ABBAッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

5.0

 1964年キューブリック監督作。キューバ危機から2年後に、核戦争の瀬戸際で指導者たちが愚かさを発揮する姿を描いた、喜劇俳優ピーター・セラーズがイギリス人将校、アメリカ大統領、そしてナチス的発想を持っ>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

 アメリカンニューシネマの代表作の一つでロバートデニーロの名前を映画史に刻んだ作品と思う。デニーロは好きな俳優だが、彼の演技を1作選ぶとするなら私はこれ。ベトナム戦争で傷ついたアメリカ社会の背景を知ら>>続きを読む

ドッジボール(2004年製作の映画)

3.1

 B級コメディとして何も考えずに笑えて、最後はカタルシスもあって、という映画。手抜きなしの手作り感がいい。日本人にもなじみ深いドッジボールだけど、結構奥が深いんだろうか。機会があれば自宅大画面TVで見>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

4.4

 伊丹十三の快作。彼は名監督といってよいと思うけれど、私的にはこの作品のユーモアとペーソスの配分具合が最高。時代的にはバブル直前で、日本人が食にこだわりだした時代の感覚を巧く捉えているし、山崎努や加藤>>続きを読む

ブギーポップは笑わない(2000年製作の映画)

3.0

 予算も俳優もB級なのは前提で、原作ファンにとっては原作の不思議な世界観を伝える努力は買えると思います。それにホラークイーン三輪ひとみの妹、三輪明日美が主役級なのでポイント甘め。本当はこういう所から監>>続きを読む

ある日どこかで(1980年製作の映画)

3.9

 1980年アメリカ。ラブロマンス系は苦手なのでジャンルの傑作と言えるほど比較対象は知らないけれど、自分にとっては最高のラブロマンス映画。スーパーマン俳優と思っていたリーブさんも私にとってはこの映画が>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

 2016年庵野秀明監督。初代ゴジラファンとしてアンビバレントな印象です。
 映画としては、初代ゴジラに次ぐメッセージ性が強く、よい作品と思います。庵野監督のエヴァ風演出も新鮮でした。緊張感のある演出
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.4

 アイディアと緻密な構成、演出、それに熱意があれば巨大予算なしでも面白い映画がとれる。そもそも監督が意図したわけではないだろうが、こうしたメッセージ性が本作を大人気にしたと思う。ツイッターでの発信から>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

5.0

 私にとってオールタイムベストの一つ。
 冒頭の暴力性はショッキングだが、暴力性は若いアメリカ社会の一部でもあったと思う。そこを越えるとどんどん素晴らしくなる。ハレンチな少年時代(雑然とした市街にジェ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

 航空機内映画で内容を知らずに視聴。最初から最後まで圧倒された。
 コメディとホラー・サスペンスの入り交じったような、登場人物すべてに共感と嫌悪感を抱かせるような、カタルシスを感じられそうで引き留めら
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