
他人の人生を生きてみたいとか、夢が現実とシンクロするような体験はあるのかもしれないが、第三者の筋書き通りの虚構の中で生きているのはある意味囚人、さらに不特定多数か
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.3

個人的には90年代までのタランティーノが好きだ。何かテーマや主題があるのかもしれないが、自分には結局伝わらず、単なるB級映画にすぎない。密室ミステリーというにはちょっと。。。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

続編が1作目を超えることは至難の技はここでも当てはまる。それでもエンターテイメントとしては十分。

ハスラー(1961年製作の映画)

3.2

負けたことを他責にする、運のせいにする時点でプロとしては失格。基本的にギャンブル映画で登場人物に感情移入することは1ミリもないし、憧れもない。一時の勝負に勝っても人生で負けたとしたら即ち敗者である。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.4

おもちゃが自由な意思をもって自身の運命を決定するというのは話のコンセプトを根底から揺るがす。おもちゃにとっての幸せとは何か?自我の目覚めではないはず。もはやレプリカントの人類への反乱くらいのレベルであ>>続きを読む

お家をさがそう(2009年製作の映画)

3.6

カールブッセの詩のように理想の土地を探し求めてもそれはどこにもないもの。幸せは特定の場所や他人の目で決まるものではない。人生を共にする価値のある出会いやエゴを捨てる覚悟なしに幸せは見つけられない。

ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

3.7

原作がしっかりしていると思われるのでよほど下手しない限りたぶん失敗しない。銃社会は問題だと提起してみてもきっと何が起きても変わることはない、そういう人たち。裁判制度に抜け穴あっても変わらない、そんなお>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.8

カラックスのボーイミーツガールの影響を感じ、ビートルズのtwo of us で家路や文通を思い、ヒロシの手紙ですべて腑に落ちる。死は肉体的な無をもたらすが精神や愛は永遠に生き続ける、長くつらい旅路でも>>続きを読む

雨あがる(1999年製作の映画)

3.2

人間の価値は何で決まるのか?人の幸せの尺度はどこにあるのか?分かりやすいメッセージを直球で伝えてくれる。詰まるところは利他の精神、多少人生がうまくいかなくても雨はいつかあがる。立ち止まってもまた歩き出>>続きを読む

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.4

60年代は暴力、反戦、革命の時代だが、イデオロギーの対立は今より単純明快ではなかろうか。そんな中で非暴力が武器の闘争は容易なことではない。現代のほうが暴力は連鎖するし、憎悪で加速もする。理想の世界はま>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

1ミリも救いがない。羨望、嫉妬のみを原動力に計画も努力もなしで何事かを成すことはない。健全な向上心は人生をプラスに回転させるが、やはり人としての道を外れている場合、早晩すべて失うことになるのだろう。そ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

we have all the time in the world
最後に来る女王陛下の主題歌、古来007のタイトルに深い意味なし、とされるがこの歌詞は端的にテーマを補足してくれている。ストイックで生
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地獄の7人(1983年製作の映画)

2.8

子供の頃に見て以来。社会問題から戦争の意味を掘り下げる、というより単なるアクション映画でしかない。たった40年ほど前の話、戦争は今よりよほど身近にあり、まだまだ世界は均質な価値観だったのだと思える。

栄光のル・マン(1971年製作の映画)

3.1

50年前のレースの記録映像として見たら価値がある。ポルシェは正義の車、フェラーリは背徳の車という図式を決定づけられた映画。

壬生義士伝(2002年製作の映画)

3.4

守るものがある強さと弱さを思いつつ、あそこまで貫きたかった正義、忠義、恩義は理解に苦しむとこがある。そもそもがいつ死ぬかもわからぬバイオレンスな時代、義を通さず欲に忠実に生きてもよかろう。が、人の縁と>>続きを読む

テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

2.8

アホらしい、さっぱり見て忘れてしまうことが肝要。

ラビット・ホール(2010年製作の映画)

3.6

自分がこの状況に置かれた時、何を感じ、どう行動するか?誰かを憎む、赦す、責める、正解はない上に根本的に時間が解決してくれる問題ではなく、正面から向き合う必要があり、突然で準備もできない。ただ、自分はこ>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.3

各エピソードは細切れ感があって微妙に繋がっていそうながらも別物で成立していた。その陳腐化しそうなところをハチャトゥリヤン風の荘厳な音楽が繋いでいた。プロの仕事に対する意識、心構えを知る教材としても秀逸>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.5

若い時にはもっと哲学的な会話をしてると思えたが、今となってはしょうもない話がほとんど、たまに核心を突かれる程度。パリという都市だから作れたとも言えるし、フランス語のリズムにも空気感がある。それ以上に2>>続きを読む

インポッシブル(2012年製作の映画)

3.2

伝えたかったメッセージは何だろう?いろんな解釈はできると思う。不可能なのはこの災害で死なないことか、家族の再会か、自然災害を止めることか、家族の絆については考えさせられる。

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

振り返ってみると人生の時間の大半は淡々と過ぎる日常であり、一瞬の輝き、発露も起きるが線香花火の如く儚い。避けられない死、非日常に捕らえられるまでは誰かが誰かの人生に影響を与え、その人生に刻み込まれなが>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

1.6

自分にとっては2時間ムダに費やした。何の意味も価値も見出だせなかった。

善き人(2008年製作の映画)

3.0

非常に都合の「善き人」。命令に従うだけであれば判断基準もなく良心の呵責もなく、組織の歯車になりきれる。反戦というよりいつの時代も繰り返される人間の弱さを思う。

ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

3.4

牧師は迷える羊を統率する救世主か預言者のように進むが、羊たちは弱く、迷い、疑い、生への執着で半ば盲目的に従う。が、仲間の死、牧師の殉死を通して、自らの自由な意思によって信仰の道を歩み出し、そして救済さ>>続きを読む

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.6

子供の時に○曜洋画劇場的なテレビで見て最後のシーンの破壊力が悪夢のようにこびりついて離れない、というようなテレビ映画の原体験は貴重なもの。子供だった自分にとっての衝撃はこの映画とゾンビ、ディアハンター>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

2.4

この人のあざとい脚本が苦手、すべて作り物で自然に起きている感じがない。最後の最後、ネクタイ姿で子供に教えるとこだけはいい。

トータル・リコール 4Kデジタルリマスター(1990年製作の映画)

3.5

娯楽映画に少し哲学要素を加えてメッセージを読み取ろうとするも実は単なる娯楽でしかないような。人間は自分に都合のいいようにしか物事を解釈しないし、過去と同じ過ちをするもの。現実になれば壮大な終わりかたで>>続きを読む

断崖(1941年製作の映画)

2.8

どこぞの皇室の結婚話もこの男に近しいものがあるんじゃなかろうか。疑惑だらけ。80年前、開戦の年の映画、時代を感じるのも無理はない。

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

2.5

原作はいいのかもしれないが監督によって駄作になるという一例。誰が最も狙われた男なのか、最後までわからなかった。