眠る猫さんの映画レビュー・感想・評価

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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

4.8

面白かった。特に鬼平フリークでもないし、池波正太郎フリークでもないけど、昔テレビで見ていたなぁというくらい。多分、萬屋錦之介とか中村吉右衛門とかだったかな。

平蔵を松本幸四郎、若き日の平蔵を市川染五
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オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)

4.0

浅田次郎の同名短編作品の映画化。
戦後京都の町の映画館が舞台。映画館オリヲン座を営む夫婦と映写技師の弟子。館主である夫が亡くなり若い弟子と残された妻が必死でオリオン座を守っていた。
テレビの登場、町の
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.8

泣いた。
油断していた。こんな映画と思っていなかった。
泣いて、笑って幸せな気持ちになって終わった。
良い映画だった。

「あまろっく」って何だろう?尼さんのロック?などと、歳下の若い義理の母とのドタ
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異人たち(2023年製作の映画)

3.5

山田太一の小説「異人たちとの夏」を現代のロンドンに置き換えて作られた映画。
その昔大林宣彦監督の「異人たちとの夏」を見たけど、30年くらい前で内容の記憶は曖昧になっている。

記憶は曖昧ながら、亡くな
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.8

若き晴明と博雅の話。
晴明は陰陽寮の学生で、博雅との出会いから描かれている。

映像は美しい。
この時代は好きなので、話も面白かった。
晴明の話だけど、源博雅の染谷将太さんがとても良かった。博雅の若い
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

良い映画かどうかと聞かれれば、良い映画だった。不快かどうかと聞かれれば、不快に感じるシーンもあった。

この作品は原子爆弾を完成させるまでと戦後のオッペンハイマーの話であって、原爆の被害を描く作品では
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

映画館で5回見たという友人に勧められて配信で鑑賞。
原作小説も読んでいない。

特殊な能力を持つ家系同士の政略結婚の話で、妖力?を扱う者の争い。
面白かったけど、それぞれの一族の力関係とかイマイチわか
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

設定はメチャクチャだし、ヤクザと中学生なんてありえないんだけど、面白かった。
実はあまり期待もせず、時間がちょうど良かったから見たけど、ありえないのに面白かった。
会話がいちいちシュール。
3代目米津
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.8

川村元気っぽい話だなと思って見ていたら、原作は川村元気だった。
小説は未読。

情緒不安定な若者が愛について悩んでいる。
ハルの父親も不安定な感じ。

時系列が行ったり来たりしながら話は進む。
10年
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風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

4.0

「原始、女性は太陽であった」という有名な平塚らいてうの言葉に感銘を受け、ただひたすらに自由を求め、もがきながらも文筆家として活動を続けた伊藤野枝の生涯が描かれている。
吉高由里子という役者は、朝ドラに
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

「なんと美しい画だろう」と心に残る。
牧草や並木道、窓から見える風景などなど、アングルもこだわって撮られたのか、とても美しい。

静かな赤毛のアンを見ているような印象。
そして、どこにでもいるリンド夫
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白かった。

2001年W杯予選史上最悪の0-31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチームに、やって来たアメリカを追われた白人コーチ。チームを立て直すことができるか
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.8

コットンテールと聞いて思い出すのは、ピーターラビット。ピーターの妹の名前。
イギリスの湖水地方を訪ねる話だろうか?と思っていたら、確かに湖水地方を訪ねるのだけど、そこには重いテーマが置かれていた。
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.5

ドラマ化記念で上映していたので懐かしくなって、映画館で鑑賞。
もう10年も経つのか…。
懐かしすぎる。
キャストが最高。
そして懐かしい顔ぶれがたくさん。
NHKのドラマも良いけど、映画のキャストも良
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弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

4.8

素敵な両親で、素敵な家族だ。
家族が増えることを子供達に報告するところから映画は始まり、それが男の子とわかると末っ子の男の子は弟ができると大喜び。
生まれてきた男の子はダウン症。
子供達にそのことを伝
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

原作は未読。
PMSに苦しむ女性、パニック障害に苦しむ男性。他にも他人には見えない悲しみを抱えている人達。
自分の身体なのに自分ではどうしようもないくらいコントロールできない苦しみ。
イライラしたり他
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

4.5

楽しかった。
「マイ・フェア・レディ」の京都舞妓版といったところ。
ところどころミュージカル仕立てで、さすが上白石萌音さんと高嶋政宏さんは歌が上手い。
途中、草刈民代さんのドレスでのダンスシーンは監督
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.8

小説は未読、舞台も観劇はしていない。
ブロードウェイで主演を務めたシンシア・エリボの迫力ある歌声をコンサートで聴いたことがあり、今回の映画はどんな歌声が聴けるか楽しみに鑑賞した。

20世紀初頭、まだ
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

4.5

ルイ15世最期の愛人。
貧しい生まれで子供時代はひどい扱いを受け、娼婦同然の暮らしから国王の公妾として上り詰めて行くジャンヌ。
ルイ15世が亡くなると、当時のフランスの歴史の渦に巻き込まれマリー・アン
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

この映画は何十回も見たしDVDも持ってるし、音声を録音して何度も聞いて、台詞を書き起こして、暗記もして…それくらい大好きな映画だった。
1995年の映画で、もう30年近く経っているとは…

ウィーンに
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.3

色々と技術が発達した近未来、卵型のポッドで赤ちゃんを育てるという話。
なさそうで、もしかしたらこんな未来も来るんじゃないかと思わせる。
妊娠によって女性が仕事から離れたり、生活が変わることの不公平さを
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.3

ザ・ウッディ・アレンの映画だった。
大笑いはしないけど、クスッと笑う。
ぐふふと笑う。
そんな感じの映画。

ストーリーとしては特になく、妄想が広がる。

検査中でもないのに、超音波のモニターが4分割
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.5

原作アニメはちょこっと見たくらい。
原作に強い思い入れもないので、普通に面白かった。

いやー山崎賢人はすごい。
キングダムも凄かったけど、それを上回る凄さ。
凄い。

カッコいい役者てんこ盛り。
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

5.0

普通に楽しかった。
チャーリーとチョコレート工場を見てなくても楽しめる。

楽しいミュージカル映画。
ティモシー・シャラメが良い。
ヒュー・グラントが出てくるだけで笑ってしまうし、ウンパルンパが耳に残
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中島みゆき 劇場版 夜会の軌跡 1989~2002(2023年製作の映画)

4.0

今年も年の終わりは中島みゆき。

これまでの夜会の良いとこ取りというか、瀬尾さんが見せたかったところを編集したものかな?
これまでのライブヒストリーとは少し趣が違う。

瀬尾一三さんの今回の映像への想
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

吹き替えキャストが豪華なので見ることに。
鹿賀丈史さん、檀れいさん、山寺宏一さん、安定感のある歌声で耳福。
生田絵梨花さんも主人公の女の子に合ってた。
悪役の王様の福山雅治さんは低音イケメンボイスが良
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.0

SONGS で福山雅治が「小説の映画化で本来なら曲は要らないはずなのに、なぜ曲が必要なのか?必要とされる主題歌は何か?原作には書ききれてない部分を抽出すること」と話していて、「想望」という曲は曲だけ聞>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

原作本を読んだのは40年も前のことなのか…と驚く
原作通りで、時々読み返していたこともあり、内容は大体覚えていた


公開日が12月8日なのは偶然だろうか?
日本軍による真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の日
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

ナポレオンというタイトルより、「ジョセフィーヌ」とか「ナポレオンとジョセフィーヌ」の方が良かったのでは?
ジョセフィーヌにフォーカスし過ぎている気がした

ナポレオンの栄華と衰退を描くには映画では難し
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

続編だけど面白かった。
やはりコメディは役者が真面目に演じているからこそ面白い

埼玉県人でも、関西人でもないけれど面白かった
該当県に住んでいたらもっと面白いのかもしれない
三重は関西なのか中部なの
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(2023年製作の映画)

3.0

うーん
構想30年の戦国コメディ映画だった

好みか好みじゃないかと言われれば好みではない
コメディと思えば許容
せっかくの豪華キャストなのだから真面目に演技でクスッとできると思うけど
コメディに振る
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

4.0

バカ塗りとはバカ丁寧に何度も繰り返し塗っては研ぎ塗っては研ぐ、青森の伝統工芸津軽塗りのこと。
津軽塗り職人の父の仕事を手伝いながら、自分の道を見つけていく娘。

自由奔放な兄とは対象的に、子供の頃から
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.5

東宝版と宝塚版のミュージカル観劇済み。
映画を見ていなかったなと思い配信で見つけて鑑賞。
映画ロバートレッドフォード版は見ていない。

舞台版よりもギャッツビーの心情や背景などが理解しやすい。
絶望か
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

5.0

待ちに待って、やっと我が町にやってきたので鑑賞。

リチャード3世といえば、やはりシェイクスピア戯曲のイメージだった。

リチャード3世の遺骨が駐車場から発掘されたというニュースは強烈な記憶として今も
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.8

オーストリア皇后エリザベート40歳。
ミュージカルは宝塚版も東宝版も初演から何度も観ている。

映画はエリザベート自身の内面が描かれている。
美貌の皇后と言われ、美しくあることが自分の政治の武器になる
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.8

クラシック界、それも指揮者の話ということで鑑賞。
ミラノスカラ座の指揮者ということで、勝手にイタリア映画だと思い込んでいたらフランス映画だった。
そしてフランス映画らしかった(笑)
話の起結は予告編と
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