★1つ低評価クレージー劇場を看板の二番館。10ヶ月ぶりの客席で鑑賞。
映画祭に夫婦でやってきた主人公。過去に影響を受けた巨匠の登場人物に成り代わり恋愛人生を生き直すウッデイ流ロードムービー。
「恋愛>>続きを読む
他者と一定の距離をはかりながら、日常をやり過ごすように生きてきた主人公の半生。その周りの人も、相手の顔色を見て生きているように感じる。切ない人類学。
監督は50年代「警察日記」など代表する東宝映画の巨匠の久松静児。香川京子他当時のヒローインが清々しい。人間味を感じ、観終わっていい気分になる秀作。
母と娘の葛藤を描いた映画。どつきあったり、訴訟を闘ったり、生々しい闘争の摩擦また摩擦の日々。いい加減、仲直りするか、決別するか、早く決着してくれ〜と望みながらラストまで持って行く粘着力に参った。
B級エンターテイメントホラーの醍醐味ここにあり。やりすぎぐらいが丁度いい!
安易な妥協のないテーマの重さ。ギリシャと少年愛を結びつけた構想も憎い。父親の少年を見る優しい眼差しに感動した。ラストシーン、もひとつ何か欲しかった。
半世紀前に観たシドニー・ポワチェ、アン・バンクロフトが出てシドニー・ポラックが監督した『いのちの紐」を連想した。設定をうまくパクってサスペンスタッチで描いた傑作。上手い役者のひとり芝居で観てみたい。
マカヴォィ凄い!『ガラス』への展開も意外性があり、ヒーローものと見せかけて、観客の月並みな期待を裏切ってくれる点で、こころ憎い。心理学者のレインは「自己のアイデンティティとは、自己が何者であるかを、語>>続きを読む
人間を覗き見するようなヒッチコック的な展開は見事。観客の興味を掻き立てるようにサスペンスが効いていて面白いつくりではあるが、テーマらしいものが出ていないところが残念。パソコンの画面だけでストーリーや人>>続きを読む
ドイツの集合住宅に暮らす母子家庭が舞台。母親は子供を愛し、子供も母親と一緒に暮らしたいと思っている。ある時、学校で問題を起こした主人公の少年は、民生委員に母親の養育能力が無いと見なされ児童施設に収容さ>>続きを読む
他者に対する思いやりが、悪い方向に行くと、その他者を縛りつけたり、おのれ自身をも抑圧することになりかねない密着地獄を生んでしまう。そんな絶望に満ちた主人公とその周辺をリアルに描いた映画だ。ラストシーン>>続きを読む
シンプルなストーリー。枷の効いた人物関係。三人それぞれが抱える切実な問題。結末は見えていてもクライマックスは感動する。かつての松竹映画を彷彿とさせる家族ドラマ。
同じ日に『万引き家族』を観た。2つの作品は合わせ鏡のように感じた。そして、チャップリンの言葉を思い出した。人生はクローズアップで見たら悲劇だが、ロングショットで見たら喜劇だ。
切実感のあるテーマ。再婚者同士の家庭が舞台。二人の間に子供が出来て、家の中に波風がおこる。うまくいっていた関係がギクシャクし葛藤が深まりクライマックスへと向かって行く。荒井晴彦のよく出来たシナリオだが>>続きを読む
現実にあったという酷い児童施設が舞台の非行少年もの。宇宙飛行士になるのが夢の少年とその兄が主人公。リアルとファンタジーの組み合わせが新しく、ドラマとしても葛藤がよく効いていて、引き込まれる内容だった。