ひれんじゃくさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ひれんじゃく

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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

5.0

ただの超スタイリッシュカンニングゲーだと思ってたらてんで違って自らを恥じた。ネタバレ注意。

















冒頭で取調べ室?みたいなところにいるリンが鏡によって無限に増殖して映ってい
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

5.0

虚無映画がまたひとつ爆誕したという印象。すごい。クリスチャン・ベールの顔面をもってしてもどうにもならないミソジニーレイシストホモソクソ男のベイトマン。男社会の中で徹底的に一番になるために人気店の予約と>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.9

まずタイトルが好き。スーパーマンの物語だけどそれをタイトルで明かさないところもそうだし、宇宙人だけど自分の種族の存続を捨ててあくまで地球と心中することを決意した感じが「マン」という単語によってすごく伝>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

再鑑賞。
「差別されている黒人としての認識を強く持ちそれと武力をもって戦おうとする黒人」「差別の存在を身に染みて知ってはいるがその熱量からは少し身を置いて冷静に事態を眺め、改善を図ろうとする黒人」「差
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ミスト(2007年製作の映画)

5.0

自分でもびっくりなんだけど今のいままでガチ初見だったのでマジでショックを受けた。損害賠償してくれ。これはさあ………………………………………………

モンスターの造形も最高、登場人物のバランスも最高、シ
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.5

初ウェス・アンダーソン。メチャクチャよかった。表情も動きも全てすごい。ストップモーションアニメであることを忘れるしジョージ・クルーニーの顔が見える。あの口笛吹いてから舌を鳴らす癖とか絶妙にジョージ・ク>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.9

不安になる程ポップな色彩の家に電話に服に車。そこにやって来た唯一のモノトーン。そこからして「異分子感」の演出がなされていて良かったしジョニデの顔面が良すぎてエドワードが何かするたびにニコニコしちゃった>>続きを読む

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.0

辞めさせられた教授たちを集めて麻薬作って売ったろ!という発想も好きだしそれぞれの紹介ムービーも好き。各々の知識を活かして頑張ってるのが最高。マーケティングおじさんとラテン語コンビとローマ史おじさんと人>>続きを読む

ボイス・フロム・ザ・ダークネス(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

エミリア・クラークがとにかくかわいい。それ目当てに見て正解だった。あとはお察し。

とはいいつつラストが結局「母親の喪失を一家が乗り越えたとみせかけてその代用品を獲得し再び家族が蘇った」っていうように
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タグ(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

何から何まで面白くてゲラゲラ笑いこけてたけど最後には目頭が熱くなった最高の映画。

時間が経つにつれ薄れていく友達同士の繋がりを保つために鬼ごっこをするって発想が既にピュアで最高。どれほど当時は仲良く
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.3

仁義なき戦いとTwitterで評されてた理由を理解。復讐劇が半端なかったし途中から手を組むのもなんか分かってたけどいいなあと思ってしまう。動物たちの仕草が細かくて良いのと三姉妹かわいすぎ。
3匹の中の
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

5.0

あまりのキモさに卒倒しそうになりながらみた。本当あんまりだ。何も知らない子供を騙して欲の捌け口にするなんて。めちゃくちゃ。本当は嫌で嫌で気持ち悪くて仕方がない出来事を自分なりに納得するために記憶の奥底>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

○マヂで最高。マジのガチで最高。始めに幼いダイアナが島でトライアスロンに参加したシーンから始まるのも最高だしなによりハンスジマーの音楽。劇場でハンスジマーの音楽が聴けたこと、まずそれに感動して泣いた。>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.1

腹黒政治家が一気にドン底から駆け上がるぜ!!系を期待したからか唐突な終わり方に拍子抜けした。だけど多分アメリカの政治史や法律を知っていたらより楽しめたんだろうなと。ただ知らないながらに現地で働く人や国>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

5.0

汝、落下を恐れるなかれ。
この美しき世界を仰ぎ見よ。

 再鑑賞だけど前と全く同じポイントで泣いて全く同じポイントで感動した。マジで最高の映画だと思った。今回だけは邦題とキャッチコピーに大感謝。このセ
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ミュウツーの逆襲 完全版(1998年製作の映画)

4.8

大変によかった。劇場版1作目でこれはバケモノでしょ。
「本物であろうとコピーだろうと生まれた方法が違うだけでどちらも命がある生き物であることに変わりはない。だから優劣つけずにこの世界を分け合って暮らし
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.8

「僕は今日を救う、君は世界を救え」ってセリフ、本当に最高でどうしたらいいか分からなくなった。続編には推しも出てるしで超楽しみになってしまった。

困っている人が目の前にいるのに放って置けないと戦場に駆
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ザ・ファイター(2010年製作の映画)

4.1

弟に関してはあまりの思い通りにならなさに同情してしまったけどラストの試合は最高だったなあ……………周りの人達の我が強すぎて振り回されてるのが可哀想だと思ってしまったし周りも周りで本人の意見を聞いてやれ>>続きを読む

フランクおじさん(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

推しが出てるってことで観たんですけど何もかもが最高すぎてもうどうしたらいいかわからなくなった。とりあえずフランクとウォーリーのニューヨークでの日々を映しただけのドラマシリーズがほしい。とにかくあの2人>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

主人公の行動がちょっと気に障ったところもあったけど全体的にロマンチックでいい。特にダリ。いやそもそもエイドリアンブロディのダリ目当てで観たんだけど、杖がにょっきり画面の横から生えてくるシーンでもうわか>>続きを読む

イリュージョニスト(2010年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

優しいのに寂しさを残す不思議な映画。時代に取り残されてしまった主人公の描写がいちいちキツくて苦しくなる場面も。手品以外の仕事をしようとしてもうまくいかないとか。セリフの少なさも相まって映画的な要素の強>>続きを読む

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

4.2

テネットからめでたくロバート・パティンソンを追いかけてたどり着いた。かわいすぎ警報発令という感じ。

いい写真を撮ろうとするあまり人に当たっちゃうのも、そこからなんとかあがいて自分のできることをやり切
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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年製作の映画)

4.2

む、無茶苦茶だ〜〜〜〜〜〜!!!!!!って思いながらずっと観てた。これで人を生きて宇宙に飛ばすんか…………色々杜撰すぎるんだよなあ…………よくこれで成し遂げた……とすら。

直前にドリームとアポロ11
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ドリーム(2016年製作の映画)

5.0

 とてもよかった。3人組全員可愛くて推せるしどこまでも無意味な差別と屈することなく戦い続け、少しずつではあるけれども状況が変わっていったところで涙を流した。差別に意味のあるものなんてないけど、特に全員>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.2

 神が人間の祈りに応えたことはあるか。言葉を以て。

 不寛容のぶつかり稽古という印象が第一に来て本当に辛かった。
 極論は誰が何をどのような形で信仰してもしなくてもそれぞれ不干渉な世界が1番というと
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アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

5.0

最初はドキュメンタリーにあたるものだと知らずに観てたのもあり「登場人物のセリフの少なさが発射前の緊張を表しててすごいぞ……」などと見当違いのことを考えていた。感動した。オチは分かっているけれど、どのよ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

5.0

それゆえ、主はこう言われる。
「見よ、わたしは彼らに災いをくだす。彼らはこれを逃れることはできない。わたしに助けを求めて叫んでも、わたしはそれを聞き入れない」─エレミヤ:11.11


いやーーー怖か
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

5.0

やり場のない思いでどうしようもなくなってしまった。どの立場で観ていいのか、どうしたらいいのか何もわからなくなる。ナチスは悪であるが、それに「巻き込まれた」人々は果たして本当に全員が等しい重さの罪を背負>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.8

キツイ。とにかくキツイけど観て良かった。ユダヤ人が一方的に虐待を受け虐殺される様子とかは胸が悪くなるくらいだったけれど、途中で助けてくれたドイツ人の存在を知ることができただけでも良かったと思う。
ジョ
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スプライス(2008年製作の映画)

3.9

エイドリアン・ブロディみたさに昔鑑賞してたのを思い出した。生命体の造形もさることながら展開がヤバすぎて親と共に夕食時に流したのを後悔した。いやほんとあれはすごいって。すごい。

狂った一頁(1926年製作の映画)

4.5

始まり方でもう度肝を抜かれた。見て良かった。怪しげな音楽と降りしきる雨の中急にくるくると回る何かが出現しその前で踊り子が踊っている。誰かが舞台でも見てるのかな?と思った矢先にカメラが引いて鉄格子が現れ>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

死者から生きるということを教わるいい映画だったように思う。私は好きだった。たしかに死人の描き方が冒涜的だという意見もわからなくはない。だけれども「死人らしい振る舞い」「死人に対する適した扱い」なるもの>>続きを読む

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

謎解きの見せ方がすごくうまくて引き込まれる。最初は何もわからずイライラすらしたけどなるほどそういうことか………………
人生が変わった後店にまた強盗が入るシーンが全く一緒でゾクゾクした。あのおじさんの金
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

なんか国内では全然宣伝されてなくない??????すごくいい映画だったよ(の割には最強のふたりの話ばかりしている、申し訳ない)

○「最強のふたり」の監督が撮ったものだと聞いて。私的にはポスター詐欺の感
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

エミリア・クラークが出ていると聞いて軽い気持ちで観た。ラスト20分号泣した。特別ではない自分。英語を喋んないなら出て行けと言われる移民。自分のものだけではない身体。この体は自分のものであるという現実が>>続きを読む