東大大学院にいた時にコンテンツ産業研究で名の知れた先生がいて、彼の上から目線の映画批評がどうも好きになれず、授業も話半分で聞いていたんだけど、ふとこんなことを言った。「映画は残るが、批評は残らない。批>>続きを読む
東映70周年にふさわしいスケール。コミカルからシリアスまでの振れ幅もこの主演の2人だから成立し、本能寺のアクションは大友監督らしく、また解釈は古沢脚本らしく。そして木村拓哉はどこまでもかっこよく、綾瀬>>続きを読む
冒頭の字幕での前置きは意表をつかれたが、聞こえない世界、サイレント映画の中間字幕ということか。ミットを打つ音や走行音が耳に残りながら話は淡々と進んで、ケイコ(岸井ゆきの)の目で語る感情の変化に釘付けに>>続きを読む
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門の候補作から映画「Navalny / ナワリヌイ」を見た。プーチンの対抗馬であるロシア反体制派の政治活動家ナワリヌイ。彼は何者かによって毒を盛られて重篤な状態になる>>続きを読む
今年1本目。結末が分かるとは言え、なかなかカタルシスを感じるエンタメ作品。そしてAshley Juddが本人役(herself)で出る意味の強さ。The New Yorkerとスクープ争いがあったのは>>続きを読む
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門の受賞候補のリストに入っていたんだけど、ネイチャードキュメンタリーだと思ってスルーしていた。良作なのに、伝わっていない気がする。
これはネイチャードキュメンタリ>>続きを読む
ジェニファー・ローレンスが良いのはもちろんだけど、心の機微を映し出す寒色と暖色のカラーパレットが気持ちいい。
Amazon Originalから映画「Good Night Oppy / おやすみオポチュニティ」を見た。長編ドキュメンタリーのショートリストには入ってないけど、良作であり実話。90日の火星探査ミッ>>続きを読む
欠落した母性を描いた「The Lost Daughter」とちょうど対となり、今このタイミングで映像表現を通じて世に問いたい、社会的・文化的に固定化したジェンダーロールについての話と言えるのかもしれな>>続きを読む
不法移民への不寛容政策で強制送還される人が増えていることが米国で社会問題になっているが、韓国からの国際養子の話と結び付ける切り口にハッとした。二つの祖国と家族から拒絶された男が、自分の家族との繋がり取>>続きを読む
ウィリアムズ姉妹、そして謙虚であることを説く破天荒な実父リチャード。物語はビーナスを中心に進むわけだけど、セリーナが腐らずにその後プロになれたのは、やはり謙虚さによるものか。そして何より、アメリカンド>>続きを読む
不穏な空気と妙な緊張で落ち着かない。期待される役割、欠落する母性。好きなことで生きなさいという自分の言葉には、納得したい過去と罪悪感が混在する。終始描かれるどっちとも付かない不都合な感情は、親になると>>続きを読む