Hideakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

物語も音楽もGleeのような青春ドラマという点で定番だけど、映画館の最高のサウンドシステムで聞く"無音"が伝える静寂の力を感じてほしい。そんな作品。オリジナルのフランス映画「La Famille Bé>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

七つの大罪を示すレーダーチャートがあったら、Lady Gagaの狂気の演技はどれも最高値を示していると言えるかもしれない。怖い。

プロセッション -救済への行進-(2021年製作の映画)

3.5

カトリック教会の聖職者から性的虐待を受けた被害者らが、虐待のことを振り返って脚本を書き、現場を訪れ、再現して映画を撮り、内なる感情を解放する。本作はそんな彼らを追ったドキュメンタリーだが、セラピーとは>>続きを読む

THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

3.0

タイ洞窟遭難事故の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画「The Rescue」を見た。「Free Solo」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞したエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チ>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.0

実在するメディアや放送されたフッテージを使って、ワインスタイン問題と同等の、実際に起きたセクハラ問題を映画化できるのだから、その表現への執念は凄まじいものを感じる。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

取るに足らないこと、持て余した時間、背伸びしきれないダサい自分、忘れられない恋、小沢健二、そして甘くて苦い90年代。映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、自分を見ているみたいだった。

ワタシが"私"を見つけるまで(2021年製作の映画)

4.0

従姉妹であることが分かった3人の女性。彼女たちは別々のアメリカ人家族に養子として引き取られたのだった。そして共にルーツを辿る中国への旅へ。養子に出されることがなかった案内役の中国人との対比が、感情移入>>続きを読む

フィンチ(2021年製作の映画)

3.0

延期続きで結局Apple+での配信となっま本作。雑に書くと「アイ・アム・レジェンド」と「ピノキオ」を足して、「キャスト・アウェイ」で割ったみたいな作品だが、トムハンクスだから見れてしまう。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

「入浴する智子と母」を初めて見た時の衝撃は忘れ難い。今はもう小学校の社会の教科書にも載せていないユージンスミスの代表作が、本作の中で実に印象的に使われている。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

映画「ドライブマイカー」を見て、村上春樹の同名短編小説を読み直した。喪失感から立ち直ろうとする男、欠損しても補えないもの、愛想のない女と抑揚のない台詞。原作に忠実である必要はないけど、翻案された本作は>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.0

光を求めてパリから遠ざかる一方で、心の拠り所だったゴーギャンと弟テオが自ら離れていくことで一層孤独を深め、終いには自らの耳を削ぐ狂気に。ゴッホが見たとおぼしき世界を、ブレたカメラワークとぼやけた焦点に>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.5

山口瞳の同名小説が原作の映画「江分利満氏の優雅な生活」を見た。昭和30年代の典型的なサラリーマンの日常をおかしく描写しながら、終盤に畳み掛ける戦中派としてのボヤキは、単なる喜劇映画とも違う仕上がりに。>>続きを読む

ビースティ・ボーイズ・ストーリー(2020年製作の映画)

3.5

見る前から分かっていたことだが、「Beastie Boys Story」やっぱり最高。これを見るためにAppleTV+に入っても良い。必見。10代に聴いた曲は一生口ずさむというけど、Check You>>続きを読む

ボーイズ・ステイト(2020年製作の映画)

4.0

男子高生1100人が一堂に会し、模擬選挙を行って州政府を一から構築する話。純朴な者から達観する者まで。多数派工作と民主主義。扇動と分断。10代の若者の成長物語でありながら、現実の政治が濃縮された姿をそ>>続きを読む