Hiroeさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

3.0

ロシアからイスラエルに移住した声優老夫妻。でも新天地での生活はそう甘くはなくて...というお話。60を過ぎてから住み慣れた土地を離れるってどんな感じなんだろう、それほどイスラエルは彼らにとって約束の地>>続きを読む

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.2

郊外で警官の夫と2人の子供と暮らすクララは、夫の暴力に耐えかねて子供たちと共に家を飛び出す。ニューヨークへ逃げた彼らは、しかしお金もなく、車もなくなり、住むところもなくて行き詰まっていく。助けて、が言>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

1.0

自信を持って言える「今年ワースト映画」。個人的日本ラズベリー脚本賞&作品賞。豪華な俳優陣にしろ観てるこちらの時間にしろ、いろんな意味で壮大な無駄遣い。全く笑えない上に(内輪ネタなのか?)、馬鹿馬鹿しさ>>続きを読む

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

2.8

本当、ポスターの通り「第二次世界大戦前、世界に翻弄されながらもたくましく生きる少女の物語」というそれだけのお話。印象に残ったのは、過去に囚われすぎると、視野が狭くなるというお父さんの言葉。その父親の(>>続きを読む

THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

3.5

この映画の肝は何よりもペイ。彼女ほど完璧にペイを体現している女の子はいないのではと思えるようなキャスティングだったと思う。そして、余計なものを削ぎ落とした脚本で、行間を読ませるような内容になっているの>>続きを読む

おもかげ(2019年製作の映画)

3.3

生き別れた息子を探して、フランスのリゾートでバーの店長をして暮らす女性と、息子の面影を持つ青年との微妙な関係を描いた物語。風景の美しさもさることながら、2人の距離感が最高でした。

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.5

アルジェリアで強い偏見と闘いながら、それでもファッションに生きるという自分の夢を諦めずに生きる女性の物語。カナダにいた頃、ESLでこういう厳しい世界から自由を求めて移住して来た女性にたくさん会ったから>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.0

舟を編むの英国バージョン。Oxford English Dictionaryの編纂秘話。辞書ってみんなが使うものだけれど、それを作るのって本当に大変だなあと思う。確かに英語の辞書なら最終的にはOEDと>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.3

中国で高価な薬価問題にメスが入るきっかけとなった事件を、コメディ風にした映画。欧州の製薬会社を悪、逮捕の危険を冒しながらも、この新薬の特許を認めないインドからジェネリック薬を密輸し、患者に原価で配った>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

長男は日本に、次男はアメリカへ移住し、その息子・娘は中国語を満足に話すことも読むこともできない。そんな家族が一族の長でもある母、ナイナイのガン宣告で集まったことによる悲喜劇。○○人って何だろうと考えさ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.1

ドランの描く人と人のつながりは、こころなしか日本的な気がします。セリフではない部分で伝えられる物語が多くて、カメラワークとともに、そういうところが好き。この複雑な恋愛物語も、悲恋なような喜劇なような。>>続きを読む

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

2.8

潜水艦の目でもあるソナーマンが主人公だけに、索敵とそれによる作戦の組み立てが中心になっていて、ストーリーが不思議な感じ。こんな潜水艦映画(というか、戦争映画)初めて見た。フランスの攻撃プロトコル、おか>>続きを読む

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.0

ひどい時代の南アフリカで、反アパルトヘイト組織で活動をしていたティム・ジェンキンが、政治犯として投獄され、その刑務所から脱出する物語。本当にひたすら脱獄だけにフォーカスした話で、それだけにドキドキする>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

ノーランらしい、というか。「時間が逆行できる」という一点のみで、2時間半のドラマを作ってしまうところがすごい。オスロ空港での最初の邂逅で何が起きてるのか(何がやりたいのか)見えてしまったけれど、確かに>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

ミッドウェー海戦の位置づけは、太平洋戦争の戦史として考えるといろいろとあるだろうけれども、この映画では真珠湾攻撃で打撃を受けた米海軍が、ミッドウェーで敵を討つという単純な流れで描かれてるのは良いかも。>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.1

同じ時期のアメリカの問題を描いた作品に『バイス』『記者たち』があるけれど、同じ時期の英国を語る映画。なぜ公務員が秘密を明かしてはならないのか、という問題点に対して、彼らが仕えるのは政府ではなく、国民で>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.0

『マフィアは夏にしか殺らない』と続けてみると、暗黒時代のパレルモのマフィア(とは言わないらしいですが)の歴史がわかって面白いかも。ブシェッタが判事に話した言い分は、なんか日本のヤクザにも通じるものがあ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

2.8

高校時代を懐かしむ人がみる映画かなぁ。ハングオーバーのJK版かと思ってたのですが、そこまで無茶苦茶じゃなく、楽しみながらもしっかり将来も考える的なミレニアル世代らしい、高校生物語でした。

ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.0

この映画が実話ということに驚きます。実際はファヒムは同郷人たちとテント生活をしたことはないそうなのですが、ほぼホームレスで友人の家を渡り歩き、チェスをし続けたのは事実。そして、バイリンガルの南アジア系>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

「図書館あるある」がつまった図書館員のための映画。監督・脚本のエミリオ・エステベス扮する主人公の図書館員が隣人の女友達に「図書館員って、本読んでるだけでいいんでしょ」と言われるところとか、図書館に勤め>>続きを読む

VETERAN ヴェテラン(2019年製作の映画)

2.5

爺さん強い!ベトナム帰還兵をなめるな、と私としては結構ツボな設定なのに、それを活かしきれてない感じがしてちょっと残念。血がドバーって感じの好きな人には向いてるかも。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.4

子供の頃、家にあった50巻くらいの文学全集の中で、『ベニスの商人』とこの『若草物語』が好きだったことが思い出されました(その頃は特に考えもしてなかったけど、どちらも強い女性が出てくる物語ですね)。すっ>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.0

イスラム原理主義に傾倒してしまった若者が、突き進んでいった最後に「許し」があるというのがいいなあと思った。ラストシーンのやりとりが本当に印象的で、彼はそこまでのセリフの無い数分、何を考えたんだろう。

ワールドエンド(2019年製作の映画)

2.8

異星人侵略ものに分類されると思うのだけれど、SFというより哲学や宗教観を考えさせられる作品。ハリウッド的な「お約束」は一切当てはまらず、人類は一丸となって異星人から地球を守る、みたいな熱さは一切なくて>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

ストレス発散に最高の映画。とにかくアナが格好良くて、終わりまですっきりする、そういうタイプの映画。ただ、時間軸をずらしたのにしたのは何か意味があったのかどうなのか。最後のは必要だったと思うし、テンポの>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

2.6

イーサン・ホーク、すっかりお父さん役がはまり役になってて、子供の面倒を見てくれる「元夫」がぴったりのイメージに。ローズ・バーンは、私には『ダメージ』のイメージが強すぎて、なんかこう狂気の縁を歩いている>>続きを読む

お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

3.6

ドイツ版悪魔くん騒動かと思いきや、それが家族の思わぬ本音を引き出して、、、という話。以前見たアメリカのドラマにも「アドルフって名前の子がいるの」的な会話があって、アドルフっていうのは世界的な負の永久欠>>続きを読む

罪と女王(2019年製作の映画)

3.3

すごく皮肉が効いててよい。これがもし男女が逆だったら、ただのホラー映画。そしてアンネはまさにそういう男に罰を与えるための仕事に生きがいを感じている。監督がインタビューで言っているのですが、「年上の男性>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

うーん、微妙だった。なんかこうレイヤーを行き来して一体どの視点で見せているのかと思わせつつも、それを活かしきれてない感じ。ゾンビ映画を見て思うのは、なぜ映画人たちははここまでゾンビに惹かれるのか、とい>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.0

ロックダウン前後でたまたま差別をテーマにする映画。現実世界でも今超ホットトピックですが、このルース・エドガーの切り口はすごい。差別の根深さというか、重層性というか、これってどうすれば解決になるんだろう>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

先の震災で福島第一原発で起きていた原発事故の渦中にいた人を描いた映画。インタビューにも何度も書かれていたけれど、どこかに肩入れするのではなく、あの時、あの中にいた人に焦点をあてるということに、苦心の跡>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.5

横暴な警官と社会の底辺で狡猾に生きていく人々が、微妙な力の加減で手打ちする話かと思っていたら、最後の30分で見事に覆されました。「怒り」は簡単には収まらず、それがいつ爆発するかは神のみぞ知るというとこ>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.0

セクハラをする男は必ずしもいかにもな変人じゃないし、被害者側が完全にそいつが嫌いかと言うとそうでもない。大人の人間関係の難しさ、曖昧さは、洋の東西を問わずなんだなと思った。女性の敵は女性だったりすると>>続きを読む

ラスト・サンライズ(2019年製作の映画)

3.2

太陽の無くなった地球で、満天の星空がとっても印象的な映画。ストーリーも、終わり方も結構好きなタイプのSFでした。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.8

ただひたすら、A地点からB地点へ手紙を届けるだけに行く物語。敵は後半にしか出てこないのに、とても緊張感ある。一方で、ワンカット風にするために若干ご都合主義的。C地点で偶然手に入れたものがD地点で使われ>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

2.6

コンスタンス・ウーはちょっとかわいらしすぎないか、と思った。ジェニファー・ロペスとの対比がそれはそれでよかったかも。もう少し強い女性の物語なのかと思ったけど、メッセージ性はあまりなくて、女の友情物語で>>続きを読む