まーぼさんの映画レビュー・感想・評価

まーぼ

まーぼ

映画(1259)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.0

4人のバランスが色んな意味で最高すぎる。中盤以降、場面場面で4人が入れ替わり焦点当てられる度に不思議なテンションが上がる。ペ•ドゥナのバンド勧誘に対するいい加減な返答や松山ケンイチとの対峙、「元カレ?>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.9

中学生の夏帆が驚異的に可愛い。「東京よりも田舎の方が好きな事に気づいただけでも勉強になっな」という先生の言葉が染みた。番外編のような位置付けで展開される佐藤浩一と岡田君のお母さんとのくだりが何とも言え>>続きを読む

あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

中条あゆみが江口のりこに初対面でいきなり母親口調で躊躇なく「ゆうこちゃん」と呼んだ時点でこの映画の満足度を保証してくれた。あとは雪だるま式に心が温まるばかりだった。江口のツッコミが声スピードともに芸術>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

4.0

ポスターや出演者から得たイメージと全く異なる苦さのが不思議と心地よかった。大人は各々少しずつ狂ってた。あの若いふたりもいずれ大人になればどこか狂う。だからこそのラストシーンの尊さ。

貴公子(2023年製作の映画)

4.0

俺の獲物に手を出すなとばかりにそこかしこに現れる貴公子の行動の種明かしの場面が実に韓国映画らしくて痺れた。あの子憎たらしい女子高生は最後めちゃくちゃにして欲しかった。何かのプロになりたいと思わせてくれ>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.7

罪を犯しても自分の代役が代わりに死刑を受けてくれるというどこかドラえもん的な世界観にミアゴスのスパイスをまぶしたような映画だった。かなり遠いところに連れていってくれた感満載。(新宿ピカデリー)

毒娘(2024年製作の映画)

3.8

表紙はホラー的だが女性たちの解放を応援してやまない見事な連帯物語だった。モラハラ夫の日常何気ない言動がとにかく気持ち悪い。あの積み重ねで世の既婚女性は日々少しずつ精神を殺されているのか。反面教師にしな>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

全部、あの親父のせい。母親もそうだが、トラブルの際に全部「お前たちで処理しろ」って何。ザック•エフロンのリアルレスラー化が本当に凄い。当時の有名レスラーの再現度にも拍手。辛い内容だったが最後に示された>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

4.0

伊勢谷友介さんの公開禊ぎ映画。あんなに殺されて赦せないわけがない。おかえりなさい、どうやっても画になる映画俳優さん。

ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

3.7

なんにも考えずに観て笑えるオッペンハイマーの後に入れて最適な映画だった。相当な美男美女な主演二人があれだけ振り切れるコメディだが日本でこれが出来るのは誰と誰だろう。たかがこういう所にも韓国の映画偏差値>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

NHK映像の世紀のおかげで全く迷子になる事なく楽しめた。トルーマンの「あの泣き虫を二度と連れてくるな」も出た。オッペンハイマーは未来を予言出来る。そして地球がまるまる吹き飛ぶ事も予言していた。どんなホ>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.8

60年代米国における女性の扱われ方に閉口。力強く見えた女性連帯も仲間うちで温度差があり小競り合いが絶えなかったのがリアルだった。それらを束ねるシガニーウィーバーの重厚な姉貴感がたまらなくカッコよかった>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

序盤の雰囲気に油断していたら中盤のあの回顧で思いもよらない角度から重いパンチを食らってしまった。今はとにかく次章が見たい。あのちゃんの憑依力に鳥肌。

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

4.0

寝取られる瞬間のエロさの破壊力に気絶しそうだった。末路はやはりそうなるかからのラストのあの光景に少し安堵。言葉を発せない代わりに表情や行動、そして自らの意思の強さに主人公の真の雄弁さを食らった。とにか>>続きを読む

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

4.0

登場人物全員狂ってる映画にハズレなし。妹の姉•佐藤江梨子への見事な下剋上にも痺れたが、個人的にはあの変な家族たちから逃げる事なく笑顔で食い下がる永作博美に魅了され常に釘付けだった。永瀬との初めてを成就>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

4.0

深田恭子の破壊的な可愛さと土屋アンナの神々しいばかりのカッコ良さに釘付けの100分を映画館で体感できた幸せ。群れる事なく独りで生き抜こうとするふたりに不思議な勇気を貰えた。目黒シネマには映画の中の深田>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

物語の導入は殺人事件なのに犯人は誰だ的なミステリーではなく、それを追う刑事たちの進めば進むほど後退する底無しの未解決沼に陥った時に現れる心境こそが主軸の苦い人間ドラマであった。刑事のひとりが吐露した「>>続きを読む

漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~(2024年製作の映画)

4.0

キョンキョンと土屋さんのナレーションが実に良い。今まであまり興味は無かったが、浅草の劇場にも足を運んで見たくなった。塙さんが草野球のユニフォームに絡み若手を叱り飛ばしているところがツボだった。離婚して>>続きを読む

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0

前作では若干コントのように感じた井浦新の若松監督演技が今回は全く違和感なく完璧だった。焼肉屋での4人のやり取りにはまるで自分もそこに同席しているかのように笑ってしまった。
金本の目つきがいい。彼女が井
>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.8

どこまで堕ちれば終わるんだという負の連鎖が実に辛かった。登場人物誰ひとり幸せな瞬間の描写がない究極の絶望劇。唯一主人公が希望を託した息子との再出発をも結果的には自らが無きものにしてしまう容赦なき展開に>>続きを読む

薄氷の告発(2023年製作の映画)

4.0

一度は封印した忌まわしい過去に向き合い告発に向けて突き進む主人公を遮る様々な壁が胸糞に悔しい。映画は主人公に完全勝利を与えない。安易に我々をすっきりさせない。それはまるで我々に告発の続きを委ねているか>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

3.4

当初「これって結局‥」的に身震いする感じのミステリーを想像していただけに中盤からの直接的なホラー感に若干テンションが下がってしまった。横溝正史の世界に突入後のあの人の登場には驚かされたが。ボランティア>>続きを読む

アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

3.7

ダイアン•キートンとリチャード•ギアのこんな風に歳を重ねたい大人たちとしての完成度が凄い。元気なスーザン•サランドンも見ていて嬉しくなる。今、劇場でかかっている「テルマ&ルイーズ」で若かりし彼女をチェ>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

アカデミー賞受賞作品を後追いする時間があればこの映画を見ろと叫びたくなった。日本映画はゴジラだけじゃないぞ。手に汗握るサイコパス合戦に痺れまくり。序盤の偶然目撃のくだりだけでも充分面白いがほんの入口エ>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

最初から最後までどの場面を切り取っても決まりまくる画を坂本龍一のあの独特な音楽が妖麗に運んでくれた160分に酔いしれた。傀儡という言葉は溥儀が教えてくれたと言っても過言では無いが、傀儡状態における彼の>>続きを読む

青春の反抗(2023年製作の映画)

3.4

革命と性愛の描写が作品の主役を譲り合っているかのような消化不良感を覚えてしまった。音楽を使うことなくあの時代の空気感がしっかり伝わってきただけに残念。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

恐ろしく退屈な前半2時間と、恐ろしくわくわくさせられた後半1時間だった。タオルで顔ゴシゴシされるのは実に気の毒だった。

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

ジャニス•ジョプリンの如く全身全霊で生き最盛期の27歳で人生を全うしそうなミソの描かれ方そのものが哀しすぎるミスリードであった。泣けて泣けてしかたなかった。

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

4.0

まずはつい最近2020年までご存命であった事に驚き。そしてあらためて1950年代当時唯一無比の強烈な歌唱法やステージング、セルフプロデュースなど、リトル・リチャードの功績を再認識。本当に凄い人だ。ビー>>続きを読む

コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

無駄を省き手短に且つ大事な事は全て浮かび上がる素晴らしいロードムービーだった。リリー•フランキーが例の如く素晴らしい。木村多江との夫婦役も十数年前のあの映画と地続きのようで違和感なく伝えてくれた。イギ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

裁判ってあんなに人間を浮かび上がらせる場所だったのか。彼女が有罪•無罪それぞれ念頭にこの映画を2回観てみたい。真相そのものよりも結婚生活の残酷が染み渡る。心底独身で良かった。(新宿ピカデリー)

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

終盤やっと出る事ができたのにまた戻るところに鳥肌。最強の受身型ヒーロー。

マッチング(2024年製作の映画)

3.7

中盤までのわかりやすい展開に楽勝感を覚えて油断してはいけない。斉藤由貴のラスボス感に酔わされた後のあれが辛かった。

女の園(1954年製作の映画)

4.0

フェミ映画なんて言葉が無い時代の作品なのに、現代のどのフェミ映画よりもその本質が刺さる実に頼もしく力強い映画。

コーヒーはホワイトで(2024年製作の映画)

3.8

タイトルが最も好演。次はポスターの加藤小夏さん。つまり最高の出オチ映画。小野真弓との再会は想定外のボーナス。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

夢っていつもこんな感じ。映画館の席を立つ際に夢から覚めた感じ。どんな話だったか思い出そうとしてもみるみるうちに忘れていく感じ。それで良い。( TOHOシネマズ新宿)

>|