ABBAッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

 2022年吉田恵輔監督。今の日本社会にありそうな歪みから目を逸らさずに映像化する吉田監督らしい作品。売れないYoutuberゆり(岸井ゆきの)と偶然出会った田母神(ムロツヨシ)がゆりを売り出すために>>続きを読む

ロボシャーク vs. ネイビーシールズ(2015年製作の映画)

3.3

2015年カナダ・ブルガリア。宇宙から飛来した物質と衝突したサメがロボシャークになった、といういい加減な設定から始まる内容だが、中身はけっこうしっかり作られている。シアトルを襲うロボシャークと海軍が対>>続きを読む

RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3(2003年製作の映画)

3.3

 2003年スペイン。ブライアン・ユズナが前作から14年の時を経て、スペインで制作したらしい3作目。今回の原題はビヨンド・リアニメーター(死体復活者を超えて)。ウェストもさすがに老けたが今は刑務所で健>>続きを読む

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)

3.2

 1989年アメリカ。ブライアン・ユズナの悪趣味映画(賞めてる)の続編。前作がラブクラフト原作作品を悪乗りで映像化したような作品だが、今回は前作の悪乗りで(何しろ原題は「リアニメーターの花嫁」)前作の>>続きを読む

フライングハイ(1980年製作の映画)

3.6

 1980年アメリカ。原題はAirplane!。監督のジム・エイブラムズは「裸の銃を持つ男」など脚本家としてスラップスティック・コメディで活躍した人物。本作は有名な作品でテレビでも何度か放送されていた>>続きを読む

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)

2.3

 2016年アメリカ。BS12のサメ映画特集にて。原題のAtomic Sharkにあるように核実験で被ばくしたサメが襲ってくる話。だが被ばくサメはなぜか高温で噛みつくと爆発する設定。サメ映画としては無>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.9

 2023年松本優作監督。著作権侵害幇助罪で逮捕起訴された金子勇氏の事件を描いた実話映画。金子氏を東出、その弁護を担当した弁護士を三浦貴大が演じ、助演に渡辺いっけい(刑事役)、吹越満(刑事弁護のベテラ>>続きを読む

学校の怪談4(1999年製作の映画)

3.3

 1999年平山秀幸監督。90年代にヒットした学校の怪談の第4作。東京から海岸の町を訪れた二人の子どもと地元の子どもの夏の経験談。かつて津波に沈んだ学校の話が伏線となっており、東日本大震災後に見ると改>>続きを読む

MEGALODON ザ・メガロドン(2018年製作の映画)

2.5

 2018年アメリカ。BS12のGWサメ特集で鑑賞。まだ最初の30分ほどだが、その前の「サメvsタイソン」という名前倒れ(結局タイソンがレモンザメをなでただけ)のものからすると凄くよく見える。心理効果>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

 2014年アメリカ、イギリス。第二次大戦中にイギリスの情報部でドイツの暗号解読作戦エニグマを成功させ、コンピュータ科学の創始者の一人とされるアラン・チューリングの生涯を描いた実話を元にした映画。数学>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.5

 1960年大島渚監督。安保闘争後の結婚式の場で戦後左翼闘争を巡る糾弾と論争が行われる状況を描いた映画。松竹が監督に無断で公開を打ち切ったために大島監督が松竹を退社する事件に発展した。短時間で撮影した>>続きを読む

鬼平犯科帳(1995年製作の映画)

4.0

 1995年小野田嘉幹監督。吉右衛門鬼平の唯一の劇場映画版。昭和時代の時代劇衰退期に、マンネリでなく丁寧な作りの唯一の時代劇が吉右衛門鬼平だった。本作は昭和時代の名優たちと平成時代に名優になるメンバー>>続きを読む

沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)

3.8

 1976年東映中島貞夫監督。沖縄の本土復帰後にコザで起きた地元やくざの抗争を松方秀樹、千葉真一主演で描いた作品。仁義なき戦いなど実録やくざものを沖縄の舞台に移した感じだが、映像から伝わる熱気はすごく>>続きを読む

修羅の群れ(1984年製作の映画)

3.2

 1984年東映山下耕作監督。「修羅」がやくざ映画の代名詞のようになったのはこの頃からかな。北島三郎の演歌主題歌から始まり、丹波哲郎、鶴田浩二と共に主演の松方弘樹(稲原)が出てくる。若山富三郎、菅原文>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

 2016年中野量太監督。監督の初商業作品。宮沢りえが夫に逃げられながら娘を育てる母親役。その母親が末期癌であることが分かり、夫を探し出し、女との隠し子を引き取り、家族に全身で思いを伝えて生きようとす>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.2

2023年紀里谷和明監督。封切り数日前までこの映画のことを知らなかったが、「さがす」で感動した伊東蒼主演と知り興味をもった。紀里谷監督作ということで若干躊躇したが、視聴して正解。迷っている人にはオス>>続きを読む

仮面ライダー対じごく大使(1972年製作の映画)

3.0

 1972年東映。仮面ライダーの劇場版映画。子どもだった自分はこの映画が見たくてたまらなかったが行けなかった。シン・仮面ライダーのおかげで東映がYoutube配信してくれて60年ぶりにその恨みを晴らす>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

3.8

 2023年前田哲監督、脚本龍居由佳里・前田哲。葉真中顕の原作を映画化。見るべきか迷いながらフィルマークスを読んでいる人には見に行くことをお勧め。自分的には手放しの絶賛ではないが十分に見る価値のある作>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

 2022年アメリカ。第一次世界大戦に従軍したユダヤ人、黒人と看護師の家出女がアムステルダムで出会い、友情を築く。やがて三人は別れてそれぞれにアメリカに戻るが、復員兵をめぐる事件に巻き込まれて再び出会>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

 2022年アメリカ。カリスマ・シェフ(レイフ・ファインズ)の特別料理を食べるために孤島に集まる男女。シェフに憧れる男(ニコラス・ホルト)が急きょ同伴させた女性(アニャ・テイラー=ジョイ)が主人公。料>>続きを読む

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.2

 1964年アメリカ。探偵ナイトスクープで幻のホラー映画として紹介され、ついに発見されてミニ試写会となった様子が放送されたのを見た時から見たかった作品。アマプラに登場していたので喜んで鑑賞。いわゆるゴ>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.3

 2022年アメリカ。#Metoo運動のきっかけとなったハリウッドの超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインシュタインの女性暴行事件。長く噂されていても誰も告発しなかったワインシュタインの悪行を暴いた>>続きを読む

Mid-Century(原題)(2022年製作の映画)

1.7

 2022年アメリカ。Mid-Centuryというタイトルに興味をもって機内映画で見たが、かなりひどいグタグタ映画。タイトルに精力を注いで脚本を考える暇がなかったのか。一応ホラーのはずでそういうシーン>>続きを読む

The Forgiven(原題)(2021年製作の映画)

3.2

2021年イギリス。機内映画で鑑賞。モロッコの砂漠で腐った金持ち白人たちがパーティを。そこに車で向かう夫婦、途中で部族民の青年を飲酒と脇見運転の夫がはねてしまう。当然のようにパーティ側は不可抗力の事>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

2022年ポーランド。サーカスで飼われていたロバが、動物虐待反対運動の影響でサーカスが解散、数奇な運命を辿る姿を追うという異色の映画。ナレーションはなく、会話も最低限なので話の展開はそれほど明瞭でな>>続きを読む

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.8

2022年フィリピン、アイルランド。子ども服のデザイナーが無気味な犬に襲われる幻想を見た時から奇妙な病気にかかる。苦しむ中で突然現れるフィリピン人家政婦。彼女は伝統療法で主人公を治療していくが、それ>>続きを読む

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.0

 1996年金子修介監督、樋口真嗣特技監督。平成ガメラのヒットを受けて製作された続編。前作から、ガメラと意思疎通できる少女として藤谷文子が続投。今回は宇宙怪獣レギオンの襲来に対して、地球の守護者として>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.7

 1995年金子修介監督、樋口特撮監督。昭和時代には子ども向けに特化して東宝のゴジラと差別化していたガメラを、平成時代にリニューアルした本作。徳田書店の後援で昭和期の特撮の申し子、樋口真嗣が操演とCG>>続きを読む

ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.0

 2009年犬童一心監督。松本清張の著名小説の映画化。野村芳太郎監督作があるので再映画化になるのだろうか。BSプレミアムにて鑑賞。広末涼子、中谷美紀、木村多江、という三女優の共演に、鹿賀丈史、西島秀俊>>続きを読む

波の数だけ抱きしめて(1991年製作の映画)

3.0

 1991年馬場康夫監督。ホイチョイプロダクションのバブル期映画3部作の3作目。ヒロインには原田知世の代わりに中山美穂、相手役に織田裕二は前作から続投。松下由樹、別所哲也らが加わる。今回は1991年の>>続きを読む

悪霊島(1981年製作の映画)

3.5

 1981年篠田正浩監督。角川・東映による横溝正史ものだが、金田一は石坂浩二ではなく鹿賀丈史。冒頭に角川春樹がカメオ出演。原作は横溝正史の最後の作品で1960年代に設定されているそうだが、本作は角川氏>>続きを読む

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.3

 1977年野村芳太郎監督。古谷一行金田一のテレビ版を久しぶりに見直したので、ついでに映画版も視聴。渥美清が金田一耕助というレアもの。「砂の器」の野村芳太郎監督を起用した松竹映画だが、角川映画で金田一>>続きを読む

彼女が水着にきがえたら(1989年製作の映画)

2.8

1989年馬場康夫監督。BS松竹東急チャネルで鑑賞。ホイチョイプロダクションズの映画第2作。1作目の「スキーに連れてって」がヒットしたために、二匹目のドジョウを捕まえに行く姿勢を前面に出した作品。ヒ>>続きを読む

私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

3.3

 1987年馬場康夫監督(ホイチョイプロ)。バブル時代の代表的映画、といえばこれ。ストーリーよりもスキーと若者、ユーミンの音楽、それだけあればいい、という映画だが、決して退屈ではない。バブル時代が嫌い>>続きを読む

金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)

2.7

 1979年大林宣彦監督。角川映画で金田一耕助をパロった映画。主題歌からして当時人気のゴダイゴのパロディ風。どういう経緯でこの映画を撮ったか詳しく知らないが、意表を突く映像にこだわる大林宣彦監督のパロ>>続きを読む

ブラック・サバス/恐怖!三つの顔(1963年製作の映画)

3.2

1963年イタリア。イタリアン・ホラーの始祖とも言うべきマリオ・バーヴァ監督作。日本だと中川信夫監督のような存在だろうか。本作は3編からなるオムニバス映画。サスペンス、ドラキュラ、死体ものといった感じ>>続きを読む