ひじきさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カノン(1998年製作の映画)

3.0

モラル=規範、倫理、道徳

現代のモラルへの不満を主人公がとにかく語りまくる
「俺は哀れなチンポだ」など強烈な言葉を残す

馬肉屋も娘も捨て、別所でやり直そうとするがうまくいかず、それらをモラルが原因
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エイリアン3(1992年製作の映画)

2.0

前作の努力が…

ストーリー設定をこうした意味がよく分からない
禁欲的な男たちの中に女性のリプリーを入れるということが活かされてないし、特段必要でもない

今作はエイリアンが1匹だけなのは原点回帰感は
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

青コーナー

試合の勝利敗北ではなく挑み続けることに重視を置いている
30年以上ボクシングをやっている吉田恵輔だからこそ描ける題材

非常に現実的でご都合主義的でもない
実力が強くても、ボクシングへの
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.5

前作からテイストを変えてホラーからアクションへ

人間が対抗策の兵器を持ったので数で押し切る作戦になったエイリアンズ
だが彼らの奮闘虚しくやられてしまった
流石に火炎放射器は残酷すぎる

ついには母親
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.0

『市民ケーン』を観たので

脚本家のマンクことハーマン・J・マンキウィッツが『市民ケーン』の脚本を書くまでと、当時の時代背景とハリウッドの状況やマンクと関わる人物たちなどを描いている

映画の中身に対
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.5

これまで3回トライして毎回開始10分で辞めてたが、ようやく観れた
映画の教科書と言われるだけあって時代にそぐわないカメラワーク、脚本、演出、演技ではある

序盤が退屈でやはりダメかと思ってたら中盤から
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.5

ここからキタノブルーは薄まる

『あの夏、いちばん静かな海。』以来のラブストーリーだが、武本人が「今までで最も暴力的」と言うように悲哀をメインに据えている

愛によって最期を迎える三つのオムニバス形式
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

4.5

全てはカーセックスから始まる

カーセックスをしたいが車を買う金が無い男の姿を滑稽に写し出す
一昔前の武のように主演のダンカンの何とも言えない佇まいがシュールさを増している

一見関係ないギャグの連続
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果しなき欲望(1958年製作の映画)

4.5

大傑作

1950年代にここまで完成されたケイパー物が日本にあったとは

欲望に塗れた人間たちの醜さが全開
金のために他者を蹴落とすことを根底には必ず考え、利用し、裏切る

想定外の事態ばかり起きるが
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

グレタ・ガーウィグとノア・バームバックの映画。

西銀座駅前(1958年製作の映画)

3.0

妻の尻に敷かれる気の弱い男が妻と子供のいない二日間、悪友に浮気を勧められる話
短いながらも中々面白かった

メタ的視点で話しかける語り部から始まりミュージカル調のOPの導入部は惹き込まれる
ミュージカ
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.5

「Aniki」「ファッキンジャップぐらい分かるよバカヤロー」

北野武がロサンゼルスで撮影した日英共同作品
海外でも日本と変わらない兄弟の絆、仁義、友情の見せ方がかっこいい

風景や表情で語る心情やお
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

濱口竜介はやはり魔術師なのかもしれない

この題材、内容で棒読みで有名な東出昌大と初主演の唐田えりかを見後に操っていた
この感じは『風立ちぬ』の庵野秀明に似てる

展開も面白いが、とにかく会話が面白い
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

2.0

特段刺さるところが無かった

若さ全開の演出や撮影なのが分かりやすい
それが魅力なのだろうが特に何も感じなかった

ストーリーはタイトル通り

このオシャレ映画はハマらない

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.5

吹き替えで再鑑賞

脚本にアクションを入れるではなく、アクションから脚本を逆算するというクリストファー・マッカリーのイカれた製作で出来た怪作であり傑作
前作まで不満だったラストのアクション不足が解消さ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.5

セルジオ・レオーネの前作『続・荒野の用心棒』はエンタメ性重視、今作はドラマ性重視

ホモソーシャルな場である西部劇に、芯の通った強い女性が一人いることで新たな魅力が出ている
三つ巴の中心に彼女が居続け
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.0

分かりやすい栄枯盛衰物語

バリー・リンドンの波瀾万丈な姿を追うだけだがとても面白かった
退屈させない場面ばかり

キューブリックらしく撮影にもこだわりを感じる
絵画のようなシーンの美しさ、時代を完全
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.0

宗教は人を生かし人を殺すというのは太古から変わらない

Fateとかだと戦士としてのジャンヌばかり描かれていたから少女としてのジャンヌを見れて新鮮だった

クローズアップで重要なのは顔の演技だが、出演
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

冒頭の広大な荒野の景色、そして劇伴のギターが非常にマッチしてた

前半はスローペースで起伏のないまま進んでいく
ここのパートナーは正直少し退屈だった
トラヴィスの謎が明かされないままで、景色にも変化が
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イディオッツ(1998年製作の映画)

3.5

挑発的な作品ばっか撮るトリアーの中で最も挑発的ではないだろうか

知的障がい者のふりをして人の偽善を暴くといった内容だが、これ自体が作品を超えて我々への問題提起をしている
ドグマ95のルールに基づいて
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.5

冒頭のサブリミナルと異常な音から惹き込まれた

正直物語を理解した訳ではないが、この作品以降の人格系映画には影響を与えているはず
それでこの映画が評価されてるのは難解という要素

ビビ・アンデショーン
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.5

過去の栄光に囚われた女と、女と邸宅に囚われている男

登場する主要3人の関係性が非常に面白く、ノーマとジョーが場面を作り、マックスが場面を変化させる役割になっている

ノーマの描き方が妙にリアルで、外
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なんて素敵な日(2012年製作の映画)

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三部作纏めての評価

ビルを主人公とし、ドン・ハーツフェルトの死生観を表したアニメ

メタファー的で難解ではあるが、メランコリックな気分にさせる雰囲気
線画によるアニメーションは観てて可愛気があるもの
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