眠る猫さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

眠る猫

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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.0

生きることは食べること。
信州の山奥で、一人暮らしの作家が畑を耕し野菜を作り、山を歩いて山菜、きのこを採り手間暇かけて丁寧に食事をつくる。
時々、恋人と思われる編集者の女性が訪ねてくる。
二十四節気に
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

2.8

水墨画を通して、若い2人が再び歩き始める姿を描く。
ちはやふるの水墨画版といったところか。
残念ながら、こういう映画にはもう自分の琴線に触れなくなってしまった。
家族を失い、過去に囚われ前を向けない青
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.5

のんサンがとても良かった。他の俳優陣もとても良かった。
原作漫画?があるらしいが未読。前情報なしで鑑賞。
現世と死後の世界の間、魂の世界が描かれる。途中時空が行ったり来たり。
背景に震災があることを薄
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耳をすませば(2022年製作の映画)

2.9

こちらは別物として見たいのに、ちょいちょいジブリ映画の雰囲気を醸し出してくるのでそこは強い意志を持って別物と思いながら映画に集中する必要がある。
ジブリ映画の実写化か、オリジナル漫画の実写化か、はたま
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

2.7

暴力、アクション映画。落ちぶれた警察官の暴力団潜入捜査。
原作は未読。
苦手ジャンル映画で普段はこういう映画は見ないが、吉原さん目当てで鑑賞。
吉原さん目当てだったけど、ムラジュンも出演していて、おっ
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short cut(2011年製作の映画)

4.5

三谷幸喜サンの完全ワンシーンワンカットドラマ。
大空港2013より2年前にwowowオリジナルドラマとして作成された作品。
離婚の危機を迎えている夫婦が山道で迷い、会話をしながら関係を修復していく。中
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めがね(2007年製作の映画)

5.0

かもめ食堂を見て、懐かしくなり引き続き鑑賞。
15年前の映画。あれから随分と時間が経ったんだなぁ。忘れていることもあり。
薬師丸ひろ子サンが出演されていたことはすっかり忘れていた。
当時はこの映画のゆ
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.5

夫婦といえども、所詮は他人。思っていることは口に出して伝えなければ伝わらない。
夫デスノートに書き込んで憂さ晴らししてるつもりが、知らず知らず相手も自分も傷つけて後戻りできなくなってしまう。
香取慎吾
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

川っぺりムコリッタを観て、なんとなく観たくなり配信で再鑑賞。
もう16年も経っているのか。
忘れているところもあり。
嫌なところがまるでない映画。
ヘルシンキの街でサチエの営む食堂に集まってくる人々。
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島守の塔(2022年製作の映画)

4.5

ムラジュン目当てで鑑賞。
沖縄を守るために尽力した本土出身の官選知事と警察部長、2人を軸に沖縄戦の悲惨さが描かれている。
戦時中はどこも同じだっただろうが、末端にいるものは上の命令に振り回される。挙句
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.3

いい意味で自分の思っていたのとは違う映画だった。
生死について考えさせられる。
ムコリッタという言葉を知らなかった。古代インドの時間の単位らしい。
刹那、たん刹那、ろうばく、牟呼栗多(むこりた・ムコリ
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.7

鬼軍曹と呼ばれた昔気質のパワハラ刑事の異動先は警察音楽隊。
音楽を通じて仲間と心を通わせ、家族関係も修復。めでたしめでたし。という王道ストーリー。
阿部寛サンは「とんび」といい、こういう役も似合う。
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.0

久しぶりのガリレオ。
原作の小説はどれも読んでいない。TVドラマとこれまでの映画でしかこのシリーズは知らない。
福山雅治の湯川先生久しぶりだけど、相変わらずカッコいい。
このコンビも久しぶりでよかった
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初恋~お父さん、チビがいなくなりました(2018年製作の映画)

3.7

タイトルの猫の画に惹かれて鑑賞。
子育てを終えた熟年夫婦と猫1匹の暮らしの中で起こる、猫の家出、夫婦離婚の危機が描かれる。
倍賞千恵子サンと藤竜也サンの熟年夫婦が昭和の夫婦感が出ていていい感じ。夫が家
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百花(2022年製作の映画)

3.3

川村元気さんの同名小説の映画化。
小説を書いた本人が脚本監督をした映画なので、自分の思い描いた映画になっているのだと思う。
小説は数年前に既読。
認知症で全てを忘れていく母と、母を受け入れることのでき
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

強烈なコメディ。好きか嫌いか、楽しめるかは好みが分かれそう。
伊坂幸太郎の小説が原作らしいが、それは読んでいない。
序盤はなかなか話に入り込めない。徐々に人間関係が明らかになり、観ている側も盛り上がっ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

男か女かはどっちでもいい。という言葉から始まる。
映画を観ながら冒頭の言葉を噛みしめる。
みー坊は魚が好き。ただそれだけ。
人は、他人の作った普通に惑わされがちだけど、みー坊も、みー坊の母親もただひた
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

4.5

年老いた男性が、スコットランドからフリーパスを使って路線バスを乗り継ぎイングランド、コーンウォールのランズ・エンドを目指す。
旅の目的は妻との約束を果たすため。
その目的が何かは明かされず、映画は展開
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エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

3.5

思っていた(期待していた)ドキュメンタリーとは少し趣が異なった。
時系列ではなく、イベントや言葉によって構成されていて、ロックなどの音楽や関連動画などを融合させている。
在位70年。この間どれだけの出
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ハウ(2022年製作の映画)

4.0

婚約者にフラれ落ち込んでいるところ、上司に勧められて保護犬を引き取って飼い始め幸せな日々が戻ってきたのも束の間、ハウとの別れで悲しみのドン底の民夫。
ハウと民夫が再会するまでのそれぞれの時間が描かれる
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長崎の郵便配達(2021年製作の映画)

5.0

映画「ローマの休日」のモデルになったと言われる元英空軍大佐ピーター・タウンゼント氏と、長崎で被爆した少年谷口スミテル氏との交流を描いたドキュメンタリー映画。
ピーター・タウンゼント氏は戦後作家となり、
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

4.0

末期の癌とわかり、自分の人生はなんだったのかと振り返り、残りの人生を楽しく生きる。
病気にならなければ、知り合うこともなかった2人が、病気になったがために知り合い、残りの時間を共有しながら、今まででき
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.7

初日舞台挨拶LIVE中継付きで鑑賞。
面白かった。
前作と比べるとストーリーは単調。
コロナ禍にあって、これだけの映画を撮影するのは大変だっただろうと想像する。
戦シーンが多く、その中での人間関係が描
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.5

見終わった後の後味の悪さだけ残る。
YouTuberに対する揶揄なのか風刺なのか。昨今の動画サイトにありそう?な問題が繰り広げられる。
誰にも感情移入できないし、共感できないけど、そういう類の映画でも
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

5.0

優しい映画だった。
見終わって、ひとつも嫌な気持ちにならない、温かい気持ちになる。減点の要素がまるでない。
17歳のうらら、75歳の雪。
雪がたまたま涼を求めて入った書店で目にした表紙の綺麗な漫画。そ
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.3

司馬遼太郎の長編小説の映画化。コロナ禍によって3度の延期を経て、やっと公開となる。
大政奉還によって、260年余りにも及んだ江戸時代が終焉を迎え、そんな動乱の時代に、長岡藩家老・河井継之助は幕府側、官
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

劇中では、高齢化の進む日本で、75歳以上の高齢者が自ら死を選択することができ、国がその死を支援するという“プラン75”が運用されている。
今現在進行形の問題、少子高齢化。近い将来劇中と同じとはいかない
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.8

辛い過去から、なかなか一歩踏み出せずにいる理屈っぽい先生が少しずつ歩き出していく話。
誰しも何かしら抱えて踏み出せずにいることはあるだろう。
劇中で泳ぐことは、生きることと同じという台詞がある。力が入
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極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.3

漫画原作のテレビドラマ化の映画版。
なぜ映画に?などと考えてはいけない。
ただただ娯楽映画。
コメディと言うよりドタバタ劇。
家で見るより、映画館で娯楽として一気に見るのに向いていると思う。
ドラマと
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

4.8

西本智実さんが本人として出演されている。西本さんの指揮する姿を見ることができるだけでもう大満足。
そしてロケは松本市。美しい松本の風景、もうそれだけで十分満足できる。
余談ですが、松本市はサイトウ・キ
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

5.0

久しぶりに鑑賞。
若い夫婦が家を建てる時のドタバタ劇。
人が良く押しに弱い脚本家の夫と頑固な妻、妻の後輩の若き内装デザイナー、妻の父親の老いた大工とその仲間たち。
意見の衝突あり、打ち解けたり。
何度
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

アニメの平家物語が良かったので、気になって鑑賞。
アニメ映画を見ているというよりは、ライブを見ているようだった。
冒頭、夜の厳島はまるで写真を見ているような美しさがあった。
壇ノ浦から200年室町時代
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

同名小説の映画化。小説は本屋大賞を受賞した話題作。
ただただ松坂桃李がすごかった。
ワンシーンしかなくても存在感のある柄本明。
最後頭を落とす三浦貴大も良かった。

小説は読んでいない。読んでいないが
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大河への道(2022年製作の映画)

4.8

町おこしのために、大日本沿海輿地全図を作り上げた伊能忠敬を大河ドラマに取り上げてもらおうと奮闘する市役所の職員。
脚本家の先生が調べていくうちに伊能忠敬は地図を書き上げる前に亡くなっていた。
現代と江
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

普通に面白かった。シン・ゴジラほどの真面目な感じではなく、大怪獣のあとしまつ要素あり。昭和な感じで昔見たウルトラマンを思い出しながら楽しめる。
対策室や政治家達も、ちょうどシン・ゴジラと大怪獣の中間く
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ツユクサ(2022年製作の映画)

5.0

辛い過去を抱えながらも人生は進んでいく。誰しも辛い悩みを抱えている。そんな大人の恋愛や日常を描く。
小林聡美、江口のりこ、平岩紙と聞いて、これは絶対好きな空気と思った。
辛いことがあっても、クスリと笑
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