てぃ先生がモデルの映画「保育士T」が新型コロナウイルスで撮影中止になり、出演者だった志尊淳と有村架純がコロナの影響を受けている人々から話しを聞き、自分達の思いを語る映画に生まれ変わった。
どんな逆境で>>続きを読む
アニメでないと表現できない問題で、監督が「企画から3年近く経って、イメージしていたことがすごい速度で現実化している」と言っているように、これから育っていく子どもたちがどんな世界で過ごしていくのか考えさ>>続きを読む
2004年から17年間笑福亭鶴瓶を追い続けてきた山根真吾監督が「俺(鶴瓶)が死ぬまで世に出したらあかん」という映像を1時間59分59秒にまとめたドキュメンタリー。
TVでにこにこして人に話しかける鶴瓶>>続きを読む
「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」など独特の映像を撮る園子温監督のハリウッドデビュー作品に興味を持って観た。
セットや衣装に監督の思いが詰まっていたが、面白いかどうか好みが分かれる作品。
陰部に付けられた爆弾>>続きを読む
東日本大震災をきっかけに家族のようになる三人、生活保護担当で殺害に巻き込まれる三人、その殺人事件に関わる三人の刑事、それぞれが絡み合って重厚な物語が紡がれていく。
生活保護を受給する者は善人、審査をす>>続きを読む
この映画を観るきっかけは、プロデューサーが「新聞記者」「ヤクザと家族」「パンケーキを毒見する」などの河村光庸だったこと。
「自分の娘が万引きをすることなどない」と信じて他人を攻め続ける父親、その攻めに>>続きを読む
新型コロナウィルスで活動を制限されている9人に「作る場」を与えるため、藤井道人、上田慎一郎、三島有紀子監督とそれぞれ4人ずつのチームを組んで作った10分の映画12本から成るオムニバス映画。
それぞれの>>続きを読む
日本人でないジョニー·デップが未だ解決されていない水俣病を、ユージン·スミスとアイリーンの姿を通して描いたことに驚き、感動した。
かつては、土本典昭がシグロから「水俣-患者さんとその世界-」などの作品>>続きを読む
ラマザンとオザン、二人の在日クルド人の日常生活を知った人は、東京入国管理局員の「働いてはいけない。自分達で何とかすれば」や「他の国に行けばいいのに」という発言に恥ずかしさを感じるだろう。局員には目の前>>続きを読む
上映時間が6時間9分もあったが、ダレることなく最後まで恐ろしい世界に引き込まれた。
一作目の「DAUナターシャ」は本当に酒を飲んでする取っ組み合いのけんかやKGB職員の取り調べの様子などの撮影方法に意>>続きを読む
「カンヌ国際映画祭で脚本賞を取った」というので期待して観、記憶に残るシーンは色々あるが、期待が大きかった分、もう一つであった。
音と高槻の二人と家福悠介がやり取りする前半のテンポは良かったが、みさきの>>続きを読む
学歴社会の韓国で、大卒社員より仕事ができるのに雑用しかさせてもらえない高卒女子社員達が会社の不法行為を暴き、外国の資本家による乗っ取りを阻止する過程を痛快に描き、スカッとする映画だった。
会長のダメ息>>続きを読む
「パンケーキ」とは、公式記者会見を開かない菅義偉首相がマスコミとの個人懇親会で出したもの。甘い香りに引き込まれて毒されてしまうという題名の意味が深い。
ホテルやお店まで菅に関するインタビューを断る程、>>続きを読む
山田洋次監督の思い出を形にするために、菅田将暉ー沢田研二、永野芽郁ー宮本信子を始めとした多くの俳優、舞台セットなどのスタッフが結集して完成したファンタジー映画。
沢田研二の後ろにcovid19で亡くな>>続きを読む
岡山市内に宿泊した機会に、8:10からの早朝上映会で鑑賞した。
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎と妻のふくだみゆきが監督とは知らず、原作の「100日後に死ぬワニ」も読んでなかったので先入観無しに観た>>続きを読む
「クリエイターである自分(KENTARO)の作品の良さを理解できないのは、見る人に感性が無いからだ。」と言われているようで、最後まで映画の世界に入り込めないつまらない作品だった。
モンゴルの自然や食を>>続きを読む
黒崎博監督のオリジナル脚本で、空襲による延焼を避ける為に強制的に家を取り壊された親子、軍の研究要請を受けることで学生を戦場に行かさないように画策する教授、京都の街に原子力爆弾が落とされるのを本気で観測>>続きを読む
題名「いとみち(糸道)」は三味線の絃を押える人差し指の爪の溝。
父親(豊川悦司)と祖母と暮らす家、個性的な人が集まるメイドカフェ、学校などの色々な場で、相馬いと(駒井蓮)が人と関わり成長する物語。
津>>続きを読む
マイクロプラスチックが食物連鎖を通して体内に蓄積されたり、付着している有害物質による人体への影響は最近良く聞くが、深海底に分解されないプラスチックが堆積していること、餌と思って食べたプラスチックが胃に>>続きを読む
新型コロナウィルス禍でもがく人々の生活を、2020年8-9月の困難な撮影環境下で撮って作品に仕上げたことがすごい。
「田中良子は芝居がうまい(得意だ)」の文章から始まる印象的な導入。
毎日を必死に生き>>続きを読む
日比遊一監督の実話であり、名古屋市内の空き家になっている実家、次男が残した手紙を撮影に使うなど、監督の思いが詰まった映画なので、俳優が良くなければ単なる私小説になったかもしれない。
しかし、自由奔放に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
SNSブログを通して繋がる3組の母親と息子、周囲の家族の姿を同時並行で見せ、途中に息子を壁に打ち付ける場面も挿入し、誰が息子を殺したのかという深まる謎に引き込まれた。
最後に留美子が拘置所の面会室で四>>続きを読む
佐々部清監督の遺作となった。
鹿児島県薩摩川内市の「川内大綱引」を題材に、上方(赤)の一番太鼓を叩く主人公と韓国人女医の恋、主人公の妹と下方(白)の一番太鼓との恋、母親の癌など、色々な伏線を張り巡らし>>続きを読む
"吉永小百合の映画"ではなく、全ての登場人物それぞれに味わいがあった。
みんながこの映画のように綺麗な死を迎えられる訳ではないが、生も死も人それぞれであり、その選択をするのは自分なのだと感じさせられた>>続きを読む
前半30分の自主制作版を作るのに約4年、後半70分の長編版制作に2年3か月。
地下工場や人形全てが手作りで、一コマ一コマ撮影する、気が遠くなる作業をほとんど一人でしたことに頭が下がる。
自主制作版は画>>続きを読む
職業や性格が異なる四人の兄弟とその母、子供の三世代を縦糸に、母親の介護やダウン症の息子の養育、闇賭博の裏社会、区画整理で壊されていく古い建物に替わってできる豪華なマンションといった社会の変化を横糸にし>>続きを読む
GNH(国民総幸福)で知られるブータンは、みんなが豊かで幸福だというイメージがあるが、映画の舞台のルナナには電気も通っておらず、自然と共に厳しい生活を送っており、少女ペム·ザムも訳あって両親とは暮らせ>>続きを読む
アメリカ·アカデミー賞をノマドランドと競い、祖母役のユン·ヨジョンが助演女優賞を受賞したが、孫の男の子デビッド(アラン·キム)の存在が祖母役を引き立てていたように思う。
ミナリは芹(セリ)の韓国語であ>>続きを読む
映画の内容について何も知らずに観たら、気分の悪さだけが残ったかもしれない。
新聞記事を読んでから観たが、1950年代のソ連のセット、感情むき出しにSexする研究者の男と食堂従業員の女、手加減せずに拷問>>続きを読む
昔の教え子に[Homeless]かと問われ、[Houseless]と返すファーン。
今の生活に満足しているが、「情けは人の為ならず」のとおり、他のノマドと助け合わないと生きていけないし、親族にお金を借>>続きを読む
40歳で釈放されてフロリダの大邸宅に戻ったアル·カポネが48歳で亡くなるまでの姿を、トム·ハーディが演じている。
梅毒の影響によって現実と妄想の区別がつかず、徐々におかしく弱くなっていくカポネの姿はう>>続きを読む
監督がアキ·カウリスマキのお兄さんというのが理由で鑑賞したが、フィンランド北部の美しい風景、中国人親子と住民達との壁が徐々に溶けていく演出にのめり込んでいった。
いくら自然が美しいと言っても、架空の町>>続きを読む
刑務所を出所して日が経たない中、チンピラに絡まれるサラリーマンを助けようとチンピラをボコボコにした後、返り血を浴びて見せる三上正夫(役所広司)の笑顔が印象的で恐ろしい。
その後働き始めた介護施設ではい>>続きを読む
暴力団の日常生活を初めて見たのは、東海テレビの「ヤクザと憲法(`15)」だった。そこには、社会からはみ出た者、生き辛さを抱える者が、組長を頂点にした一家を作っていた。
この映画も、柴咲組長−山本賢治−>>続きを読む
囚人を移送後のガランとした刑務所で、消えた囚人を見つけて自分の失態を隠したい刑務所長と、無事に助けたい社会福祉士の二人のやり取りにはらはらさせられる。
この二人は「ジャスト6.5」にも重要な役で出演し>>続きを読む
麻薬の売人の大物を捕えるために執念を燃やす警察官。
逮捕者にスクワットをさせたり、収容所内に座れないくらいすし詰めにするのがフィクションでないなら恐ろしい。
警察署長の座を争うライバル同士が相手を犯罪>>続きを読む