Hideakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.5

交通事故で失った弟の記憶は、双子の兄が埋めた優しい嘘。しかし母の死をきっかけに埋め合わせたはずの記憶を再び失うことに。過去を葬るため、深く仕舞い込んだ兄の苦しみは、分身である弟が本当の自分を知るための>>続きを読む

ファイヤー・イン・パラダイス 地獄と化した町(2019年製作の映画)

3.0

極度に乾燥したカリフォルニアを襲った、同州史上最大の被害を出した山火事とその生存者の証言を収めたドキュメンタリー。オレンジに染まった空が真っ黒になり、逃げられず為す術もない住民。幸いに生存したとしても>>続きを読む

ライジング・フェニックス パラリンピックと人間の可能性(2020年製作の映画)

3.0

映画「ライジング・フェニックス: パラリンピックと人間の可能性」の冒頭はこんな言葉で始まる。

“The Olympics are where heroes are created. The Para
>>続きを読む

ダンブレーンからの手紙(2018年製作の映画)

3.0

スコットランドとアメリカ東部。多くの子供の命を奪った2つの銃乱射事件。その悲劇が結んだ二人の神父のやり取りを通じて、両国の銃規制を静かに問う作品。原題にある"Lessons from a School>>続きを読む

あるアスリートの告発(2020年製作の映画)

3.0

チームドクターの性的暴行と米国体操連盟の隠蔽を告発したアスリートたち、それを追うインディアナポリススター紙の調査報道チーム。チャウシェスク独裁政権時代に生み出された虐待的なチーム育成手法を採用する米国>>続きを読む

Resurface: 波に包まれて(2017年製作の映画)

3.0

PTSDを抱えた退役軍人がサーフィンを通じて自分を癒す、自分を許す、そんな話。"Surfing is medicine. The ocean is good medicine. "

モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)

3.0

フィルムメーカーを志す優秀な高校生のスティーブは、強盗殺人に加担したとして、その罪に問われてしまう。黒人という理由だけで無実の罪を着させられようとしている彼は、正気を保つために自らを映画の主人公に見立>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.5

現実に米国で頻繁に起きているマスシューティングで、突然子を失った夫婦の悲しみに迫る短編アニメーション作品。見てて辛くなる。あまりに日常で、ニュースで語られる数字の一部になっているが、みんな誰かの子。代>>続きを読む

AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは(2020年製作の映画)

3.5

映画「Coded Bias / AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは」を見た。初期段階の設計に偏りがあれば、そこから導き出された未来予測にも偏りが出てくる。ただ、私たちは「アルゴリズム」を盲信し>>続きを読む

だましだまされアート界: 贋作をめぐる物語(2020年製作の映画)

3.5

ニューヨークで最も古く、アート界に絶大な影響力を持っていた老舗ギャラリーのノードラー。ディレクターだったアン・フリードマンは、無名のコレクターからマーク・ロスコやジャクソン・ポロックなどの作品を預かる>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

短編映画「隔たる世界の2人 / Two Distant Strangers」が良作。同じ時間・状況を繰り返すループもののフォーマットで小気味良く話は展開していきながら、米国の警察による過剰暴行(ポリス>>続きを読む

クラック: コカインをめぐる腐敗と陰謀(2021年製作の映画)

3.0

クラックが都市部貧困層に広がったことは事実だけど、鳥瞰すると政治・代理戦争・そして蔑ろにされた貧困層へと流れるお金のサイクル、そして90年初頭以降の麻薬排除の名目での差別的な締め付けが見えてくる。しか>>続きを読む

ノトーリアス・B.I.G. 伝えたいこと(2021年製作の映画)

3.0

巧みなライムやフローの源流は、教師だった母、ルーツであるジャマイカ、隣家から流れる音楽だった。クラック売買から抜け出し、90年代の短い期間に作り上げた彼のレガシーは今も生きており、24歳で亡くなったこ>>続きを読む

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.5

1964年2月25日のマイアミ。カシアス・クレイがソニー・リストンを破ってヘビーウェイト級の世界タイトルを獲ったその夜、マイアミビーチから離れたハンプトン・ハウスの一室に集まったのは、カシアス・クレイ>>続きを読む

タイム(2020年製作の映画)

3.5

困窮状態から脱却するために銀行強盗を行なった夫婦。そして一足先に刑期を終えた妻(Fox Rich)は、60年の刑期を言い渡された夫の解放を求めていく。時に激しく憤り、虚しく過ぎ去る18年。子供達の成長>>続きを読む

ディック・ジョンソンの死(2020年製作の映画)

3.5

シアトルで精神科医だった父が自分のオフィスを片付け、そして住み慣れた家を離れて、自立の象徴としての車を手放し、娘と暮らすためにニューヨークへ。物忘れが進行し、老いと死というリアリティーが迫る中で、ドキ>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.8

1920年代、シカゴのレコーディングスタジオ。白人への向き合い方は異なりながらも、抗うことのできない社会的な差別に対する怒りと悲しみは共通している。そのことが、ブルースの母とまで言われたマ・レイニーと>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

アイリスを際立たせるための導入や黙示録から創世記へと進む物語の運び方も型にはまっている感じもするし、多くのレビューで書かれている通り全体通して起伏もなく冗長的。ただ、現実世界が逆にフィクションのような>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.5

Systemic Racismが蔓延るアラバマで、冤罪を晴らすために戦う若き弁護士の話。劇中で「アラバマ物語 | To Kill a Mockingbird」のミュージアムを訪ねたかと無邪気に問いかけ>>続きを読む

深夜食堂(2015年製作の映画)

3.5

連続ドラマの世界観も崩さず、変わらず滋味深い物語。劇中で流れるストリングスの賛美歌を聴くと、なんだか心落ち着く。

続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.5

なんか映画でも見たいけど、かと言って小難しいこと考えたくない。そんな夜に見たくなる、料理と人情噺。あと小島聖の眼力の強さ。ドラマシリーズもいいけど、本作もまた良い。