新作の度に猿目線化が進むシリーズ最新作。もはや人間はいるんだかいないんだか分からないレベル。
村人ごっそり連れ去られてフンガー!というアポカリプト的展開からの、マッド・マックスばりの廃墟に君臨する独>>続きを読む
普通に考えたら綺麗にまとめすぎなんだけど、それを忘れさせる主演二人の説得力よ。細かなエピソードやディテール含め、まんまとこの二人が好きになる。
「いやー、恋って本当にいいもんですね」と、心の中の水野>>続きを読む
猿の縄張り争いに、ゴジラとモスラが首を突っ込む話。
人間はいつになく蚊帳の外。古代の壁画を解説したり、コングの虫歯を治す程度の役割しかない。その割り切りは悪いことではないが、画がガチャガチャし過ぎな>>続きを読む
核分裂の発見と世界大戦の勃発が殆ど同時期という偶然。呪いたくなるような歴史のお膳立て。
一発で世界が滅びる可能性が(わずかとはいえ)あるにも関わらず、作らずにはいられない科学者の性。完成した瞬間から>>続きを読む
前作同様、映像のスケール感よ。ベタな感想になるが、この圧倒的なビジュアルを体感するには劇場で観るほかない。家のリビングじゃ限界があるというもんだ。
ただ、先住民族が予言者とともに救世主を求めて砂漠を>>続きを読む
「こんな破天荒なことしてたんでこんな変な家建てました!」って言われてもね。そんなもん分かるかいな。
謎解きの面白さを期待すると、思わぬビビらせホラー展開に面食らうことに。
ところどころ雰囲気は悪く>>続きを読む
殺人ワニを捕まえて一山当てようとする傭兵(バカ)、遺伝子操作したアナコンダで不老長寿の薬を作ろうとする社長(バカ)、頭空っぽのビキニ女子たち(バカ)、選挙が近いのであまり騒ぎにしてほしくない地元の政治>>続きを読む
アリ・アスターの脳内学芸会は、噛めば噛むほど味が出る系映画。ただし噛む気が起きない。
「運を呪うな、罪に向き合え」とか言われてもね。もうちょっと優しくしてほしい。おっさんがなかなか実家に帰れない、と>>続きを読む
ウォーレス・ショーンがウディ・アレンの分身となって世に毒づくわけだが、"年寄りの愚痴を聞かされている感"が強め。愛嬌よりも憎たらしさが上回る。主人公を好きになれないと最後まで今ひとつ乗れないもんだな。>>続きを読む
もうちょっと仕事しようよスタローン。
殆どステイサム劇場。まあそれはそれで及第点の楽しさはあるけども。
目新しさゼロのストーリーに、小粒感の否めない敵たち。拾い物はトニー・ジャーとミーガン・フォッ>>続きを読む
"日本史の闇"という言葉で片付けてしまうことの危険性。ここにあるのはそうではなくて"人間の闇"。時代も人種も関係なく起こり得ること。人は簡単に人を殺す。悲しいかなこれが人間の特性。自分もあの村にいたら>>続きを読む
セール日の量販店に開店前から群がる客たち。お目当ては先着100名にプレゼントされるワッフルメーカー。暴徒となって店になだれ込む客たち。混乱の中、血まみれになってもワッフルメーカーを奪い合う。なんでそこ>>続きを読む
コカインでラリったクマが人を襲うという、それ以上でもそれ以下でもない話。結構な緊急事態にも関わらず、どいつもこいつも危機感が薄い。「野生のクマだわ!私たちツイてる!」とか言ってる場合じゃないんだよ。>>続きを読む
世界で受け入れられる小津の代表作。
お馴染みローアングルの定点構図に、独特の台詞回し。そして笠智衆と原節子。上映時間は長いし、ちっとも面白い話ではない。それでも見入ってしまう不思議。劇的な起伏を描か>>続きを読む
大河ドラマでは見ることのできないスプラッター戦国絵巻。欲望と策略が飛び交うなか、人が虫けらのように死んでいく。いわば警察のいないアウトレイジ。
全体の流れが少し緩慢に感じられたり、演出面での目新しさ>>続きを読む
ゴッホの複製画を20年も描き続けているのに、実物を見たことはない男。というと奇想天外な話に聞こえるが、実物を見たことがなくても夢中になれるものは意外に世の中溢れていると思う。
"見る"ではなく"描く>>続きを読む
『シン・ゴジラ』は災害としてのゴジラだったが、今回は戦争としてのゴジラ。終戦を消化しきれていない人々とゴジラとの戦い。
泥臭い部分や、オチの匂わせが露骨な部分もあるが、バトルシーンの臨場感はどれも出>>続きを読む
負けない事、投げ出さない事、逃げ出さない事、信じ抜く事、駄目になりそうな時、それが一番大事。つまりはそういうことだろう。エンディングで脳内に大事MANブラザーズが流れたよ。
盗まれた金塊を取り戻すた>>続きを読む
シリーズ通しても一二を争う存在感の薄い怪獣メガロ。「こんな奴クラスにいたっけ?」どころか、同窓会にすら呼んでもらえないタイプの日陰の怪獣。(エビラですら呼んでもらえた『FINAL WARS』でもお声が>>続きを読む
ブレンダン・フレイザーにこんなに魅せられる日が来ようとは。ダーレン・アロノフスキーは『レスラー』に続いて"干されたスターの再生請負人"としての地位を確立したといえよう。
数人の登場人物たちが狭いアパ>>続きを読む
子育ての失敗で世界が大変なことに。変なキノコでラリって、自分の理想郷を他人に押し付ける娘。やってることはポル・ポトと殆ど変わらない。トラウマのアフターケアはテキトーに済ますもんじゃないな。これは周りの>>続きを読む
「ラッセル・クロウがアオリ運転するような映画が好き!」という人にはオールタイムベスト級の一本かも。なぜならラッセル・クロウがアオリ運転をするからだ。
ベースは『激突』っぽいけど、スター俳優を起用して>>続きを読む
まず、"KANIZAME"とわざわざローマ字表記にしているのが腹が立つ。シャークとクラブでシャークラブ、というのもまた腹が立つ。
サメを原料にした強力な麻薬(って何だ?)を作る過程で出来上がってしま>>続きを読む
被害者は何十年経っても当事者なのに、国にも県にも当事者意識を持った人間は一人もいない。いくら被害者たちに弾劾されても、みんな「ハズレ役を引いたな」という顔でお茶を濁すばかり。県も国も、組織がデカくなる>>続きを読む
ジョン・ウィック、少し頭を使う、の巻。
世界一不幸な殺し屋ジョン・ウィックだが、周りの人間にも次々に不幸が飛び火。お茶を出したくらいでホテルが廃業の危機に追い込まれる真田広之には同情の念を禁じ得ない>>続きを読む
ジョン・ウィック、ケジメをつける、の巻。
行きつけのホテルを出禁になって、冒頭から街中の殺し屋に追いまわされるジョン・ウィック。毎度身体張って頑張ってる割に全然報われない。(相変わらずニューヨークの>>続きを読む
ジョン・ウィック、家を燃やされる、の巻。
犬の仇を取ったのもつかの間、早々に家を燃やされホームレスに身をやつすジョン・ウィック。乗り気じゃない仕事も真面目にこなしたのに、賞金首になって追い回されると>>続きを読む
ジョン・ウィック、犬を殺される、の巻。
妻に先立たれ、愛車は盗まれ、妻の形見の犬まで殺されるという不幸のつるべ打ちから幕を開けるシリーズ第一弾。
超至近距離の銃撃戦にカンフーやマーシャル・アーツを>>続きを読む
遺産相続の遺言公開から始まるという横溝イズム全開の幕開けながら、気づけばいつもの久能整カウンセリング。ハタチそこそこの奴にあそこまで正論ぶつけられたら結構イラッとしそうだが、キャラクターとして見ている>>続きを読む
ウェス・アンダーソンのお喋りポップアート。
新作の度にブラッシュアップされる画作り。新作の度に骨格が掴み辛くなるストーリー。
「目覚めたければ眠れ」
(隣の客が寝ていたのはそのせいか)
最強のハゲvs最強のサメ、待望の第二弾!なわけだが、水圧との戦いや、大ダコや深海トカゲ(?)の台頭もあって、肝心のメガロドンの存在感が薄くなっているのが気になるところ。株主総会で他の株主に押され気味な>>続きを読む
純度100%のクローネンバーグ。予告編で「カンヌで退席者続出!」みたいなことを謳っていたが、そんなこと自慢気に言えるのはクローネンバーグだからこそ。(皮肉じゃないよ)
体内で新たに生まれた臓器にタト>>続きを読む
戦時下に木下恵介が陸軍省の依頼で撮った戦意高揚の国策映画(の皮を被った反戦映画)。
「男の子は天子様からの預かりもの」
「ただ死ぬだけじゃいかん、五箇条(軍人勅諭)のお教えに殉ぜねば」
全編通して>>続きを読む
地盤沈下でマンションが丸ごと沈むというやりすぎスペクタクル。リアリティはまるでないが、見せ場は多いし、韓国の住宅事情が垣間見えるのも面白い。
地上にいる救出部隊は「全力を尽くします!」とか言ってるだ>>続きを読む
トム・クルーズのやり過ぎシリーズ第7弾。
今回は暴走するAIが敵ということもあり、お抱えのIT担当ベンジーとルーサーも得意分野で煮え湯を飲まされる。結果、いつも以上にアナログに身体を張るイーサン・ハ>>続きを読む
トトロや千尋の系譜と思いきや、没入感は半減、ややこしさは倍増。世界観やキャラクターも、宮崎駿の集大成と取るか、過去作の焼き直しと取るか。
散りばめられた符号からして、噛めば噛むほど味が出る系の考察映>>続きを読む