世相の混乱に乗じて、あらゆる悪事により富を手中に収めていく変装と催眠術の名人マブゼvs州検察官ヴェンク。重厚なつくり、スリリングな展開で、記憶に残る。
価値があるのは"愛"ではなく"欲望"だと信じて>>続きを読む
人は愛がないと生きていけない。そして、愛があると輝ける。
自分ではどうすることもできない境遇の中で精神を病んでしまった主人公を、受け止めた奥さまの心意気が胸を打つ。
再び輝いたのは、それだけではな>>続きを読む
プロのワルたちが追い詰められていく演出がうまい。それぞれの役者がハマリ役。"見えない"恐怖。
なぜ"見えない"のか?
それは・・・
もう一度見ると、いろいろ気づきがありそう。
サスペンス映画もい>>続きを読む
山賊の娘リュシュカの成長の物語。
遊び心いっぱいでハチャメチャのルビッチワールド。意味不明な展開もこみあげる可笑しさ。
サイレントゆえフレームを使った表現が効果抜群。
豊かな"感情"と"学習"能>>続きを読む
主演二人がそれぞれ違う魅力を存分に発揮。笑えるキャラと展開がテンポよく、ストレートな表現や演技も小気味よい。
ミュージカルコメディとして、たっぷりと魅了された。
金だダイヤだという割に、全然嫌な感>>続きを読む
エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督。異才と言われている。見た目も強烈。自ら貴族の称号"フォン"を名乗る。この主演作品でも伯爵と称する。そこからして怪しさ満載。
タブーを敢えてえぐり出し、人間の内面>>続きを読む
無表情で突拍子もないことを大胆にしら~っとやる。それでいて愛する人には、愛情表現を欠かさない。
感情を目一杯表現する奥さんのために、黙々とできることを精一杯やる。どこか間が抜けているが、何だかんだで>>続きを読む
オッシーは、役柄と実際の本人とが近いのではないかと感じる。演技なのだが、あまり演技にも見えない。役柄を楽しんでいる。
時代環境からも、女性である自分に物足りなさも感じていたのかも。ルビッチ監督の遊び>>続きを読む
夢に向かって全力で立ち向かう瞳輝く少女を演じたエリザベス・テイラーの魅力。その中でひときわ光ったのは、エリザベスの夢を穏やかな愛で後押しする母親役を演じて本作でアカデミー助演女優賞を獲ったアン・リヴェ>>続きを読む
命が尽きようとした時に知ったのでは遅い。自らの命の危険も顧みず、他人の幸せを願うエディスの存在で、その命と引き換えに夫婦・家族愛を取り戻す。
夢に出てきそうな映像だった。
命の大切さ、生きてはじめ>>続きを読む
『キャンディ・キャンディ』、『冬のソナタ』、…。記憶喪失が描かれる話は数あれど、この映画の良さは、原作の筋書きの卓越さに加え、後にそれぞれ別の作品でアカデミー賞主演男優賞・主演女優賞を取ることになる二>>続きを読む
楽しい映画だった。
今回のオッシーは、喜怒哀楽のフルコース。もうむちゃくちゃ怒ってるかと思えば、弾けんばかりの笑顔。
ルビッチ監督は、今回も素晴らしい脇役陣を用意。何か変な俳優さんたちだが、インパク>>続きを読む
なかなか示唆に富む映画だった。
裕福な生活を送る貴族への皮肉。本来生きていくために必要なことを忘れている。生きるか死ぬかの不安からは程遠いところにいる。無人島での暮らしでの貴族は、なんと無力か。>>続きを読む
思わず笑みがこぼれる。素晴らしかった。驚きだった。この時代にこの国でこんな映画が。
茶目っ気たっぷりのオッシー、豊かな表情に奪われました。出演俳優もみんな憎めない。
きっとルビッチ監督、そんな方だ>>続きを読む
本人は"騙した"と思っていなくても、相手は"騙された"と思う。思い詰めた感情が理性を失わせた。相手は、逆に"嵌められ"そうになる。
投資の怖さも伝えている。いい時はいいが、そうでない時は金だけではな>>続きを読む
ほんの少しのお金と愛する人がいれば幸せになれるという夢を、かつての自分と同じ境遇にある多くの人に与えたかったのだろう。
各シーンのパントマイム的な動きがこの後の数々の名作のベースになっている。
">>続きを読む
映画が"心を揺り動かすもの"だとすると、これもまさしく映画である。
よく見る中年夫婦の光景だが、そこにずけずけと入り込んでくる見るからに怪しい将校。その怪しさにすら気付かないblind husban>>続きを読む
淀川長治さんの『シネマパラダイスⅠ』を読んでたら、チャップリン『黄金狂時代』の舞台・アラスカ黄金発見から約50年遡るカリフォルニアのゴールドラッシュを舞台にした代表作とあって、興味をひかれた。
山並>>続きを読む
A Dramatic Comedyというように、劇的人間ドラマを面白可笑しく描いた不朽の名作。
コミカルな動きは、誰にも真似できない。名シーンの数々。
パッとしない主人公が悲哀を味わいながらも、真>>続きを読む
"革命"がどういうものだったかがよくわかる。抑圧された民衆が老いも若きも男も女もいっせいに立ち上がる。
反乱の中で上官は海に飛び込み、孤独に死ぬ。対照的に、人々に勇気を与えて死んだワクリンチュクには>>続きを読む
愛嬌のある人だ。恋人に一途で、次々に降りかかる災難を知恵と根性で切り抜けていく。どこか間が抜けているところが応援したくなる。
サイレントの名作はどれもが秀逸。いちいち笑わせてくれるし、テンポもよい。>>続きを読む
昨今の動きを見ていると、時代は変わった、新しい世代は違うと思った。でもそんな人たちばかりではない。
皆が辛い経験を積み重ねて、少しずつ浄化され、何かに気づき、気がついたら何かが少し変わっていた。そん>>続きを読む
子供は尊い。これからの人生を生きていく長い時間を持っている。どんな子供にもいい人生を送ってほしいと思う。
親に見放されざるを得なかったkidが、見ず知らずの放浪者と一緒に暮らすことになっていく。いつ>>続きを読む
"悪者"にやられて、"いい者"が悪者をやっつけるというシンプルなストーリー。西部劇の先駆けとなった作品なのですね。
列車上での金品を強奪、機関士を脅して列車を停車させ、機関車を切り離して逃走。最後の>>続きを読む
"映画"には、夢がある。想像力をかきたてるものがある。未知の世界に行くのは楽しいこと。危険だってある。でも好奇心の方が勝ってしまうのが人間。
見る人に壮大な"夢"を与える名作ですね。
記録10
"笑い"は、人間がより豊かな毎日を送るために、なくてはならないもの。"映画"は、それを見る人に与えることができる。
毎日の生活で苦しいことや辛いことがあっても、一瞬でもそれを忘れさせてくれる。
こ>>続きを読む
"映画"には、見る人を興奮させ、楽しませるところに醍醐味がある。当時の人にとっては、何もないところに巨大な列車が出現したのだから、それは驚いただろう。
今、この映画を見て思うのは、列車に乗っての移動>>続きを読む
リュミエール監督は、どんな思いでこの映画を撮ったのか。
当時、イギリスで起こった産業革命が各国に拡大し、フランスで工場ができるようになってから50年強といったところだろうか。
労働者としての時間は>>続きを読む
これまで見てきたグリフィス監督の作品には、一貫したメッセージがある。
慈悲 mercy、愛 love。兄弟愛、姉妹愛。真心 true heart。信じること。ひたむきさ。
映画というものを語れるほど>>続きを読む
"信じられるもの"とはどういうものかをとくと見せてくれる。
逆境に次ぐ逆境に立ち向かった主人公が力尽きようとした時に、最後に"信じられる人"が間一髪助け出す。
逆境は、時代によって人によってまちま>>続きを読む
タイトルが匂わせるが、悲劇の話。
束の間感じることができた優しさは、ひどい世の中で唯一の救いだった。最後の笑顔は、誰かに言われて作ったものではない。
中国(清)が日清戦争で日本に負けて以降、欧米列>>続きを読む
『国民の創生』『イントレランス』を見て、「映画の父」と言われるグリフィス監督がどんな作品を世に出していたのかを調べていたら、見た人ほぼ全員が絶賛していたこの映画を見たくなった。
静かなピアノがバック>>続きを読む
人種、民族、宗教の対立、そしてまた、"許さないこと"、それらがもとになって引き起こされた悲劇は、歴史が繰り返してきたものである。
現代でも法の下、形を変えてそれが繰り返されようとしていたその時、それに>>続きを読む
今から105年前、第一次世界大戦が始まった翌年、アメリカで公開。南北戦争などの戦争がもたらす荒廃を訴え、愛と平和の希求をテーマにしている。
奴隷制廃止後も黒人への差別と偏見が根深く残っていくが、この>>続きを読む