Yusuke0724さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Yusuke0724

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メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

ネビュラ賞受賞作の映画化作品。
”殻”と呼ばれる宇宙船の全貌が明らかになるまでの序盤の胸の詰まるような期待感。序盤はとくに全体的に描写が薄暗く、重低音の響きが強く印象に残っている。

内容については、
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.2

多人種、大味、もったいぶり、そして ○○は帰ってくるーー。そんなmarvelらしさ。
魔術を信じようとしないDr.ストレンジに対してエンシェント・ワンが見せた、幻覚剤を使用したかのような神秘映像の精神
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.5

多くのものを手に入れた資産家が、退屈のあまり刺激を欲し、危険なゲームに手を出してしまう。マイケル・ダグラスの悲壮感とフィンチャーっぽい演出は良かったけれど、ラストは好みが分かれそう。

オーガストウォーズ(2012年製作の映画)

3.6

ハリウッド制作のロボット映画的なジャケットからの、まさかのロシア軍全面協力のロシア映画。
2008年の南オセチア戦争(ロシア・グルジア戦争)を舞台にしたストーリーで、激戦地区に取り残された息子を決死の
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

「自分がデヴィッド(主人公)でもそうする」と思えるような判断の積み重ねが、「運が悪い」としか思えないような悲劇を生む、世知辛い映画。

セッション(2014年製作の映画)

4.3

原題の『WHIPLASH』(鞭で叩く)はダブルミーニングでいいな、と思う。
ラスト9分19秒の熱狂は、たった106分、制作費わずか3億円のインディペンデント映画がアカデミー賞を掻っ攫うのには十分な迫力
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

ミステリーがサスペンスになって、スリラーになったかと思ったらホラーになりかけて、最後はドラマになった。
最後はきっと正気だったさ。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

百年後もこの映画が世に残っていたらいいな、と思う。
北條すずという女性の目線で語られる、瀬戸内海を望む町、広島・呉での暮らし。
炊事、洗濯、裁縫と、戦争の影が忍び寄る中で、日々の営みを続けてゆく。
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.0

村山聖の人生、ではなく青春。
短命を自覚する村山にとっては、81マスの盤上で暴れ回ったわずかな青年期こそが、人生の全てだった。

「コンピュータが人間に勝つ日は来るか?」という質問に、劇中で「こない」
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

アイデア賞。
嵐の夜のモーテルで起こる連続殺人。正統なミステリーだと思って見ていると腑に落ちないところが多く、ホラーやオカルトの香りもさせつつ、終盤になると話の着地点が見えてくる。おー、まとまったなー
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エグザム(2009年製作の映画)

2.2

緊張感のないSAW。いくらでも面白くできそうなテーマなのに、とくに見所もないままだらだらっと終わった。
ライトは執拗に何度も破壊するのに、真正面の電光掲示板とか警備員は無視してたり、見てる側が「あれ調
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.2

苦笑い。最初からもう一回見せてくれ。

追記:もう一回見た。緻密だなぁノーラン。

プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.8

ワイルドスピードのカーチェイスを自転車に置き換えたような映画。
ヤバい荷物を抱えた運び屋が、悪いヤツや警察に追われるという手垢のついたストーリーだし、内容的な目新しさはないけれど、ジョセフ・ゴードン=
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.5

ヒトラーが現代に蘇ったらどうなるか。強烈なメッセージ性のある映画。
「ユダヤ人がドイツ人(アーリア人)の仕事を奪っている」という煽動で後にホロコーストを引き起こしたヒトラーが、戦後のトルコ移民問題、近
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.5

死体を埋めると腐った”何か”になって蘇るセメタリーに、主人公ルイスが自分の迂闊さで死なせてしまった者たちを放り込む映画。冒頭が全編を通して一番幸せなシーンで、後はどんどん下り坂。ホラー映画に相応しい感>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

5.0

主役級の役者が揃って映画のつくりかたも憎らしい。映画を観て、原作を買いたくなるということはなかなか無い。
群像劇のクライマックスは、それまで別々のストーリーを歩んできた登場人物たちが終盤に作品内で交わ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

透明な水の中でキレイな熱帯魚が泳いでいる、アクアリウムのような映画。
そして観た後になんとなくインターステラーを見返したくなっている。
引き戸が開くときのローアングルの多用とRADの濫用には目をつぶり
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

くたびれ、息切れ、埃っぽく、血塗れで、ダンディズム。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

薄幸の少女マチルダ、朴訥な殺し屋レオン、イカれた悪役スタンスフィールド、近代ピカレスク映画の金字塔。

マシンガン・プリーチャー(2011年製作の映画)

3.5

ジェラルド・バトラーが中田譲治の声でマシンガンぶっ放してる映画。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

良い歳の取り方をしたいな、と思った映画。デニーロがとにかくイイ。

家族はつらいよ(2016年製作の映画)

3.8

熟年離婚と言っても悲壮感もなく、ありがちな家族問題をコメディに落とし込んだ良い映画。妻夫木演じる次男と彼女(蒼井優)の「僕がいないと家族がバラバラになっちゃうんだ」「緩衝材なのね」「接着剤かな」ってい>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.2

ただ荒野を爆進し、帰ってくるだけの映画。あんまり合理的じゃない改造が施されたマシンに野蛮な野性を感じた。トゲとか。盛り上げるための太鼓とギターとか。溢れ出る世紀末感の中に古代ギリシアの戦いを想起させる>>続きを読む

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.0

児童精神科医の方の解説付きで見た映画。
小児科医がケヴィンの自閉症の兆候について「問題なし」と誤診してしまったことで、周囲の関わり方もちぐはぐなものになってしまったとのこと。ただ、それが誤診だなんてこ
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.0

決して綺麗な映画じゃないが、慈善でも義侠心でもなく、死の恐怖から逃れ、生を渇望する男の泥臭い闘いを見せて貰った。

LIFE!(2013年製作の映画)

3.8

グリーンランドやヒマラヤの大自然に触れて「人生とは素晴らしい」と気付かされての「!」ではなく、仕事に誠実に取り組み、家族を大事にしてきた、そんな日々(LIFE)に気付かされての「!」だと受け止めました>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

4.5

世界史で学んだ「ルワンダ虐殺」「フツ族」「ツチ族」という断片的なワードをドン・チードルが繋ぎ合わせてくれた。実話だったことを思い出したのはエピローグが流れ始めてから。
ホテルの支配人だからこそと言われ
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ゴッド・ブレス・アメリカ(2011年製作の映画)

4.0

夢も希望もない中年男フランクが、鬱屈したものを抱える女子高生と心の交流をするロードムービー。ただ、その手段は気に食わない人間をぶっ殺すこと。紙を破るような手軽さで人が死ぬけれど、アメリカ社会への皮肉が>>続きを読む

マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

4.2

軽妙で明るい良い映画。こういったドタバタものにありがちなダレる感じもなく、ストンと終わってくれた。良い邦題だと思う。

グラスホッパー(2015年製作の映画)

3.0

好きな原作を好きな俳優が演じたからといって、必ずしも良い映画になるとは限らない好例。鯨の能力があり得ないとか言ってる人もいるけど、そもそも伊坂さんはデビュー作でカカシに喋らせてるし、現代病理を突くクラ>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

大群衆の中に着地して悪党を助けることができるし、操縦桿を巡って揉み合うことで機体がぐるぐる回転するシーンは見せ場になるし(パイロットと揉み合ってなくても回転するのはご愛嬌)、敵の施設から脱出するときに>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

良い意味で何も残らない映画。他のキングスマンは?とか気にしちゃお仕舞い。構成もザクザクと思い切って切り替えてたし、アクションシーンもスローモーションを織り交ぜて緩急のある爽快な仕上がり。そしてとにかく>>続きを読む

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.2

原題の「St.Vincent」と聖人発表会の話でクライマックスは想像できたけど、それでもなお良かった。グラン・トリノ的な感じかと思いきや、ユーモラスな要素も多めでした。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.0

やっぱりミッションインポッシブルは潜入シーンがピーク。ショーン・ハリスは怪演だったけどもうちょっと活躍させて欲しかったな…。