トミーさんの映画レビュー・感想・評価

トミー

トミー

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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

凄く楽しめた映画だった。
NIKEだけでなく全スポーツブランドの頂点とも言えるエアジョーダンの創作秘話を描いた作品。

日常使いも出来る汎用性の高い商品ではなく、一選手そのものをデザインした画期的とも
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潮来笠(1961年製作の映画)

3.7

伊太郎、金九郎、お加代の三人を中心とした股旅映画。

時代劇のお約束をふんだんに取り入れてスッキリして見易い作品だった。
伊太郎とお加代の行ったり来たりのすれ違い恋模様、伊太郎と金九郎の友情も良かった
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おーい中村君(1958年製作の映画)

3.6

若原一郎の大ヒット曲を映画化。
二人の中村が織りなすドタバタラブコメディだが、憧れの女性への偶然の出会いから逢瀬を重ね、誤解からのすれ違いの末にめでたく結ばれる一連のストーリーはテンポの良さも相まって
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八州遊侠伝 白鷺三味線(1955年製作の映画)

3.6

深い恋仲にあった主人公・源太郎とお町はとある理由から離れ離れになってしまう。
源太郎は叔父の命により狼藉を働く役人を調べる為に下総に向かい、とある縁からヤクザ稼業の一家の世話になる。
そしてお町も源太
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ハワイの夜(1953年製作の映画)

3.6

異国情緒溢れるハワイを舞台に、日本人の男性と日系アメリカ人の女性の恋模様を描いた作品。

よくあるラブロマンスと思いきや、戦争を背景とした日本人とアメリカ人の考えやイデオロギーの違い、また同じ日系アメ
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黒い花びら(1960年製作の映画)

3.6

歌手・水原弘の大ヒット曲を映画化した作品。
ヤクザ稼業から足を洗った主人公が、昔の仲間達から脅されて現金強奪の片棒を担がされるが、最後は彼らと手を切り平和な日常を取り戻すストーリーである。

主人公を
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春の饗宴(1947年製作の映画)

3.9

100万円の宝籤が当たった老人と身売りしてしまう劇場の騒動を同時並行で描いていく娯楽映画だが思いの外楽しめた。

今作の白眉はなんといっても笠置シヅ子氏が歌う「東京ブギウギ」である。
戦後の重苦しい時
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.8

迫力あるMS戦から始まり、キラの悲しみや心情の吐露、そしてラクスの無償の愛へと続いていく本作の流れは往年のSEEDを思い出しあの当時へと帰っていく気持ちだった。

そして、本作の主題歌を歌った西川貴教
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.7

前作も良かったけど、今作も満足できた。
でも登場人物も多いし人間関係も複雑だから結構頭使った…。
不気味な手毬唄、恩田という謎の人物など視聴者を惹きつける要素を盛り込みつつ、人間の欲や業の深さや恐ろし
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ドラミちゃん ミニドラSOS!!!(1989年製作の映画)

3.6

ミニドラを愛でる映画。
ノビスケはのび太に似合わず活発で、ミニドラたちと一騒動を起こす。
子どもたちの生活に対する窮屈さや、子を思う親の気持ちも描かれていて良かった。
大人になったのび太は、精神的にも
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ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?(1996年製作の映画)

3.7

短い中で各ドラえもんズのキャラクターが個性豊かに描かれていて良かった。
今回はドラミとドラ・ザ・キッドを中心とした二人の恋模様だったり、ホラー要素あったりと楽しめる作品だった。
改めて見ると声優が豪華
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.1

凄く面白かった。
レオンの無機質と思いきや可愛げのあるところや、マチルダの可憐だが危うさのあるところ、ノーマンの狂気じみたところなど、どれをとっても心に残る人物達だった。

お互いに孤独だったレオンと
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レインマン(1988年製作の映画)

4.3

多額の遺産をもらった自閉症の兄と、事業の失敗から金を欲している弟のロードムービーだが、考えさせることも多々あり、これからも見返す作品だと感じた。

特にダスティン・ホフマンの演技には脱帽した。普段の言
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

純粋な心を持ったフォレストの半生をアメリカ現代史を交えて綴った作品。
人より知能指数は低いものの、持ち前の直向きさと幸運で人生を切り拓いていく彼を見ると心が温かくなる。

反対にフォレストの思い人のジ
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.6

海のロケーションと登場人物の関係性が美しい作品。
特に海中のシーンは際立って良い。
前作に続いて犯人や関係者には憐憫を感じるが、旅行に訪れただけなのに事件に巻き込また少年・恭平は不憫でならない。
謎が
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劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS(2015年製作の映画)

3.6

アテムに最後まで勝てなかった海馬の執着と、表遊戯の成長を描いただけでも自分としては満足だった。
表遊戯って気弱そうに見えて無限ループとか結構いやらしい戦い方をするんやな。
ストーリー展開は少し駆け足気
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霊魂の不滅(1920年製作の映画)

3.8

幻想的で宗教観の強い作品だった。
キリスト教的寓話ともいった感じだろうか。
霞がかった死神は一目見てこの世ならざるものだと直感させる。

自身の身の破滅により数々の人を不幸にしてきた男が死に際に悔悛す
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セブン(1995年製作の映画)

4.1

サスペンス映画の金字塔の呼び声高い作品。
主演がブラッド・ピットとモーガン・フリーマンなので期待通りの面白さだった。
七つの大罪になぞらえて次々に殺人を犯していくシリアルキラーの独白は、やはり常人には
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.7

経済用語だらけで混乱した…。
要所にわかりやすく説明が加えられていたので振り落とされずに乗り切れたが、半分くらいしか理解出来なかったと思う。
複雑に絡み合ったシステムと、目先の利益に取り憑かれた人々が
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

初の新海作品でしたが期待以上の面白さだった。
今作からの視聴なので彼のメッセージ性や物語作りはまだ勉強中であるが、本作の災害を真っ直ぐに受け止めて未来へ紡ぐ希望に溢れたストーリーは、息を呑むような背景
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.6

結構面白かった。
三島由紀夫とは、革命とは何だったのかと考える一つの手がかりになるかもしれないが、正直なところ議論自体は難しくて半分も分からなかった。
論駁してやろうという学生側の挑発的ともいえる言い
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.8

面白かったな。
高校生の目線でのキャンプの楽しみ方を全面に出したTVアニメ版と違い、就職し大人になった目線でのキャンプ場造りという難題へ取り組む今作は今までと違った空気感で良かった。
良い意味で変わら
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.0

日本を代表する推理映画の金字塔。
後世に語り継がれる衝撃的なシーンや、緊迫した場面に響く効果的な音楽は、一度観たら脳裏に焼き付くであろう。
そして泥沼の相続問題と、名家を取り巻く怨嗟は作品の骨子だけあ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.3

凄まじい映画だった。
一際目を引いたのは堤氏の演技であった。
脚本の出来もさることながら、あそこまで一人の人間に感情移入させる演技力には脱帽する。
そして、ラストにかけてからのストーリー構成に思わず感
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.7

前々からポスターに魅かれて気になってた作品だけに期待値は高かったけど満足する出来だった。
ドラえもんの過去作からの引用や、ジブリなどのオマージュ、伏線の回収は飽きさせないし、地学やSFを織り交ぜている
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新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.7

反体制的な映画ということで長らく上映禁止になっていた問題作。
寄宿学校の生徒が教師たちに反抗するストーリーだが、スローモーションやアニメーションなど随所に見所ある場面が散見されて面白い。
最後の場面も
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.9

衝撃的な作品。
障がい者への差別・侮蔑を描いているが、随所に女性蔑視も見受けられる。
内容は勧善懲悪ものであり、人の内面の醜さを極端ではあるもののよく表現できている。
クレオパトラとフリーダの対比もわ
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上海特急(1932年製作の映画)

4.0

元恋人同士の恋愛、反政府軍の襲撃、人間模様。
ブルックの将校然とした立居振る舞いも様になっていたし、ディートリヒの美しさも相変わらず素晴らしかった。
特にディートリヒの震える演技には脱帽。
だけど、一
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極楽特急(1932年製作の映画)

4.0

ルビッチ監督の妙技、ルビッチ・タッチを堪能できて満足。
泥棒カップルと金持ちの女社長との恋の駆け引きや財産の盗犯を、上品にそしてテンポ良く描いており飽きが来ない。
リリー役のホプキンスの嫉妬の演技はと
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仮面の米国(1932年製作の映画)

4.0

非常に面白かった。
囚人を鎖で繋いだ劣悪な刑務所、約束を平気で破る人々、声高々に人権侵害を肯定する者。
この頃より改善したとはいえ、現在でも問題視されている課題に鋭く切り込んだ名作。
この映画により囚
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.7

思ったより下ネタも多くてガンアクションも派手だったので満足した。
インターネットとその使用者への批判も織り交ぜながら、スピード感満載のストーリーと魅力的なキャラクターで飽きなかった。
個人的にホームレ
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素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

3.7

ブーデュは倫理的、道徳的にも社会において許容できるものでもなく教養も無い。
実際ブーデュの振る舞いは自分は容認できるものではなかった。
だが、社会規範などに縛られることもなく、周りの目を気にすることも
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今晩は愛して頂戴ナ(1932年製作の映画)

3.8

身分を偽り貴族のお嬢様と恋愛するミュージカル映画。
主人公の身分は平民だが、粗野でもなく動物を慈しむ優しさのあるどこにでもいる人。
ラストの列車のシーンはこの時代らしい勢いがあり素敵な場面。

吸血鬼(1932年製作の映画)

3.6

他の吸血鬼映画とはまた違った幻想的とも夢見心地とも言える作品だった。
棺に入った死体視点のシーンや、鎌を持った男が鐘を鳴らすシーンなど印象的な場面が多く、主人公が透けるところには良きサイレント映画の手
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M(1931年製作の映画)

4.5

少女連続殺人犯を追う警察と、独自に犯人を追う犯罪者たちの物語。
犯人を演じたローレの迫真の演技も見事だったし、法の下で裁くことや、犯人の責任能力の有無など現代にも通ずる問題を取り扱っている点も良かった
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民衆の敵(1931年製作の映画)

3.8

一人のギャングの生涯を描いた作品。
トムの直情的で傲慢さが良く出ていたし、家族の説得に耳を貸さず悪の道に邁進する姿は、彼の行き着く未来が見えるようである。
キャストを一人ずつ紹介するオープニングは当時
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