黒伊佐綿さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

黒伊佐綿

黒伊佐綿

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南極料理人(2009年製作の映画)

4.0

極寒の地で冷えた身体に、おにぎりを頬張りながら熱々の豚汁を流し込む高良健吾の、芝居なの?とても美味しそう。

食べる事の豊かな表現で、そのありがたみに気付かされる作品。
お腹いっぱいなら余計な事は考え
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RONIN(1998年製作の映画)

4.2

時代が代わり雇用主を失った傭兵たちの日雇任務。メンバー全員訳アリ風で何れも胡散臭い。
金か大義か、命を賭ける理由が分からないパートナー達との共同戦線は、いつでも裏切られるリスクが共存。
各人が自分の背
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.6

同じ時代を経てきた人間として、ただただ楽しい作品。
日本のカルチャーに対して、かつてこれほど愛情に満ちた表現を見た事がない。ガンダムをこんなに大切に、こんなにカッコよく扱ってくれるなんて。そのモーショ
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

凄腕教師の底意地の悪さも、見終わればそれも人間らしさだったと思える。
文字通り血の滲む努力の日々。
人のエネルギーが生まれて尽きるサイクルを見た気がしている。
パッション溢れる芝居に没入。

手紙(2006年製作の映画)

4.4

昔の記憶だが、映画館で初めて人目を憚らず涙が出た映画。
兄の手を合わせる姿が切ない。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

「手に汗握る」や「息を呑む展開」というのは商売先行のチープな宣伝文句だと、ずっと思っていた。これを観るまでは。

前作との関係性とか、兵器に詳しいとかはオマケであって、それだけでこの面白さは到底説明出
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.8

色々あるけど何が好きって、
爆発に巻き込まれ気絶しかけながら、立ち上がってフラフラの状態で前進を始める場面。
徐々に加速していく姿が、向かう先にいる仲間を助ける為と気付いた時、その最短距離を走るボーン
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.9

終盤、見た事ない描写がジェットコースターのように展開した時は「またなのか」と不安が過ったが、それでも初回鑑賞から彼の監督らしからぬ優しさを感じた。

自分自身この作品と半生近く過ごしてきた中で、何度も
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マネー・ピット(1986年製作の映画)

4.2

ストーリーの結末は思い出せないが、長時間に渡り涙が出るほど笑った事を強く覚えている。「ビッグ」と続け様に見たことでトムハンクスのファンが確定した個人的メモリアルな作品。いつかまた見よ

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

Amazon primeで吹き替え版を不意に鑑賞。
一作目はビデオテープが擦り切れるほど見た記憶があるが、本作が直系ということで当時を思い出すシーンが丁寧に描写されていて好感触。
佳境になるにつれスト
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.7

このシリーズでいちばん好きな作風。

ほとんど銃を使わず、
やや頼りない腕力と、知恵とユーモアで乗り切る。
近代なのにレトロでロマンな空気を感じる。
ルパン3世風な雰囲気もある。

ラストの「我々はI
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

4.0

ハードボイルドなおっさん達が主役の
今風なヒート。

しっかり銃の扱いを指導されたのであろう役者さん達の長めの銃撃戦は見応えあり、何度も見返したくなる。

推理が苦手な自分には丁度いいどんでん返しもあ
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.8

史実を基にしてるらしいが、ブラックホークダウンのようにサバゲ映画として鑑賞。
希望が見出せない状況下で、統率の取れた猛者たちがスキルで耐え撃ち続ける姿は見応えあり。

マトリックス(1999年製作の映画)

4.2

今見ても一作目はワクワクする。
いつも思うのは、弾丸当たらなさ過ぎ。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.9

ゴジラを庵野作品らしいと感じると、ウルトラマンも仮面ライダーも物足りなくないだろうか。どちらも次々に登場する敵を割とあっさり目に倒しラストまで淡々と進む。何か転換があるか?と期待しながら結局その調子で>>続きを読む

死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

4.0

何も考えていない学生時分に見た事が、逆に幸運だったと思う。
昭和ギャグ漫画のようなノリで、冗談とも本気とも分からないストーリーを大人がマジでやってる姿が笑える作品。
さぞ楽しい撮影現場だったと想像。
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.8

見方で判断が変わってしまう作品。
戦争映画としては、上層部のダメダメな作戦を遂行する兵士達の苦労をひたすら見せ続けられる。
サバゲー経験者としては見所が多く、兵器や射撃姿勢の鑑賞として見応えはある。
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.9

幸運にも戦争体験を持たない人間として、その凄惨さを垣間見る事の出来る貴重な作品。
人生の節目節目で観ている事から察するに、この映画に向き合う為に必要とする充電期間が、私の場合は7年位ということか。
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

不思議なもので、当初はアイアンマン見たさに追っかけていたシリーズなのに、いつしかキャプテンに夢中に。
世界最高に才能とお金が集まった戦隊モノ。其処にもしリスペクトと愛情が欠けていたらこんな仕上がりには
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

続編になるにつれ、登場人物が増えるにつれますます面白くなっていった珍しい映画。
数々の物語を経由してこの作品を見終わった後に、無性に、全く興味なかったカミさんを巻き込みたくなった。

滅多に集中力を見
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.5

元々マット・デイモンが好きで観たが、映画の第一印象は「あれ?この人アクション俳優だったっけ?」
当時はそれまでの役柄からは想像できない変貌ぶりだった。そして想定外に見事で、清々しく裏切られた事が最高に
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

リアルだと宇宙を感じていたのか、単に不可思議だったのか、幼少期に祖父のLDでBGMのように観ていた。成人して一度視聴した後、今回約20年ぶりに観て、まず映像の洗練さに驚く。全く古さを感じないし、得体の>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.9

社会人生活の転期に見た事が、超個人的にこの映画の価値をずいぶんと押し上げた。

独特のストーリー設定でコメディとして見始めたが、ラスト近くの「〜雪豹だ」の件では涙が止まらない心境を迎えた。例え自分なり
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コンタクト(1997年製作の映画)

4.7

SF映画の視点を増やしてくれた映画。
自我にもがいていた周回遅れの青臭い時期に、
我が意を得たりとこの映画に食らいついた。
冷静に振り返られる今、真っ先に
「宇宙が勿体無い」と
「我々がいかに貴重な存
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きっと忘れない(1994年製作の映画)

4.0

今や遥か昔の学生時代に先輩に教えてもらった映画。

ストーリーはたしか大学生の青春群像劇だったが、私にとって重要だったのは、歳の離れた友人への憧憬に気付いた事だった。

あれから20年以上が経過した今
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ビッグ(1988年製作の映画)

5.0

映画に熱中するきっかけとなったメモリアル的存在。
画面越しの物語に没頭し、我が事のように一喜一憂した。

今や大人になり、当時のように子供心で観る事が出来なくなってしまった代わりに「スタンド・バイ・ミ
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.3

大泉洋だけで映画館まで観に行った映画。

時代劇のテーマはたいてい現代的。
この映画を思い出す時、生き方をリトライ出来ることの意味と、人の幸せを願う穏やかな気持ちが呼び起こされる。
厳しい現実の中で、
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アフタースクール(2008年製作の映画)

5.0

予備知識無しで鑑賞できて本当に運が良かった。

元々推理に免疫がない者にとっては、鑑賞しながら先を読むスキルもないので、監督の思惑通りに騙されるのも幸せ。
ストーリーもキャスティングも最高だけど、ラス
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.9

ジャケ買いのような見方をした映画。
主人公のキャスティングか演出には改善の余地があったかもしれないが、それで好きな雰囲気が崩れる事もない。
リアルタイムで一度見たきりだが、当時の清々しい感想は今も新鮮
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

男目線の恋愛ストーリー
随分前に観た映画。だけどラストで添い寝するジェームズガーナーの表情はずっと記憶に残っている。
実年齢が近付いてきた今、かくありたいとこれからも思う自分でいられたら。

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