hibish17さんの映画レビュー・感想・評価

hibish17

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

二度見るべき作品だと思う。一度目は人物の理解、二度目は歴史背景の理解。

普段のノーラン作品なら時系列の複雑さもまだ理解が追いつくのだが、史実に基づいたものゆえ、予測では答えに辿りつきにくいやり取りが
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

これこそIMAXで観るべき作品。
足踏みや全身で表現したパフォーマンスに深く深く魅入った。
叶う事なら声を張り上げて賛辞を送りたかった。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

デイジーとベンジャミンの時間軸が重なった瞬間の甘さ具合たるや。

「人生はどうにもならない出来事の積み重ねだ。」この意味は如何様にもなる。デイジーがダンサー生活に幕を引かなければならないシーンでこそ強
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

幼児の脳を移植されたという設定が要所要所に効いていると感じた。船員へ寄付を代行してもらう件りはまさしくそれで、未熟ながらにも感じた悲しみから安易に人を信じる姿にハリーはどう思うだろうか。

色彩が増え
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

記憶を消されても同じ人を愛する。そんな大恋愛映画という前評判を聞いていたからもっとドラマティックなのかと思っていたけど、程よく入り込みやすくて助かった。

お互いの嫌なところを受け入れ、それでもいいさ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.3

オープニングテーマ流れるまでがピーク。そのピークを濃くしたのがパルプフィクション。個人的には初期作なだけあって、まだ荒削りな印象を覚えた。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

槍玉に挙げられがちな上映時間は全く気にならなかった。むしろこのストーリー内容を端折る事なく伝えるには妥当。

アーネストの小物感が素晴らしかった。
台詞ひとつの気弱さや、キングの名前ゴリ押しで乗り切ろ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ベンの礼節を持った立ち振る舞いや信念があらゆるところから垣間見ることができた。
こだわりの服満載のクローゼットや年季の入った鞄、着座・起立時のジャケットの取り回しなど…どれもが美しい所作で年の功を感じ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

絶対に劇場で見た方が興奮するシーン盛りだくさん。

夢の構造の深さによる設定が上手く効いていて、時系列がとてもよく追いやすい。

mementoを観た時のように、最後は憎い事をしてくれるな、、、場合に
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

名誉退役にインソムニア、暗殺未遂ってことは、ベトナム戦争とレーガン辺りを題材にしていそう。

トラヴィスの行動の移り変わりには狂気じみたものを感じた。最後は賞賛されてはいるが、一歩違えば真逆の評価にな
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.3

エンジン音を楽しむための映画。グランツーリスモの名前は伊達じゃない。
ストーリー展開はレーサーになってからを盛り上げるためか、若干強引な印象。

ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

70年前の作品のはずなのに、普通に楽しめる。名作はいつ見ても面白いということを知らされた。
鑑賞中に時計の針がカットでバラバラなのが気になったが、後から調べると小ネタの一つに挙がっていた。ファンはそれ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

短編小説を読んでるような気分になる構成と、一々記憶に残る言い回しや行動がとても癖になる。
分かりきった内容でも、もう一度観てニヤッとしたくなった。
ハンバーガーを食べたくなったり、旧約聖書を読んでみた
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.7

岩礁に打ちつける激しいあの波!初の東宝任侠(?)映画をスクリーンで観覧。
ドスの効いたセリフにいかつい魂のこもった表情。こんなの今時の映画じゃ楽しめない!
演技力に飲み込まれる作品。菅原文太もさること
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

歳の差を難なく超える二人の友情は、素晴らしいものだった。
恩人の死、年老いた顔馴染み、朽ちた思い出の地は、どれも強く郷愁にかられる描写として充分過ぎた。
トトの成長を願うアルフレードの言動が、最後に愛
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

舞台や過去の作品など見たことなく事前知識無しだったがとてもよかった。
ダンスパーティーのトランペット、鳴りが最高!映画館で見てなんぼの作品。
ただ、主人公の行動には不可解な点あり。人殺った後にヤるかね
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

最後の事実ですら疑ってしまう作り。主人公の症状を疑似体験しているような気分だった。
これがクリストファーノーラン監督か。好み。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

とても良い作品、だけど思ったより綺麗めな演出。
お客さんへの一言や鯨屋での一幕など、あらゆるシーンに深見師匠の芸人としての矜恃がそこにはあった。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

愛にフォーカスした内容。
過去作のあらゆるシーン出てきていい回想にはなるが、尺稼ぎにも見えてしまうことで後半には蛇足としか感じられなかった。
モーフィアスがよく分からん格好したり粒子になったりで、これ
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

SF感の流行りで言うなら上等だったのかもしれないけど、シリーズ物として1から繋げてみると風呂敷広げ過ぎ問題がひどい、、、。
お得意の無限スミスのシーン、逆に面白く見えてしまった。初回のカッコよかったス
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

一作目から時間が経ってからの視聴だったので、3主役以外の名前や立ち位置がよく思い出せない状態でのスタート。
しかしその後、名前を思い出す事なんてどうでもよくなるようなアクションの応酬。十八番の360度
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ハンマーやブルックリンの件からエンディングまで、全てがここまで見事に繋がる映画を見るのは初めてでした。さすが名作と言わしめる一作。
redのナレーター口調で進む展開もすんなりと受け取りやすいものでした
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

007シリーズを観るのはこれが初めて。ちゃんと観ようと思った。
前半と後半の毛色が大きく異なるように感じた。
スパイらしさというよりアクション?としての味付けを強く感じたが、シリーズ物の経年変化による
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.6

あらゆるインスピレーションの基となった物を取って置いてる姿にまめな人だと感じた。
事前知識がない人でも彼の脱構築 (deconstruction)の一端を感じ取れるはず。
dEUS - dark se
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

BLMの起点となったジョージフロイドの事件を基に描写するシーンが目立った。
やはり人種の対立は根深いようで、劇中の白人警官が「こんなに弁が立つやつは初めてだ」いうようなニュアンスの会話や、女性が銃を持
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

英語を勉強するつもりでDVDを買って何度も見直した。
ストーリーに対しては、そんなにうまくいくのかよと突っ込みが多かった。
しかし、観てたらハンバーガー食べたくなるし、人の温もりに触れたくなる作品だっ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

友人がよく話すイントロ(シャブやりながら口で咥えてもらう下り)しか知らず、その先が気になり観てみることに。
相手を焚き付けて煽るやり方は、豊田商事を思い出した。
常に勢い任せとド派手なスケールで圧倒す
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初っ端からカメラワークのおかげで世界観に引き込まれる。そしてとにかく救いがない。つい観ながらそっちじゃないと呟いてしまう。
息子の目の話は救いと言われているかもしれないが、観客としてその後に訪れる死を
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

古臭さ漂うシナリオだけど、20年ぐらい前の映画だからそう感じるのも当然だった。それでも緑のデジタル信号が縦から流れてくるシーンや、銃弾を躱すスローモーション、格闘シーンで画面が回転する描写などは今見て>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

物語が劇場版限定モノではなく、アニメ1シーズン終了後の続きとなっているので、未視聴の人は付いていけない。
TVアニメからちゃんと見てきた人からすると、あの高クオリティの技表現を大スクリーンで楽しむこと
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

現実のコロナ禍において、「昔に同じような筋書きを描いていた映画がある」ということで視聴。
感染の流れやその起源、ワクチンを巡るいざこざ含めてそのままで薄気味悪かった。
とはいえ、ビルゲイツも同様の話を
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

タイミングに恵まれ劇場で再視聴。
マチルダと暮らす事で変化が訪れるレオンの描写がいつも好きでたまらない。
分身である植物が植えられて文字通り安息の地に着いたところを観て、レオンお疲れ様と思った。
もち
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.8

何よりもメイク力の凄さなんだよな、、、。
歴史で習った結果を知ってるからどうとでも言えるけど、あの混沌な状況で先陣を切ったチャーチルの行動力を学ぶ映画。