なおたろさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

王女メディア(1969年製作の映画)

3.9

マリア・カラスが美しくて最高だった 苛烈な女は良い
景色に心を掴まれてしまって、調べたらギョレメ…カッパドキア…トルコ好きだなあ

青い、森(2020年製作の映画)

3.3

ずっと不穏で浮世離れした空気をまとった波〜 お互いに踏み込めない領域の話
青い森と6か月の赤ちゃん

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

探しにくることを分かってて部屋を移動するところにふたりの付き合いの長さが出てて良かった。改めて二人きりで会ったり、関係性に名前をつけようとしたり、そうやって区切らないからこそ永遠になってしまったあの数>>続きを読む

薬指の標本(2004年製作の映画)

3.4

プレゼントされた靴が何を意味してるか?と考えると、赤いガーリーなハイヒールであることが引き立つね✌️自立と束縛、両極端の意味を冠せられる靴というアイテムの懐の広さ!
絵に描いたような港町の男、ポパイみ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

時間の使い方が贅沢な映画。殺人事件の外でもいろんな形の暴力ばっかり見せられる映画なのだが、特にアジョンのお婆さんのシーンが最悪だった。ラストも後味悪〜いのよな、お願いだから味しめて再犯はしないで!嫌な>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

コンサートの使い方!映画館で見たほうがよいね。あれが他の家族3人の世界なのかと思うと、お母さんがルビーの音楽好きを軽んじたことにも合点がいった。
その上でお父さんに向けてルビーが歌うシーン引くほど泣い
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

画面がずっと美しく湿ってて不穏なので映画館で見たかった

逆光(2021年製作の映画)

4.0

見終わったらすすーっと須藤さん富山さんが出てこられてトークが始まったのでよかった(?)

70年代の話であることが大前提なのだけど、「田舎」の「女」をテンプレ的に見下している保守性を内面化した晃が憧れ
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さがす(2022年製作の映画)

4.9

傑作
ずーっと暗くて湿ってるのだが笑ってしまうシーンもあり、そのバランスや映像の満ち引きが…なんか…緩急怖…

後妻業の女(2016年製作の映画)

3.3

大竹しのぶと豊川悦司、お互いに信用せず騙しあうビジネスパートナーで最悪!キャストと配役めちゃいいのに最後消化不良なのちょっともったいない

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

これの舞台も役者も日本版みたいなのがあったらシンプルに怖いと思う 殺人の衝動も描写も淡々としてるんだけど、湿度が高くて生々しいんだよな

紀子の食卓(2005年製作の映画)

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シャンパンとグラス、花と花瓶、親と子供、グラス側が自分が一番しっくりくる役を選ぼうとすること自体が強欲なんだけど
クミコははっきりした輪郭を欲しないからこそ、他人のそういう欲は線引きして引き受けられる
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

登場人物のうち誰の行動に一番ムカつくか(父親除く)で、その人の大事にしてるものが見えてくる心理テストみたいだと思った(?)
こんなことがあったらもう元通りには戻れないし、かといって大きな罪を共有してし
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

滞在中に伴侶を見つけられなければ動物に変えられてしまうホテルというパンチのある設定でいきなりストーリーが始まる。なのに中盤からは舞台がホテルでなくなるのが良い。やろうと思えばホテルだけで展開できただろ>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.4

前作より萌えた!サイコパスと闇を抱える女性〜の情がたまらないね

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終始汚く、不潔で、何も信頼できるものが映らない画面の徹底ぶりが怖い〜
めちゃくちゃ退屈だったけど最後の灯台の光源のシーンで全部チャラ

パラダイス 神(2012年製作の映画)

3.8

他人の意思を尊重せずに押しつける信仰のもろさ

パラダイス 愛(2012年製作の映画)

3.3

おばさんだし、年寄りだし、と卑下しながらも寄ってくる黒人男性たちを振り払えないテレサの人間らしさよ
ケニアが綺麗

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

名前をいくら変えても生まれ変われはしないし、自分の心が無かったことにはならないんだよなあ
アレクサンドラがニックネームをいろいろ挙げるけど、身体にしか興味のない男たちが「良い名前だね」としか言わない場
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

殺人が起こるまでの、じーっとりした疎む目線が変わっていく様子が好みだったな

ミス・ブルターニュの恋(2013年製作の映画)

3.1

孫が出てきてからは結構面白い
中高年のロードムービーもっと見たいな

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

直立で目からビーム出してるの面白い
サノス、誰?ってくらいの知識でもいけた
好きな男をもとにした創作をイカロス(イカリス)にするかね?と思ってたらラスト…
他のエターナルズも神話に由来するんだろうな
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Steven Universe: The Movie(原題)(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「スティーブン」ではなくローズやPDとして怒りや悲しみをぶつけられてきたスティーブンだけど、今回のスピネルは6000年分か、すごいな〜!
スピネルの登場曲、SUでいちばん好きだった
落とし所も納得感が
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シンクレア、かなり忠実な印象なのに外に女がいるのはなぜ?って思ったけど、マダムフローレンスは愛しいし一番大切だけどセックス(と色恋)は外注してますということなのかなあ
分類としてはコメディらしいけど、
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.6

主人公のビリーがアメリカと中国どちらにも完全にしっくりきてない役だったの良かったな

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

地味で淡々とした画面と物語の持つ強度が素晴らしかった
二元的に良い人悪い人としてるわけではなく震災によって安寧を根こそぎ奪われた後はなあ
三雲さん(瑛太)の様子からも、みんな疲れてたってのは事実だけど
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.3

原作が傑作なだけにこのラストは好み分かれるよね、という出来
硝酸を舐めて味で確認するのはやめたほうがいいよ

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

静寂が大きな意味を持つ映画、集中力ないから劇場で見られて良かった
最後の1時間を見るために耐え忍ぶ最初の2時間

「きみは母親を殺して、僕は妻を殺した」は良かった。故人が責めてくれないなら自分で自分を
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

無駄なシーンがひとつもなくて素晴らしい
乾いた画面の中で起こるすべてが淡々としていて好み 内容としてはホラーに近い?自分には理解できないと思うものが身近に迫ってくる怖さがあり、終わらないでほしいと思っ
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老ナルキソス(2017年製作の映画)

3.3

老人の性をテーマにする作品めずらし!と思ってそこは嬉しい
自分の変化を受け入れられない人生はナルシストに限らずつらかろう…