ピアニスト、バンドリーダー、エディ・デューチン物語。
病のため短くも波瀾万丈の一生は、素晴らしい演奏により家族を結びつけ多くの人を魅了し、多くの人に愛された非常に濃いものだっただろう。
音楽により>>続きを読む
戦争と言うとその悲惨な被害の様子から"非日常"的な出来事と捉えられやすいが、その時にも日常生活があり、その日常がどのように喪われたのかに目を向けた作品である。
大切なものを喪うことがどれだけ辛いもの>>続きを読む
ジェーンは孤児院でいくつもの辛い思いをしながらも、自分を強く持ち、生きていく糧として家庭教師の勤め口を得る。
その屋敷の主人エドワードは気難しく、話し方もぶっきらぼうだが、ジェーンはそんな中にも彼の>>続きを読む
エドワードを町へ連れてくる、化粧品セールスレディ・ペグを演じるダイアン・ウィースト。ペグとその家族が偏見のない心優しい素晴らしい人たちだった。
近所の住民たちの反応が世間一般のおおかたの捉え方。見か>>続きを読む
世の中の様々な不条理を、手術によって歩けるようになって以降知ったステラ・マリスと、孤児院から出て以降知ったユニティ・ブレイク。
直面する出来事を通じて、二人は否応なく変わっていく。そして、"幸せとは>>続きを読む
"ライリーの店"。この地で店を開き、夫婦で長年暮らしてきたアパートの危機。夫婦を含め、住人たちはそれぞれになにがしかの傷を負ってもいる。
そこへ現れた2体のUFOとの間で、様々な出来事を通じて心の交>>続きを読む
お互いに気持ちが通じないだろう相手と気持ちが通じると、大きな喜び、心を動かすものがある。
どんな相手だろうとどんな見かけのものだろうと、まずは心を寄せる。子供のピュアで相手を思いやる心がETを救う。>>続きを読む
メアリー・ピックフォード。
売られるためにさらわれてきた子供たちの最年長。小柄で元気いっぱいの彼女が、悪を相手に立ち向かい、十人そこそこの子供たちを引き連れて、恐ろしい沼地からの脱出をはかる。
ワニ>>続きを読む
字幕なしのオリジナルを見た。サイレントなのだが、嘲笑の場面のみ、群衆の笑い声が響き渡った。ピエロの登場する映画の原点だと思った。
レビューを書こうとPCを閉じようと思った時、日本語訳+活弁字幕つき版>>続きを読む
離婚歴のある母が一人息子ジェイミーの育て方に行き詰まりを感じ、ジェイミーの女幼馴染みや自らが営む下宿の入居人である女写真家に息子を支えて欲しいと依頼する。そんなひと夏の出来事をたんたんと描く。
この>>続きを読む
人間の欲望と罪を描いた伝説・戯曲がもとになっている。
人間の中に潜む二面性を天使と悪魔を登場させて巧みに描き、欲望には際限がなく、自分勝手な欲望は身の破滅を招くとした。
一方で、そんな人間を救って>>続きを読む
他人を理解するのには時間がかかる。信頼を築くのには時間がかかる。でも信頼を失うのは一瞬である。一度失った信頼を取り戻すのには時間がかかる。
この物語は、聾唖者といじめっ子という極端な、難しい人間関係>>続きを読む
海のある情景は不思議と記憶に残っている。その時の感情もだ。海は心をリラックスさせてくれるものだからかもしれない。
この作品では、海の持つ美しい表情、時に怖い存在であることが十分に映されている。音楽も>>続きを読む
自分の選択を後悔しない。相手の選択を責めたりしない。人は、自分が責任を持って判断することが大事なのだろう。
過去を受け入れ、今を生きるしかない。難しいことでもあるが、いつの時代でも変わらない真理。>>続きを読む
『荒武者キートン』『猛進ロイド』に負けず劣らず、こちらも凄い。
それにしても、キートンの走りの素晴らしさ、身のこなしの美しさ。それを見るだけでも一見の価値がある。
花嫁衣装の無数の女性たちに追いか>>続きを読む
おっさんに希望と勇気を与えてくれる映画だ。
若者に頼りにされる。おっさん冥利につきる。人生でいろいろな経験をしてきた。長年にわたり自分の仕事に誇りを持って打ち込んできた。だから言える重みのある言葉。>>続きを読む
『結婚哲学』に続き、夫婦間を巡る疑念、嫉妬を軽妙洒脱に描く。
今回は、社交界での娘に対する母の愛も描かれ、これまでのルビッチ監督作品の中ではしっとりした感じがあった。
相変わらず小物の使い方がうま>>続きを読む
福祉と貧困。今後さらに高齢化が進み、心身の病などで十分に働けない人が増えていくであろう日本において、他人事ではない。
自分にできることは多くない。税金をしっかり払う、困っている人を自分ができる範囲で>>続きを読む
妖艶な女には"無関心"
現代娘には"粗野な男"
内気で口下手な青年が、いつか実践しようと妄想して、女性のタイプ別攻略本"恋愛の秘訣"を書き上げる。いざ実践してもハロルドだとうまく行かないだろうなと思>>続きを読む
ストップモーションアニメというカテゴリー、呼び名があることを知らなかった。CGの一種ぐらいの適当な理解しかしていなかった。
メイキング映像を見て、気の遠くなるような撮影によるものだとわかり、そのこと>>続きを読む
"時間"がこの映画のテーマ。
不可逆性を敢えて崩すことによって、"今"を生きることの素晴らしさを鮮やかに描き出した。
人生は山あり谷ありだから、人生には失敗も成功もあるから、だからこそ嬉しいことは本>>続きを読む
"家族"とはこういうものだ。
あれだけ溶け込めなかったメレディス。話としてはめちゃくちゃな展開。
だけど、本人たちが気持ちに正直にした行動は、家族に共有されていく。
血のつながりのある人もない人>>続きを読む
お互いを見る目が優しさに溢れていた。
アラムは、困っているサンディを助ける。サンディが大事にしているものを大事にする。子供に対してもその目線で思いやる。
サンディは、相手の友情を思いやる。まだ若いアラ>>続きを読む
夢の都バグダッドは、約1100年前に栄えたイスラム帝国の都。三重の城壁に囲まれた円形の都市。メソポタミア文明で有名なティグリス川の河畔にある。『千夜一夜物語』の舞台となった。
そういったそれまで本や>>続きを読む
ウディ・アレン監督の遊び心満載の作品。知的好奇心が刺激されつつも、観ていて心が解きほぐされるような気がした。いろいろな表情を持つパリが多くの人を惹き付ける理由がわかる。
ギルは1920年代のパリに憧>>続きを読む
1848年ゴールドラッシュの頃を描いた『幌馬車』の時代から約20年後の大陸横断鉄道敷設。この間、南北戦争があり、アメリカが1つの国として力強く発展していく象徴のひとつだろう。
家畜の群れ、原住民との>>続きを読む
"覚悟"がないと大事を為すことはできない。
ここまでは普通できない。悲嘆に暮れ、時が癒すのを待つだけだろう。
この主人公は違った。現実を見ることで亡き妻の信念と覚悟を知り、最後は同じ境地に至り自ら>>続きを読む
テンポよく展開されるアクションと笑いの連続で、本当に目が離せない。あっという間の50分。
主人公の映写技師は、探偵を夢見る純朴な青年。探偵学入門を肌身離さず持ち歩く勉強家でもある。
映画の中に入れ>>続きを読む
首から下が不自由な富豪とその介護人となった貧困層の黒人の心温まる交流の実話をもとにした作品。
同情は嫌いだというフィリップ。雑な仕事ぶりの中にしっかりとハートがあるドリス。
趣味や性格のまったく違う>>続きを読む
現エリザベス女王の父ジョージ6世の話。世界史の教科書で目にした記憶がなかったが、調べると誠実かつ責任感のある人でイギリス国王の信頼感を取り戻したとある。
第二次世界大戦前後にわたって国王の地位にあり>>続きを読む
ウィーンを舞台にした笑いと軽いロマンスを描いた作品。嫉妬や疑念、誤解などが渦巻いていくが、最後はさらっと終わり、不思議と後味がよい。
映像で、情景を想像させ、展開を予想させる。すべてを見せない、語ら>>続きを読む
この時代にもう一人いたコメディアン、ロスコー・アーバックル。キートンの原点。
内山くんをもっと敏捷にした感じで、この体形で結構器用なことをやるから可笑しい。
元祖粉まみれ、パイ投げ。ドリフのベース>>続きを読む
キレのあるダンスのキャサリン・ゼタ=ジョーンズとキュートなレネー・ゼルウィガー。終盤のふたり並んでのダンスがよかった。
華やかなショービジネスの裏にある犯罪を、光と闇とをありのままに描いた作品。
多>>続きを読む
外見と内面。人にとって大事なものが何か。
内面の伴わない外見は、不格好だ。人々の嘲りの対象にもなる。
職や立場による権威と素の人間性。こういったことが徐々に社会で普通に見られるようになってきた時代>>続きを読む
古き良き時代。汽車が登場した頃のアメリカが舞台。ギャグも小ぶりだが、のどかな感じがほっこりする。馬、ロバ、牛、犬などの動物がふんだんに登場する。
設定は、家柄間の争い。1800年代初頭以前は、こうい>>続きを読む
父と娘とビートルズ。途中、紆余曲折はあるが、全編を通して穏やかな温かい気持ちになれる。
知的障害を持つ父。それは普通の家族と同じようには行かないかもしれない。でもそれを乗り越えられるのは、真の家族・>>続きを読む