これまでの富野作品以上に絶対的な悪の存在を排したことにより"組織や社会に呑まれる個々人の営み"を描くことに成功したすごく開けた視点のロボットアニメ。
間違った正義や間違った繋がりを信じては裏切られてきた人達に救いの手が差し伸べられる群像劇なんだけど、その救いの手が決まって本人の意思や都合を一切考慮してくれない圧倒的な他者によって差し伸べられている点>>続きを読む
あまりにもリアルから乖離したシュールな世界観の中で繰り広げられる友情・努力・勝利。特に自身の理想に誠実であらんとする妹とそれを認めながらも母の意志を継ぐ道を選択した姉の2人の生き様にはリスペクトしかな>>続きを読む
ポストエヴァの流れを汲む作品でありながら空虚なドタバタコメディの中に潜むメタ構造や、個人対組織の中にあってもセカイ系を貫かんとする姿勢が先鋭的で時折ハッとさせられた。巨大ロボもラブコメもSFも呑み込ん>>続きを読む
偽りの世界、偽りの家族をテーマに松本理恵の作家性が爆発した壮大な自己肯定の物語。
"擬似"であるが故に繋がりに固執する家族が止まっていた時を進めるクライマックスは最上級にエモーショナル。愛を語りなが>>続きを読む
ポストアポカリプスを生きる少女二人がいつか訪れる終わりを引き延ばしながら生の意味を見出す物語。少女たちが直面する文化の持つ二面性や人の業を含んだ歴史には恐怖を感じたが、"終わるまでは終わらない"と決意>>続きを読む