1962年アメリカ。お固い頭の天才黒人ピアニストが、黒人差別が色濃く残る南部各地の演奏会に出席するため、ひょうきんで頑丈なイタリア人ドライバーを雇い、黒人でも宿泊可能な宿が紹介された「グリーンブック」>>続きを読む
超刺激的な人生を闘い抜いたフレディの渾身の歌詞と、聞いた人の気分を高揚させるメロディと、4オクターブの声域が生み出す歌声と、観客を巻き込む演出と、ゲイ術的な衣装があいまったライブエイドの完全再現(もは>>続きを読む
「好きなこと」から発生する「面倒なこと」にまで向きあえる人が、輝けるんだと思った。
田舎の街中に佇む古風な理容室。クリームを泡立てる音、うなじへ塗る音、そしてうぶ毛を剃る音。気づいたら、あのクリームのこころよい香りを鼻が求めている。エンドロール前のスライドショーがとても素敵。
堅気でもなく、ヤクザでもない、スカウトという仕事。スカウト企業が生き残るためには、やはり事業拡大が求められ、この度に苦渋な選択が強いられる。人情を捨てなければならない時もある。
堅気とは働き方は全く異>>続きを読む
生きる屍的状態で、生を望む人はどれだけいるのでしょうか。
生は死より絶対的に勝るものだと、誰が決めたのでしょうか。
なぜ死に希望を見出してはいけないのでしょうか。
難しくて重いテーマだったなぁ。健康で>>続きを読む
勝利や正義に伴う犠牲。そして犠牲がうみだす伝説。今回は犠牲が強く描かれてた気がする。もちろんストーリー全体は面白かったのだけれど。
犠牲のない伝説は生まれないのか。犠牲なくして平和は生み出されないのか>>続きを読む
開始早々流れる「Get On Up」に、Lockerなら思わず体を揺らしたに違いない。彼が誰もが憧れるビッグスターへと登り詰めることができたのは、天性の才能と自信を持っていたからだ。特に彼の常人を逸す>>続きを読む
4DXのために撮影されたのではと思ってしまう程、4DXとの相性がよい作品。派手な映像演出と躍動感を増幅する4DXとが相まって産み出される迫力は半端じゃなかったな。とうとう映画館もここまできたんですねぇ
幼馴染との恋愛を何十年にも渡って追い続けた、壮大なロングラブストーリー。
若者の街「渋谷」に逃げ込んできた青年が、人間世界とパラレルに存在するバケモノ世界「渋天街」を交互に行き来する。「全ての人間の心には闇が潜み、全てのバケモノの心には闇が一切ない。」という前提の基、バケモ>>続きを読む
個性あふれる演技派俳優陣が検察官に扮し、城西支部で繰り広げられる人間模様を描き出す。ミステリーだけでなく日本人のツボを押さえた巧みな笑いが秀逸。終始笑いの絶えない映画でした。近年の邦画は人気ドラマの映>>続きを読む
少年なら誰しもが憧れるマーベルシリーズのHERO達。単体でも最強な彼らが、敵を倒すため各地から結集する。子供だけでなく大人も興奮してしまうような作品でした。
基本的にはヨロコビとカナシミの2項対立な関係を主軸に物語は進んでいく。脳内に感性だけでなく理性が加わる思春期以降、頭の中ではどのような会議が繰り広げられるのか、その様子も観たかったなぁ。
連続猟奇的殺人事件を追う女性FBI訓練生と、彼女に助言を与える猟奇的殺人の罪で収容中の囚人であり元精神科医でもあるヘクターとの奇妙な交流が描かれる。ドクターヘクターの狂気に圧巻されて興奮しました。
このレビューはネタバレを含みます
傷心を癒すためにヴェネツィアを訪れたアメリカ人のフランクが、旅路で謎の美女エリーズと知り合い、気づかぬうちに巨大な陰謀渦巻く計画に巻き込まれていく物語。しかしこのフランクこそが、計画の首謀者でしたとい>>続きを読む
淡麗な容姿と高尚な文化を持つ先住民「ナヴィ」に、気づかぬうちに愛着を抱き応援したくなる(ようなストーリーに仕上がってる)。ナヴィに対する人類の凶暴性と残虐性に満ちた攻撃は、かつての植民地化のための攻撃>>続きを読む
第二次世界大戦下におけるユダヤ人迫害を、ユダヤ系イタリア人親子の視点から描かれた作品。前半は喜劇風に男女の駆け落ちが描かれる。この前半部分の過度なコメディ調が、後半のシリアスな収容所で巻き起こるストー>>続きを読む
仕事一筋の老齢鑑定士が謎めいた女性に惹かれていく。ジェフリー・ラッシュの怪演が光るミステリー作品でしたが、他のミステリー作品と比べて痛快さはなく、結末の後味の悪さは否めなかったなぁ。
序盤では「社会不適合者」というレッテルを貼られた天才リザベットと、名誉棄損で訴えられ世間からの信頼を失った記者ミカエルのストーリーがパラレルに展開されていく。スウェーデンを支える大企業を築いてきたヴァ>>続きを読む
原題にある「ソロモン」とは、旧約聖書の『列王記』に登場する古代イスラエルの第3代の王であり、父はダビデ像で有名なダビデ。このソロモンに由来すると偽った文献群(偽ソロモン文書)になぞらえて、ある中学校内>>続きを読む
人間の都合により復元された恐竜。やがて自らが創造した生命体を管理できなくなってくる。物語の展開そのものは典型的ではあるけれど、「人間」対「人間が生み出した生命体」の対決という面白さは王道。ブレードラン>>続きを読む
シリーズの面白さは継承していたけれど、やはり猟奇的殺人犯はレクターでなくちゃ。と感じてしまった。
テーブルに出されたメインが人肉とは気づかずに、そしてこれを上品に食べる人間が、思わず「美味い」とこぼすシーンはなんともいえない恐怖と興奮をおぼえる。これが自らの血肉である場合は特に。。
初のシリーズ鑑賞作。予告から中身のない陳腐なアクション映画だと勝手に予想していたけれど、「あり得ない」シチュエーションを颯爽と乗り越えるスタントアクションに加え、スピーディな展開で鑑賞者を翻弄する質の>>続きを読む
暴力的なシーンはある特定少数の者に興奮を覚えさせるけれど、そこに軽快な音楽を組み合わせ、グロテスクとポップというギャップを生み出すことで、不特定多数の者に対しても興奮を奮い立たせるという監督の手腕が光>>続きを読む
「正しい時に正しい事を行う。」このようなハートウォーミングな映画からは人生の哲学を学べるよね。
このレビューはネタバレを含みます
開始早々、あからさまにラストシーンのような描写が流れる。あえて最後のように見せているのでは、と期待したが、結局物語は大胆な展開もなく、序盤のシーンへと収束していく。クリストファー・マッカリー脚本「ユー>>続きを読む
サークル時代に体験した、華やかな舞台上に向けられる観客の視線と、観客の視線から得られるあの興奮を思い出させてくれる良作でした。
幼少期に観た時は単なる陽気な映画だと思っていたけど、改めて観ると、主人公の純粋な恋愛感情が描かれていることに気づく。3時間という長大作は、ただの陽気な映画などではなく、美しい歌で繋がる家族が、厳しい戦>>続きを読む
本作はどちらかというと「プラダを着た悪魔」のようなファッション業界の華やかさや、SAINT LAURENTの成功や栄光というよりも、彼の弱み(薬物、ゲイetc.)の部分に焦点が向けられている印象を受け>>続きを読む
スターウォーズシリーズ待望の最新作が。僕は今までスターウォーズに疎かった人間なので、公開まで残り1ヶ月の間、エピソード1から6を連続鑑賞した。ストーリーの細かい設定に追いついていけない部分もあったかも>>続きを読む
求めるのは”金”。満たすは物欲と性欲。“愛”という感情を抱いたことのない女誑しの男が、若年性パーキンソン病を患う女性に出会い、人生で初めて”愛”に気づき”愛"と向き合う、その瞬間を描いた物語。
感想を書くのが鑑賞から3ヶ月後なので、副題にある「彼の人生で見つけた13のこと」について、正直「13のこと」全て忘れてしまった笑。だけど唯一覚えていることといえば、うる覚えではあるけれどライターの次の>>続きを読む
主人公は柔軟で明晰な頭脳の持主であり、それに加えてコミカルでもあり、仲間想いでもあり、彼こそ理想的な人間にみえました。”機械とは何か”という教授からの問いに答えるシーンがとても印象的。教授が求めた機械>>続きを読む