Hideakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ノランムン:韓国シネフィル・ダイアリー(2023年製作の映画)

3.5

90年代初頭に韓国に数多あった映画研究サークル。その中でも格別に小さいサークル「ノランムン」が映画制作の原点となっているのが、日立製のビデオカメラを手にしたポン・ジュノ監督だった。監督にとって初めての>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

海江田を大沢たかおが演じるという発表を聞いた時、これ以上のハマり役はないと思っていて。ただ原作が大好きなだけに、これだけのスケールの物語を本当に実写化できるのかと思っていて、頼むから失敗しないでくれと>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭で再上映のアニメーション映画「音楽」を見たよ。ロトスコープは技法として特に新しいものではないが、アニメの大量生産によって表現が画一化されてきている中で、単純化された表情とロトスコープによ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

映画「The Creator」を見た。80年代のSF映画、日本のロボットアニメ、そして90年代の日本のコンシューマーエレクトロニクスのデザインから多くの着想を得ているという話からして、自分が見てきたも>>続きを読む

テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.0

来日ツアーのために法被を着たビートルズが羽田に降り立つ映像を、僕らは何度も見てきた。テイラー・スウィフトのTHE ERAS TOURはそれに匹敵するほどに、日本の音楽シーン、人々の記憶に永遠に刻まれる>>続きを読む

ミリオン・マイルズ・アウェイ 遠き宇宙への旅路(2023年製作の映画)

3.5

Amazon MGM製作。メキシコからの出稼ぎ労働者の家族に生まれたホセ・ヘルナンデスが、家族の犠牲と協力、本人の決意と諦めの悪さで、遂には宇宙飛行士に。伝記に基づいて、アメリカンドリームを直球で描く>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

「#福田村事件」を見た。牧歌的な村民の強迫観念が狂気に変わる姿とは別に、排他性を醸成してきたメディアの在り方も焦点に。記者の振る舞いが冗長的と見る向きもあるけど、美術もキャスティングが良いし、本作を完>>続きを読む

ソウルに帰る(2022年製作の映画)

4.0

映画「#ソウルに帰る」を見た。退廃的で自傷的、終始不貞腐れたその態度は、喪失していた自分を取り戻す処世術か。予定調和な再会とは異なる物語の展開は、まさしく監督やキャストの原体験の投影と、何より役者経験>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

有楽町のシアターで映画「Close / クロース」を見た。幼い頃の人間関係は親密であり、また残酷。ポスタービジュアルを見れば分かるように、この作品は終始この眼差しが全てを語る。大なり小なり通り過ぎる、>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.5

結論分かっているんだけど、漫画を超えるようなあの展開に再度感動。栗山監督の選手ひとりひとりへの声がけとか、ダルビッシュや大谷のチーム全体を鼓舞する感じ。やっぱりリーダーとはこういうことよね。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

しばらくの間、この余韻に浸りたい。振り返るほどに、美しい思い出と感情の揺らぎと激しい明滅、Losing My ReligionとUnder Pressureと、全てが繋がって。今年一番好きな作品。そう>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

これまでもいろんなタイムリープものがあったけど、2分という極端に短い巻き戻しと、みんなの記憶が積み重なっていく部分は面白い。あとタイトルがいい。好き。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

映画「Spider-Man: Across the Spider-Verse / スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は、傑作中の傑作だった前作を超えて、実写も含めたスパイダーマン・フラン>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

クィアネスとかそういうことではなく、物事には常に表裏があり、結局見たいことしか見ていない、信じたいことしか信じられない、ということ。視点の違いは表裏どころか多面体。あと、見終わった後で思ったのは、予告>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

3.8

殺人と赦し、絆と束縛。対面窓に重なる姿は、正しさの揺らぎを写し、「見えるものと見えないもの」ではなくて「見たいものと見たくないものがある」という言葉に収斂していく。傑出した原作があり、役者の息を呑む熱>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.0

古沢良太脚本の完全オリジナルストーリー。悪いということでは全くないんだけど、割とメッセージ性強めな印象。いずれにしても、ドラえもん良い。そしてハッピーセットも。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.0

トルーマンハンクスの俳優デビューを後押しするトムハンクスらの親心を感じる、フィールグッドなドラマディ作品という感じ。オリジナルを見てないけど、より多様性を強調させているのがハリウッド版の特徴か。本作を>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

パルムドールというから身構えていたんだけど、毒気のある最高のコメディだった。なんというか、三谷幸喜脚本作品を海外リメイクするとこんな感じに仕上がるんじゃないかというか。

Winny(2023年製作の映画)

4.0

非常に良かった。KDDIの心意気も買いたい。私生活はどうか知らないけど、東出昌大はなかなかの役者だと思ったし、ちょっと持ち上げ過ぎかもしれないが、日本のインターネット文化を象徴する作品として「電車男」>>続きを読む